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概要
この記事は、中小企業診断士の仲田俊一が、小規模事業者持続化補助金に関する申請書の書き方を詳しく解説しています。彼の経験に基づき、特に採択率を高めるための具体的なノウハウを提供しており、読者が申請に成功するための実践的なアドバイスを求めている方に向けています。
要約
- 仲田俊一の経歴: 中小企業診断士として10年間活動し、小規模事業者の支援を行っている。
- 小規模事業者持続化補助金: 資金が限られた事業者にとって販促・営業費用を補助する大切な制度。
- 採択率: しっかりとしたアドバイスを受けた場合の採択率は90%以上。
- この記事の目的: 審査に通る申請書の書き方を具体例を交えて説明。
- 申請方法: すべてオンライン(Jグランツ)の電子申請で進める必要がある。
- GビズIDの取得: 申請には「GビズIDプライム」が必要で、早めの申請が推奨。
- 申請の基本的な手順: 公募要領の熟読から始まり、商工会との連絡、申請書作成を経てアップロードへ。
- 重要な書類: 「様式2」と「様式3」が特に重要で、審査の鍵となる。
- アドバイスの具体化: 実際に採択された申請書を参考に解説している。
読者は、ここで紹介された手法を用いることで、申請の成功率を高めることが期待できる。
おかげさまで、中小企業診断士として活動して10年が経ちました。
独立してからは、日々、小規模事業者や個人事業主の皆さんに向けた“売上アップ”や“販路開拓”の支援を行っています。
その中でも特に多くの方にお勧めしているのが、「小規模事業者持続化補助金」です。
チラシやホームページ、展示会など、販促や営業の費用を補助してくれるこの制度は、資金が限られている事業者にとって大きな味方になります。
小規模事業者持続化補助金について、制度の概要や注意点を知りたい方は、まずは前回の記事を参考にしてください。
今回の記事では、私が10年間、現場で実践してきたノウハウに加えて、とある補助金の審査員として累計2,000件以上の申請書を読んできた経験(守秘義務で補助金名はさすがに書けませんが)をふんだんに加えて「審査に通る申請書」の書き方について、可能な限り具体的にお伝えしていきます。
実際に、2回以上しっかりアドバイスを行った事業者さんの採択率は90%以上。
その再現性の高いノウハウを、この記事ではまとめています。
小規模事業者持続化補助金の採択率の推移行政書士シーガル事務所HP https://seagull-group.jp/blog/column/detail/20240607163214/
から抜粋
このグラフを見ると、採択(合格)率はだいたい50から60%あたりが多いことがわかります。
なお、この補助金は本来、地元の商工会・商工会議所から支援を受けながら申請することが前提となっている制度です。
申請予定の方であれば、まずはお近くの窓口に相談に行くことをおすすめします。
ただし、
-
商工会・商工会議所からのアドバイスが物足りなかった方
-
事前にある程度ひとりで考えを整理しておきたい方
-
支援者として、中小企業の申請支援をしたい方
には、この記事の内容が非常に役に立つはずです。
特に、これから独立を目指す中小企業診断士の方には、
「持続化補助金の申請支援」は現場で頻出するテーマの一つ。
この記事にまとめたノウハウが、今後の仕事に必ず活かせると確信しています。
✅この記事をおすすめする方
-
小規模事業者持続化補助金に申請を検討している方
-
個人事業主・フリーランスで、広告や販路開拓の費用に悩んでいる方
-
小規模事業者を支援したい方、またはそれを目指す中小企業診断士の方
✅この記事でわかること
-
「採択される(審査に通る)」申請書の書き方
-
現場で成果が出た、アドバイスの具体的なポイント
ちなみに
私の支援先が書いた採択された実際の申請書を元に解説をするので、わかりやすいと思います(これをみれるだけでも価値はあるかな?と思います)。
それでは早速、採択される申請書の“コツ”について見ていきましょう。
1. 小規模事業者持続化補助金の申請方法とは?
この章では、「小規模事業者持続化補助金(一般型)」の申請方法について、できるだけシンプルに解説します。
難しそうに見えても、事前に流れをつかんでおけば、申請そのものはそれほど複雑ではありません。
1-イ.申請方法は「電子申請」オンリー
現在、小規模事業者持続化補助金<一般型>の申請は、すべて「電子申請(Jグランツ)」で行われます。
以前は書類を印刷して郵送するスタイルでしたが、今回の応募からオンライン上での入力・アップロードのみとなります。
小規模事業者持続化補助金 <一般型 通常枠> ガイドブックから抜粋
そのため、申請するためには以下の準備が必須です!
-
GビズIDの取得(gBizIDプライム)
→ 申請には事前取得が必要。1週間かかる場合もあるため、できるだけ早めに申請しましょう。
GビズIDプライムアカウントの書類による申請には、申請から審査、アカウント発行まで1週間程度の時間がかかります。
マイナンバーカードをご用意いただくことで、最短で即日アカウント発行可能なオンライン申請も利用可能です。オンライン申請を利用すると、手続き全体をオンラインで行えるため、書類の印刷や郵送等の手間が省け、便利ですので、利用をご検討ください。
GビズIDのページから引用 https://gbiz-id.go.jp/
💡(参考)よくあるGビズIDでのトラブル
・GビズIDにはプライムとエントリーがあります。プライムでしかエントリーできないのでお気をつけください。
「GビズIDを持っている」と言っていた申請者さんが申請直前になって”持っていたのがプライムではなく、エントリーだった!”というトラブルも聞いたこともあります。くれぐれも早めに確認をするようにお願いします。
1-ロ. 申請の流れ(ざっくり全体像)
GビズIDの取得(未取得の方)
↓
公募要領・ガイドブックを熟読
↓
地元の商工会・商工会議所に連絡
↓
申請書の作成
↓
商工会または商工会議所へ「様式4」の発行依頼
↓
申請システム(Jグランツ)にログインして必要書類を
アップロードし、記入箇所を入力して申請
1-ハ. 「様式2」と「様式3」は審査のカギ
申請書類の中で、最も重要なのが「様式2(経営計画書・補助事業計画書)」です。
審査員はこの様式2を見て、あなたの事業の将来性や補助金の使い道を判断します。
この記事では審査で重要となる
・経営計画兼事業計画書①(様式2)
・補助事業計画書②(様式3)
の書き方を解説します。
💡(参考) 商工会・商工会議所とのやり取り(様式4)
様式2と3以外に大事なのが、様式4(事業支援計画書)です。
これは、地元の商工会・商工会議所に依頼し、発行してもらう必要があります。(皆さんが勝手に書けません)。
申請書類がすべて揃っていても、様式4がなければ申請できません。
早めに商工会・商工会議所へ連絡することをおすすめします。
商工会や商工会議所に入会しないといけませんか?とよく聞かれますが、入会していなくてもアドバイスをも受けられますし、様式4も発行してもらえますので、ご安心ください。
(入会の営業はされるとは思いますが、実際に聞いてご判断ください)
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