24日、NTTドコモが新料金プランを発表した。新プランは「ドコモ MAX」「ドコモ ポイ活 MAX」「ドコモ ポイ活 20」「ドコモ mini」の4つで、6月5日から提供が始まる。

左から、NTTドコモ 執行役員 鈴木基久氏、同 齋藤武副社長

価格や通信容量だけでなく価値を重視

 新たなプランのうち「ドコモ MAX」は、現在の「eximo」に相当するプラン。eximoは利用したデータ通信容量によって4565円~7315円の段階制の料金で、ドコモ MAXも同じく段階制の料金体系だが5698円~8448円と、数字上の比較では値上げとなっている。

 これについて、NTTドコモ 代表取締役副社長 コンシューマサービスカンパニー長の齋藤武氏は「データ量と価格だけで選ばれるのではなく、いかに価値を入れ込んで選んでもらうかというコンセプト」と狙いを話す。単純な数字上の比較では値上げに見えるが、DAZNの付帯やAmazonプライムでの還元、国際ローミングサービスの拡充などの付加価値でその魅力を訴えかける。

 ドコモ MAXとドコモ ポイ活 MAXでは「DAZN for docomo」が追加料金なしで付帯する。DAZNは、ここ数年で値上げを繰り返しているが、ドコモ MAX/ポイ活 MAXでは限定のキャンペーンなどではなく、料金プランに組み込まれたかたちという。そのため、DAZN側で利用料金の改定があっても、ドコモ MAXが値上げすることはないとされた。

 一方で、低価格プラン「irumo」の後継に当たる「ドコモ mini」では選べる容量が大幅に整理された。irumoでは0.5GB~9GBで4段階だったが、ドコモ miniでは4GBまたは10GBの2種類で、月額料金も最安で0.5GB/550円だったところ、4GB/2750円と料金だけを見ると5倍になる。

 齋藤氏は、昨今のデータ利用量が増加する傾向が背景にあることを説明し、りわかりやすいプラン構成を目指した、とその意図を明らかにした。また、irumoの0.5GB/550円という極めて低廉な月額料金は、他社へのMNPを意図して踏み台として利用されるケースがあったことも見直しの要因のひとつという。

 「MAX」と「mini」の2つに名称が別れているのは、ショップなどでサポートが受けられる2つのプランとして、わかりやすく提示したいという意図がある。オンライン専用ブランドの「ahamo」のみ改定されなかったが、ドコモショップなどの店頭に訪れるユーザーとは層が異なることや、ahamo自体が好評なことから続投となった。

DAZNとの関係深める、Leminoの今後は

 「DAZN for docomo」として、ドコモとDAZNの提携が始まったのは2017年。今回、ドコモの料金プランで追加料金なくDAZNを利用できるようになる意義を、DAZN Japan Investment CEOの笹本裕氏は「より多くの人が気軽にスポーツに触れられる。コアなスポーツファンだけではなくより広い層へ国内外のコンテンツを届けられる」と語った。

 今回の提携により、新たな広告ビジネスのかたちも描く。ドコモとの提携により、同社の顧客基盤をもとにしたデータを、すでに展開しているAIで決定的瞬間をピックアップする広告「Moment Booster」(モーメントブースター)で活用する可能性を示した。

 ドコモには、独自の動画配信サービス「Lemino」があり、スポーツ配信にも力を入れている。ドコモの齋藤氏は、決まったことはないとしつつも、Leminoで配信するスポーツコンテンツは今後検討していく課題と話す。

 ドコモ MAX/ポイ活 MAXを契約する必要があるDAZN for docomoに対して、Leminoは非ドコモ回線ユーザーも一定数いるなど立ち位置が異なることもあり、それらも踏まえて将来像をつくる。DAZNはKDDIの料金プランでもバンドルされているが、引き続き提供される。また、大画面でコンテンツを見たいという需要もあるとして、今後の検討課題のひとつとした。

 当日にはあわせて、Jリーグとともにスタジアムの通信環境を向上させることが発表された。

 また、dポイントを貯めると、その一部がJリーグのクラブへの応援金になる取り組みも実施される。これは、モバイルdポイントカードの券面を対象クラブのデザインに着せ替えてから、dポイントを貯めると、貯めたポイントの5%が対象クラブへ応援金として届けられるというもの。

 ドコモの新料金プラン「ドコモ MAX」「ドコモ ポイ活 MAX」「ドコモ ポイ活 20」「ドコモ mini」は、いずれも6月5日から提供が始まる。



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