NetEase Gamesが運営を手がけるオープンワールドサバイバル「Once Human」PC / iOS / Android)のスマートフォン版が,2025年4月24日に正式リリースされる。

画像ギャラリー No.016のサムネイル画像 / 新シナリオの情報も公開された「Once Human」メディア向け先行体験会レポート。クロスプレイ可能なスマホ版は4月24日正式リリースへ

 これに先駆け,スマートフォン版をいち早く体験できるメディア向け先行体験会がNetEase Games東京オフィスで開催されたので,本稿ではその模様をお伝えしていこう。また2025年6月頃に実装予定の新シナリオの情報も明らかにされたので,こちらも合わせて紹介していく。さらに本作のプロデューサー,呉迪(ウーディ)氏への合同インタビューも掲載しているので,本作のプレイヤーはお見逃しなく。

「Once Human」公式サイト

PC版より快適かも? スマートフォン版と新シナリオを先行公開

 今回のイベントで体験できたのは,スマートフォン版でのPvPプレイと,2025年6月頃に実装予定の新シナリオ「永遠の長夢(仮称)」だ。

プレイに先駆け,スタッフからスマートフォン版の操作や,新シナリオのコンセプトなどの紹介が行われた。また2025年中にはカスタムサーバーが実装予定で,さらには,コンシューマーゲーム機版のリリースも計画しているという
画像ギャラリー No.001のサムネイル画像 / 新シナリオの情報も公開された「Once Human」メディア向け先行体験会レポート。クロスプレイ可能なスマホ版は4月24日正式リリースへ
画像ギャラリー No.002のサムネイル画像 / 新シナリオの情報も公開された「Once Human」メディア向け先行体験会レポート。クロスプレイ可能なスマホ版は4月24日正式リリースへ

 スマートフォン版で選べたのは「分かれ道」というPvPシナリオ(マップ)で,参加プレイヤーはそれぞれクラフト可能な設備が整った拠点からスタート。武器や弾丸,アイテムなどを精製したのち,フィールドに出て探索しながら,ほかのプレイヤーと戦っていく形式である。
 いわゆるバーチャルパッドでの操作になるが,同じくNetEase Gamesの「荒野行動」「ライフアフター」など,モバイル端末でのTPS/FPSに慣れ親しんでいるプレイヤーなら,とくに戸惑いなく快適にプレイできそうだった。狙った場所に銃撃するのはもちろんのこと,クラフトの操作やアイテムの出し入れなどもスムーズだ。
 ただ,「Once Human」は「荒野行動」のような銃撃戦に特化したタイトルではなく,探索やクラフトなどやるべきことが多い。つまり画面に表示されるアイコンが多いため,小さい画面だとやや窮屈に感じそうだ。スマートフォンで「Once Human」をやり込もうという人は,画面サイズの大きい端末を選んだほうがよいかもしれない。

スマートフォン版「Once Human」。筆者としては,PC版よりも思った通りに動かせる印象だった
画像ギャラリー No.003のサムネイル画像 / 新シナリオの情報も公開された「Once Human」メディア向け先行体験会レポート。クロスプレイ可能なスマホ版は4月24日正式リリースへ

正式リリース後には仲間とともに戦うGvG,レイドボスのような存在と戦うPvPvEなどもプレイできるとのこと
画像ギャラリー No.004のサムネイル画像 / 新シナリオの情報も公開された「Once Human」メディア向け先行体験会レポート。クロスプレイ可能なスマホ版は4月24日正式リリースへ

 スマートフォン版の試遊が終わると,2025年内に実装予定の新シナリオ「コードネーム:デビエーション」の紹介が行われたのち,2025年6月に実装される新シナリオ「永遠の長夢(コードネーム:カタルシス)」の実機プレイが行われた。

画像ギャラリー No.005のサムネイル画像 / 新シナリオの情報も公開された「Once Human」メディア向け先行体験会レポート。クロスプレイ可能なスマホ版は4月24日正式リリースへ

