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現代では貧富の格差が広がっていることが懸念されていますが、「社会というものが存在する以上、不平等は避けられないことなのだろう」とあきらめてしまっている人もいるかもしれません。ところが、過去1万年間に存在した世界各地の1000以上の集落を対象とした研究では、「社会的不平等は必ずしも文明に付き物というわけではない」ことが示唆されています。
Assessing grand narratives of economic inequality across time | PNAS
https://www.pnas.org/doi/10.1073/pnas.2400698121
Did every civilization have inequality? New 10,000-year study reveals a surprising answer. | Live Science
https://www.livescience.com/archaeology/inequality-isnt-new-but-its-far-from-inevitable-10-000-year-archeological-study-reveals
長らく、「人間社会は不平等に魅力を感じており、社会は自然と不平等なものになっていく」という主張がされてきました。実際、過去の文明における社会的不平等の痕跡は、エジプトのファラオの豪華な墓や、忘れ去られた宝物庫、子どもをいけにえにする儀式など世界各地でみられます。
また、「農耕民族と比較して狩猟採集民族は社会的不平等が少ない」という説もあります。この点については、実際に農業や家畜の導入によって富の不平等が激化する傾向がみられるものの、狩猟採集民族でも顕著な富の不平等が生じることがあるそうです。
国際的な考古学研究チームは、「不平等の世界的ダイナミクス(GINI)プロジェクト」の一環として、社会における長期的な不平等について調べるため、さまざまな考古学データセット全体で記録されている「家の面積」という単純な尺度を使用して、これまでに存在した数多くの社会におけるジニ係数を算出しました。
ジニ係数は社会階級間における貧富の格差を示すためによく使われており、「0」から「1」までの数値で格差を表します。「0」は誰もが同じだけの富を持っているまったく格差のない世界、「1」が1人の個人がすべてを所有する完全に不平等な世界であり、世界銀行によるとアメリカのジニ係数は「0.41」、ノルウェーのジニ係数は「0.28」、日本のジニ係数は「0.33」となっています。
今回の研究では、アメリカ大陸やヨーロッパ、アジアで約1万2000年前の更新世末期から15世紀までの間に建設された、合計1000の集落にある約5万軒の家屋が用いられました。これらの集落における家のサイズの変動性を富の大まかな代用にして、考古学者らは各社会のジニ係数を算出。それに続き、各社会の政治的複雑さとジニ係数を比較する統計分析を実施しました。
分析の結果、研究チームは「歴史的な不平等はどこでも同じように発生するわけではなく、人口の増加と政治の複雑化に伴って自然に増加するわけでもない」と結論付けました。社会的不平等は自然なものというよりもむしろ、「社会が富をどのように分配するかの選択」によって生じていたとのことです。
そして、多くの社会では富を再分配したり、富の過集中を防いだりする税制や法律が採用される傾向がみられました。たとえば古代アテネでは、裕福な個人が公共事業や特定の祭りに資金を提供することが期待されていました。また、多くの社会では死者が持っていた富が再分配されたり、亡くなった人の借金が帳消しにされたりしていたとのこと。
論文の共著者であり、シカゴのフィールド自然史博物館で学芸員を務めるゲイリー・ファインマン氏は、今回の研究結果は自分にとって意外なものではないとコメント。その上で、多くの集落や社会にみられる傾向を経時的に文書化できたことは喜ばしく、今後は「不平等は避けられない」「不平等は自然なこと」といったイデオロギーが浮上しないことを願うと主張しました。
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