土曜日, 5月 24, 2025
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推し活入門 ~初めに読みたい!推し活の概要~Akira Osihro/大城 彰

🧠 概要:

概要

「推し活」とは、お気に入りのアイドルやキャラクター、アーティストを応援する活動のことを指します。この文化はSNSやスマホの普及、コロナ禍の影響で広がり、様々な世代や性別に浸透しています。推し活はファン活動を超え、ライフスタイルの一部として、経済的な影響力も増しています。企業はこのトレンドを利用し、ファンコミュニティを作ることでマーケティングチャンスを得られる可能性があります。

要約 (箇条書き)

  • 推し活の定義: 自分のお気に入りのアイドルやキャラクターを応援する活動。
  • 推しの意味: 「推薦すること」から派生し、気に入っている人や物を指す。
  • 文化の広がり: アイドルやアニメキャラに限らず、多様な対象が増え、一般にも浸透。
  • 背景:
    • SNSとスマホの普及で情報共有が活性化。
    • コロナ禍による自宅での活動が推し活の需要を増加。
    • 年代や性別を超えて広がるトレンド。
  • 市場動向:
    • オタク市場が拡大しており、推し活市場は約3兆円規模と推測。
    • 若年層が多く、特に10代・20代女性の参加が顕著。
  • 企業の注目点:
    • 推し活をするファンは消費意欲が高い。
    • SNSの影響力を利用したマーケティングチャンスが存在。
    • ファンコミュニティの構築が重要で、新商品開発や二次創作の機会を提供。

このように、「推し活」は現代の若者文化と経済活動において重要な要素となっています。

推し活入門 ~初めに読みたい!推し活の概要~Akira Osihro/大城 彰

「推し活(おしかつ)」とは、自分の“推し”と呼ぶお気に入りのアイドルやキャラクター、アーティストなどを応援する活動の総称です。そもそも「推し」とは本来「人に勧めること、推薦すること」という意味ですが、俗に「人に勧めたいほど気に入っている人や物」のことを指します。ここから派生した「推し活」という言葉は、自分の推しをグッズ購入やイベント参加、SNSでの発信など様々な形で支援・応援する行為全般を表します。この言葉はアイドルオタク界隈で生まれ、AKB48の「推しメン」文化などを経て一般にも定着してきました。

推し活は趣味の領域を超えてライフスタイルの一部となっており、支持する対象もアイドルやアニメキャラに限らず、スポーツ選手やYouTuber、動物や地方施設など幅広く広がっています。熱烈なファンが「推しを応援する熱心な活動」として愛好するこの文化は、最近では**「推し活」**という呼称そのものが新語・流行語にノミネートされるほど一般にも浸透しました。例えば缶バッジに熱意を込めたり、自作グッズを作って共有したりと、推し活には従来のファン活動以上に個人的でディープな側面が含まれています。

推し活が広がる背景

SNS・スマホの普及: スマートフォンの普及とSNSの活発化によって、推し活で得た情報や感動を気軽に共有できるようになりました。SNSを通じて同じ推しを持つ仲間とつながりやすくなり、推し活を“社会的な交流”として楽しむ人が増えています。

コロナ禍での変化: 新型コロナウイルスの流行でライブやイベントへの参加が制限されて在宅時間が増えたことも、推し活が広がる一因となりました。外出を伴う「体験消費」が制限される中、自宅で楽しめる動画視聴やオンライン応援などが注目され、推し活への関心が高まっています。

世代・性別を問わない広がり: 推し活は若年層の文化とも言われますが、実際には幅広い年代・性別に広まっています。ある調査では、全体の約2割が推し活を行っており、特に20代女性では実に約45%が推し活を楽しんでいました。また博報堂の調査では、10代女性の8割以上、10代男性の約6割が推しを持っていると答え、20代も女性約6割・男性約5割が推し活を続けていると報告されています。50~60代でも1割以上の人に推しがいることから、年齢層を超えた文化になりつつあることがわかります。

推し活市場の規模・動向

推し活を含む「オタク市場」の規模は拡大中です。市場調査では、主要16分野のオタク市場が2023年度に約9,700億円に達し、2024年度は1兆円超と予測されています。一方で推し活市場全体については明確な統計はないものの、専門家の分析では3兆円規模にのぼるとの試算もあります。いずれにせよ、若年層を中心に推し活関連の消費は年々増加傾向にあります。

推し活を行う人の割合は先述の通り全体で1~2割程度ですが、若年層ほど高くなっています。さらに推し活人口の増加に伴い、その消費行動も活発化しています。支出の傾向を見ると、全体の約73.8%が月額1万円未満の少額にとどめている一方で、30代男性の約2割は月額3万~10万円を費やすなど熱心な層も存在します。特に10代~20代女性には5~10年にわたり継続して推し活を行っているベテラン層も多く(約24.8%)、グッズ購入やイベント参加に積極的な傾向がみられます(※図版省略)。

なぜ企業が注目すべき?

推し活市場が盛り上がる今、中小企業にも注目すべきチャンスがあります。推し活をするファンは熱量が高く消費意欲も旺盛です。実際、推し活は自分自身の幸せに投資する行為とも言われており、支出上位のファンにとっては月数万円を惜しまない「自己投資先」になっています。企業がこの文化に目を向け、顧客を「推し」に育てれば、ファンは継続的にグッズ購入やサービス利用に結びつきます。

またSNSでの波及効果も見逃せません。推し活ファンはSNSで推しへの愛を発信することが多く、情報は瞬く間に広がります。ひとたび熱心なファンコミュニティが生まれれば、そこから新たなユーザーや支援が生まれる好循環が期待できます。実際、同じ推しを応援するコミュニティでは情報交換や共同創作が盛んに行われ、新商品開発や二次創作市場など新たな経済活動を生み出すケースも見られます。推し活には「推しを応援する熱心な活動」というニュアンスがあり、ファン同士が強いつながりで結ばれているのが特徴です。

これらの理由から、中小企業であっても自社の商品やサービスに夢中になってくれる“推し”顧客をつくることは大きなマーケティングチャンスです。例えば限定グッズやファン参加型イベントの実施、SNSでの発信強化などでファンコミュニティを醸成し、顧客を応援する対象に育てる戦略は今後ますます重要になるでしょう。



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