 本作のプロデューサーであるウーディ氏によれば,「コードネーム:デビエーション」はPvEがメインのシナリオになるという。これに伴い,狩りや探索,釣りなどで入手できる“デビエーション”(モンスター)を育成し,武器や家具などとデビエーション同士を融合させるという,新しい遊びが盛り込まれているとのこと。

これまで以上にクラフトが重要になりそうな「コードネーム:デビエーション」
画像ギャラリー No.006のサムネイル画像 / 新シナリオの情報も公開された「Once Human」メディア向け先行体験会レポート。クロスプレイ可能なスマホ版は4月24日正式リリースへ

 一方「永遠の長夢」では,ゲームの進行に伴いフィールドが“異界化”していくのが見どころだという。
 異界化は今回の試遊でもその一端を体験できたが,例えばフィールドに点在するテレビが連なって木のようになっているオブジェ「夢境の節点」(ドリームコア)に近づくと,周囲の風景が一変してしまうといった感じだった。この「夢境の節点」は,どうも怪異が湧き出してくる穴のようで,近づいたプレイヤーは否応なく戦闘に突入することになる。

「永遠の長夢」はゲームの進行とともにフィールドの様相も大きく変わっていく
画像ギャラリー No.007のサムネイル画像 / 新シナリオの情報も公開された「Once Human」メディア向け先行体験会レポート。クロスプレイ可能なスマホ版は4月24日正式リリースへ
画像ギャラリー No.008のサムネイル画像 / 新シナリオの情報も公開された「Once Human」メディア向け先行体験会レポート。クロスプレイ可能なスマホ版は4月24日正式リリースへ

テレビをモチーフにした怪異が多数登場
画像ギャラリー No.009のサムネイル画像 / 新シナリオの情報も公開された「Once Human」メディア向け先行体験会レポート。クロスプレイ可能なスマホ版は4月24日正式リリースへ
画像ギャラリー No.017のサムネイル画像 / 新シナリオの情報も公開された「Once Human」メディア向け先行体験会レポート。クロスプレイ可能なスマホ版は4月24日正式リリースへ

周囲が異界化してから出てくる怪異の強さは場所によってまちまちだが,高レベルのものは広範囲に光弾をバラまくなど,激しい攻撃をしかけてきた
画像ギャラリー No.010のサムネイル画像 / 新シナリオの情報も公開された「Once Human」メディア向け先行体験会レポート。クロスプレイ可能なスマホ版は4月24日正式リリースへ

「永遠の長夢」の結末は,参加プレイヤー全員がどれだけゲームを進行させたかによって変化するという
画像ギャラリー No.011のサムネイル画像 / 新シナリオの情報も公開された「Once Human」メディア向け先行体験会レポート。クロスプレイ可能なスマホ版は4月24日正式リリースへ

プレイヤーと共に作り上げていく「Once Human」を目指して――プロデューサー,ウーディ氏合同インタビュー

 先行体験会ではプロデューサーであるウーディ氏への,メディア合同での質疑応答が行われたので,最後にその模様をお伝えして,本稿の締めとしたい。試遊だけでは分からなかった情報も聞けたので,ぜひチェックしてほしい。

「Once Human」プロデューサーのウーディ氏
画像ギャラリー No.012のサムネイル画像 / 新シナリオの情報も公開された「Once Human」メディア向け先行体験会レポート。クロスプレイ可能なスマホ版は4月24日正式リリースへ

