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概要
挫・人間のアルバム『苺苺苺苺苺』についての感想記事です。著者は、アルバムが持つカオスな要素と、感情的な深さを強調し、特にボーカルの声やリズム、メロディーのバランスを評価しています。聴くことで感じられる共感や心の葛藤についても言及し、ぜひ多くの人に聴いて欲しいと締めくくっています。
要約(箇条書き)
- 挫・人間のファーストアルバム『苺苺苺苺苺』が優れていると紹介。
- 生きづらさや孤独感、恋愛感情などのテーマが描かれている。
- カオスでシュールな曲が混ざっているが、リズム感とメロディーがバランスよく調和。
- アルバムの冒頭曲『人類』が聴く者の共感を呼ぶ。
- 曲が進むにつれてシリアスな雰囲気になり、深いメッセージが伝わる。
- 著者の心の葛藤とアルバムの内容が共鳴していると述べる。
- 最後に、全曲通して聴くことを推奨。
ひねくれ陰キャがゆえの生きづらさによる、鬱屈とした衝動性、尊大な自尊心とそれを理解してくれない社会への殺意、メンヘラな恋愛感情と喪失感、どことなく全体を通してただよう曇り空の風景と死の匂い。かと思えば、マカロニえんぴつのアルバムでたまにあるまじで意味わかんない曲みたいな、シュールでネタバンドと認識しそうなキチガイ曲。
そしてなにより、ボーカルの声が”はじめまして松尾です”の声にしか聞こえない。
松尾はとりあえず一旦横に置いといて、
そんなこんなでカオスな曲であるこのアルバム。
だが、ただ無鉄砲にカオスなのではない。
カオスが総じてカバーされてしまう程の、たまんねぇドラムとベースのリズム感(ちなめちゃくちゃベースラインが良い)、咽び泣くようなギター、なによりメロディーラインのなんともいえない哀愁。見事にバランスがとれている。
ちなみに俺は素人であり、楽器のことなどについての知識はほぼない。
アルバム一発目の曲『人類』から、「絶対みんな俺のこと馬鹿にしてるから大学やだ!(意訳省略)」って叫んでるあたり、親近感しか湧かない。まんまととりこになる俺。大学のキャピってる奴らに馴染めないオタクくん(弱者)のおまえ、ぜひ聴きなさい。
アルバムの最初の方だけ聴いたら、声も曲もぶっ飛んでてネタバンドみたいな感じがすると思う。だが、8曲目の『天使と人工衛星』あたりから雲行きが怪しくなる。なんかちょっとシリアスになってくる。
いつも冗談ばっか言ってたおもろい奴が、急に自殺しちゃうような鬼気迫る雰囲気、段々と死の匂いがしてくる。
これがほんとうに良いのだ。
まさにアルバム聴きの醍醐味。ぜひとも最初から最後まで聴いてみてほしい。
今の時期は春も終わり、夏へ向かって段々と蒸し暑くなってくる時期。空は大体曇天。5月に差し掛かり、ゴールデンウィークが明けた頃には俺はすっかり五月病であった。久々によぎる希死念慮______しかし俺の生活は反対にファニーな仲間の奇行に遭遇したり、恋人に会ったりとなかなか明るいものであった。しかし大学へ向かう道のり、あるいは授業中、あるいは寝る前、とんでもなく死にたくなるのである。あの寂寞感。
明るい日常との折り合いと自分の心のわだかまりの狭間で顔無くなりそうになるけれど、そんな時にこのアルバムは、実に絶妙なラインで通じ合ってくれる。
できれば一曲ごと紹介したいけどそろそろ朝の5時なので寝ます。また次のノートでそういうのは出すかもしれない。
みんな、挫・人間の『苺苺苺苺苺』、ぜひ聴いてみてね。
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