月曜日, 5月 12, 2025
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新製品レビュー:Insta360 X5 – デジカメ Watch


「Insta360 X5」 エッセンシャルキット

360°カメラの使い道を一気に広げたInsta360シリーズ。新機種の投入サイクルも他社に比べて群を抜いている。

そんなInsta360の新製品が「Insta360 X5」(以下X5)だ。

今回試用したのはエッセンシャルキットで、カメラ本体のほかに予備バッテリーや急速充電ケース、自撮り棒、レンズガード、レンズキャップ、収納ケースなどがセットになっている。

見た目以上の大きな進化

1年前に発売された前モデル「Insta360 X4」(以下X4)と見た目やサイズはあまり変わらないが、中身は大きく変わっている。

X5は1/1.28インチの大型デュアルセンサーを搭載しており、X4の1/2インチセンサーから面積が144%拡大している。8K@30fpsの360°動画撮影はX4と同等だが、11Kソースからのスーパーサンプリング処理により精細さとディテールが向上している。

また、アクティブHDRは5.7K@60fpsに対応(X4は5.7K@30fps)。山歩きのような明暗差の激しいシーンに有効だ。

【自撮り棒を使用して5.7K HDRで撮影】

IP68等級の防水性能を備え、ハウジングなしで15mまでの水中撮影が可能(X4は10m)。別売のインビジブルダイブケースを使用すれば60mまでの深さに対応する(X4は50m)。ボディ全体の堅牢性も向上し、落下や衝撃に対する耐久性が強化された。これにより、エクストリームスポーツや水中撮影での信頼性が高まっている。

音声品質も大幅に強化されている。Insta360シリーズは全方位を撮影し、後から自由に画角を決められるという使い方が受けており、バイクなどの車載撮影に使用しているユーザーも多い。そこで気になるのが風切り音だ。

X5では多層構造のスチールメッシュ製ウィンドガードを新たに搭載し、強風下でもクリアな音声を収録できる。

さらに、アップグレードされたオーディオアルゴリズムが風切り音や環境ノイズを効果的に低減し、サイクリングやモータースポーツなどの高速撮影でも没入感のある音を提供する。4つのオーディオモード(インテリジェントモードを含む)や「Insta360 Mic Air」との直接接続にも対応し、Vlogやプロ用途での音声品質が向上している。

X5はX4よりも大容量の2,400mAhバッテリーを搭載しており、最大185分の連続撮影が可能である(X4は135分、37%向上)。

急速充電機能も進化し、PD3.0 PPS対応の30W USB-C充電器を使用した場合、わずか20分で80%まで充電可能だ。これにより、撮影の待ち時間を最小限に抑え、創作活動に集中できる。

無料編集ソフトも進化

360°全方位を撮影した素材を通常の動画編集ソフトで扱うには専門知識が必要になってくるが、同社の無料360°編集ソフト「Insta360 STUDIO」もより使いやすく進化した。

素材を読み込んでスティッチや切り出しができるだけでなく、カット編集してシーンをつなぎ、トランジションなどを追加して360°映像のまま書き出せる。しかも用途に応じて書き出しプリセットを選択するだけで、YouTubeの360°フォーマットなどにも対応可能。Apple Vision ProやMeta Questなどのフォーマットでも書き出せる。

360°編集ソフト「Insta360 STUDIO」

360°動画素材から16:9や9:16などの一般的な動画フォーマットに変換するリフレーム編集では、見せたい方向だけでなく、画角や投影方法もキーフレームで設定可能。同じ素材からさまざまな表現ができるのも、360°カメラの魅力のひとつだ。

【360°映像からのリフレーム(Insta360 STUDIOを使用)】

見たままをそのまま記録

新機能「InstaFrameモード」は、タッチスクリーンに表示されている映像そのままを記録できる。360°素材から後処理で切り出す必要がないため、通常のアクションカメラのように使えるのが魅力だ。

自撮りビューに設定すれば常に自分を画面の中心に捉えてくれるので、どんな方向にカメラを持っても自分が画角から外れる心配がない。

しかも360°素材も同時に記録されるため、InstaFrameで捉えられなかったシーンだけを後処理でリフレーム編集すれば済む。今回のような山歩きVlogなどには大変重宝するだろう。

InstaFrameの解像度は1080Pに限定されるが、16:9だけでなくショート動画に最適な9:16の縦動画も選択可能。SNS動画クリエイターにも嬉しい機能だ。

【InstaFrame「自撮りビュー」】

夜間撮影もより鮮明に

センサーサイズの大型化とともに映像エンジンも強化。PureVideoモードでは低照度環境でのノイズを低減し、AIによるノイズリダクションとダイナミックレンジ最適化を活用して、夜間や暗所での撮影性能が大幅に向上している。

実際に街灯の明かりひとつあれば十分明るく撮影でき、自撮り棒に装着して歩いてみても手ブレ補正がしっかり効いていた。

【Pure Videoで夜間撮影】

革新的な交換式レンズ

360°カメラとしては業界初のレンズ交換が可能なシステムを採用。従来の360°カメラはレンズが破損すると修理に時間と費用がかかったが、X5ではユーザーが専用キットを使用してレンズを簡単に交換できる。

魚眼レンズむき出しの状態では傷の心配が大きいが、交換キットを持ち歩けば、よりエキサイティングな撮影にもチャレンジしやすい。

レンズには超硬質光学フィルムが施されており、Insta360 X4と比較して耐落下性が100%向上している。鍵や硬貨など金属による擦り傷にも強く、過酷な環境での使用に耐える。

IP68等級の防水性能を備え、15mまでの水中撮影がハウジングなしで可能。さらに、別売のインビジブルダイブケースを使用すれば、60mまでの深さで歪みのない360°映像を撮影できる。これらの耐久性向上は、アウトドアやエクストリームスポーツの撮影に最適だ。

72メガピクセルでの360°写真

360°の動画カメラとして特徴的なX5だが、静止画撮影でも活躍する。72メガピクセル(1万1,904 × ,5952ピクセル)の360°写真が撮影可能で、RAW DNG形式にも対応している。プロの編集ニーズにも応えてくれるだろう。

まとめ

X5は、より高画質になった8K360°動画だけでなく、AI駆動の撮影・編集機能を備えた最先端のアクションカメラである。

通常版は公式オンラインストアで84,800円(税込)、今回試用したエッセンシャルキットは10万1,800円(税込)。他にもモーターサイクルやスノーボード、ダイビングなど特定のアクティビティ向けのバンドルも用意されており、初心者にも選びやすい。

SNSなどでは派手なアクションシーンでの活用が目立つが、純正アクセサリー類も豊富で、スポーツから日常のさまざまなシチュエーションに対応。耐久性と操作性を両立し、プロからアマチュアまで幅広いクリエイターのニーズに応えてくれるだろう。



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