――「Once Human」全体のコンセプトを聞かせてくだい。怪異が存在する世界観と,銃器で戦うオープンワールドTPSを結び付けるにあたり気をつけたことはありますか。
ウーディ氏(以下,ウー氏):
 今回試遊してもらった「永遠の長夢」はとくににその傾向が強いですが,怪談や怪奇の世界観と,オープンワールドのような視野の広いゲームと合わせた場合,互いの長所を薄めてしまう恐れがありました。
 ただ,同時にオープンワールドの特徴である没入感の高さを生かすことができれば,世界観とゲーム性の両立は可能です。「Once Human」は,そうした考えから生まれてきたんです。「永遠の長夢」では,そうした没入感をよりいっそう体験してもらえるよう,プレイヤーが取った行動で世界が変化し,エンディングが分岐する仕組みを取り入れています。
――ホラーが苦手な人も少なくないと思いますが,新シナリオで怪奇要素を強める方向に振るのに迷いはありませんでしたか。
ウー氏:
 「Once Human」はホラー要素の強いタイトルではありますが,ショッキングな映像で怖がらせるタイプではありません。表現が難しいですが,単に驚かせるのではなく,少し時間が経ったあと,改めて考えるともやもやする,といった怖さを追求しているつもりです。流血描写なども抑えていますので,今のところはいいバランスになっていると思います。
 新シナリオを実装すると,「ここが怖かった。このシーンはビビった」といった反応が,さまざまなリージョン(地域)から返ってくるのですが,それは苦情ではなく,ホラー映画を楽しんだときに出てくる感想と同質のものです。本作のおかげで夜眠れなくなってしまったといった意見はもらっていないので,大丈夫だと思います(笑)。

画像ギャラリー No.014のサムネイル画像 / 新シナリオの情報も公開された「Once Human」メディア向け先行体験会レポート。クロスプレイ可能なスマホ版は4月24日正式リリースへ

――「永遠の長夢」は,プレイヤー全体の進行状況でエンディングが変化するとのことですが,見れなかったイベントやエンディングの扱いはどうなるのでしょうか。
ウー氏:
 「Once Human」のシナリオは30日をひと区切りとしているので,1度しかエンディングを見るチャンスがないわけではありません。またプレイヤーががんばりすぎて,30日より早くシナリオが終わってしまうということもありません。「永遠の長夢」の場合,エンディングに影響するイベントはだいたい20日目ぐらいから発生する形です。
 またエンディングは分岐しますが,エンディング後にもらえる報酬は,それぞれのプレイヤーがどれだけプレイしたかに依存します。なので仮にエンディングがバッドエンドだったとしても,長くプレイした人には多くの報酬が与えられるでしょう。
――今回の試遊で戦った「永遠の長夢」内の怪異は,攻撃が激しくて手ごわい印象でした。ソロプレイでは厳しいように感じましたが,意図的なゲームバランスなのでしょうか。
ウー氏:
 実は今回の試遊で登場した怪異は,ストーリーがかなり進んでから戦う相手でして,勝つのが難しいバランスになっていました。実際のプレイでは,バトル以前に物資を集めて家を建てたり,武器を作ったりといった行程があり,そこでゲームに慣れてもらえるので,理不尽な難度になっていません。
 また一つ補足すると,これまではFPS的な銃撃戦がメインのシナリオでしたが,「永遠の長夢」では,さまざまなアイテムを利用した戦いが可能です。その場でクラフトして戦うといった戦い方も楽しめるはずです。
 ちなみに本作の基本方針として,多人数でなければ倒せないようなバランス調整はしていません。理想はそれぞれのプレイヤーが自由にプレイしながら,ボス戦ではたまたまそこにいた人と野良パーティを組んで挑むといった流れですね。
――PCとスマートフォンのクロスプレイでPvPを戦うとなると,エイムなど操作面の調整が難しかったかと思いますが,どう克服しましたか。
ウー氏:
 PC版と変わらず快適に遊べるよう,スマートフォン版の調整には力を入れています。エイムアシストのほか,自動でアイテムを拾う機能など,スマートフォン環境だと煩わしく感じる操作は,なるべく省略してストレスフリーな環境を心掛けています。一方で,PC版と同じ設定も可能ですので,好みに合わせて使い分けていただければと。

画像ギャラリー No.015のサムネイル画像 / 新シナリオの情報も公開された「Once Human」メディア向け先行体験会レポート。クロスプレイ可能なスマホ版は4月24日正式リリースへ

――エイムアスシストなど,PC版プレイヤーから「ズルい」といった不満が挙がる場合の対策は考えていますか。
ウー氏:
 スマートフォン版のβテストを何度か行いましたが,操作の差意を指摘するフィードバックはほとんどありませんでした。PC版のプレイヤーには正確な射撃ができる自負があり,スマートフォン版のプレイヤーは「こっちのほうが便利で遊びやすい」という反応が大半だったんです。なので,現状ケンカが起こるようなことはないですね(笑)。
――プレイヤーからのフィードバックで印象的だったものはありますか。
ウー氏:
 リージョン(地域)によって反応が違うのものは面白いですね。また面白くはないですが,一部の装備を別シナリオ(サーバー)に引き継ぐ継承システムや,永遠に続くサーバーはプレイヤーの要望から生まれたものです。
――そうした仕様変更にはコストがかかるものですが,プレイヤーの要望を重視したのでしょうか。
ウー氏:
 おっしゃるとおり,当初想定していなかった機能を加えるのは,メンバー的にもリソース的にもコストがかかるのです。しかしプレイヤーの皆さんが本当に遊びたいものは何かを考え,またコミュニケーションを密にしながら判断し,実装に至りました。
 ゲーム運営はチャレンジ続きですので,ただ要望に応えるだけでなく,より良い方向に持っていくのが我々の仕事です。今のところなんとかやっていけているので,皆さんには楽しんでいただければと思います。
――スマートフォン版の容量はどのぐらいでしょうか。
ウー氏:
 とりあえず遊ぶだけなら,1.6GB前後のベースパックをダウンロードしていただければ,チュートリアルと最初のシナリオ(サーバー)がプレイできます。
――一般のプレイヤーがカスタムサーバーを利用する条件はありますか。
ウー氏:
 カスタムサーバーを特定の人間しか作れない仕組みにするつもりはありません。コスト面やどう運営していくかはまだ未定ですが。何度かβテストを行い,決めていきたいと思います。
 我々としてはシナリオ込みで「Once Human」を楽しんでほしい想いがありますが,開発期間が長くなってしまうこともあり,一つのシナリオの中でプレイヤーの皆さんに満足してもらうのは不可能に近いと思っています。そのための選択肢を提示する意味で,カスタムサーバーの準備を進めているところです。

画像ギャラリー No.018のサムネイル画像 / 新シナリオの情報も公開された「Once Human」メディア向け先行体験会レポート。クロスプレイ可能なスマホ版は4月24日正式リリースへ

――ストリーマーやVTuberとコラボの予定はありますか。
ウー氏:
 コラボは今後ぜひ実施したいですが,まだ開発途中ですので,本格的なプロモーションは,カスタムサーバーの完成が見えてから考えてたいです。ただ,現時点でもストリーマーさんとはいろいろ意見を交換し,実装してほしい機能などのリサーチはおこなっています。
――最後に,日本の「Once Human」プレイヤーに対してメッセージをお願いします。
ウー氏:
 本作の日本のプレイヤー人口は世界でもトップ3に入るほどで,大切な市場だと考えています。またプロデューサーとしても,積極的に有意義なフィードバックをくれるリージョンという認識で,我々が表現したいことを分かってくれる方々だと思っています。改善案についても「それはそうだ」と頷けるものばかりで,カルチャーの壁を感じることもないので,これからもこの関係を大事にしていきたいですね。
 「Once Human」は,ただ「こういうものを作ったから買ってください」というスタイルではなく,プレイヤーの皆さんと意見を交換しながら,一緒に作り上げていくタイトルだと思っています。これからも皆さんの期待に応えていきますので,ぜひ応援をよろしくお願いします。
――ありがとうございました。

画像ギャラリー No.013のサムネイル画像 / 新シナリオの情報も公開された「Once Human」メディア向け先行体験会レポート。クロスプレイ可能なスマホ版は4月24日正式リリースへ

「Once Human」公式サイト

フラッグシティパートナーズ海外不動産投資セミナー 【DMM FX】入金

Source link