火曜日, 6月 3, 2025
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戦略を設計するための思考フレーム稲葉式6問フォーマットのすすめ稲葉 考紀

🧠 概要:

概要

この記事では、戦略設計のための思考フレーム「稲葉式6問フォーマット」を紹介しています。これにより、マーケティングにおける複雑な状況を整理し、目的を明確にするための問いを通じて、効果的な戦略を構築する方法を提案しています。

要約の箇条書き

  • 戦略の重要性: 戦略は単なる考えではなく、問いに答えるプロセスが重要である。
  • 複雑な環境: 多様なチャネルやデータがあるため、思考を整理する必要がある。
  • 6つの問い:
    1. Why: 目的は何か?
    2. Where: 市場環境はどうか?
    3. Who/What: 顧客とそのニーズは?
    4. What: 自社の提供できる価値は?
    5. How: どのように届けるか?
    6. After: どのように関係を築くか?
  • 使用例: プロジェクトの初期段階やチームミーティングで活用可能。
  • 効果:
    • 論点のズレが減少し、議論が進む。
    • チームの納得感が向上する。
  • 戦略は問いの積み重ね: 終わりがなく、不断に考え続ける必要がある。

次回は、マーケティング施策の設計に関する内容が予定されています。

戦略を設計するための思考フレーム稲葉式6問フォーマットのすすめ稲葉 考紀

稲葉 考紀

これまでの記事では、マーケティング戦略の全体像や、戦略と戦術の違いについて整理してきました。今回のでは、それらの考えを“現場で使える思考の枠組み”としてまとめ直した、

私自身が実務で活用している**「稲葉式6問フォーマット」**をご紹介します。

このフォーマットは、戦略設計を考える際に、
「問いを通して思考を深め、論点を整理する」ためのものです。

施策の羅列ではなく、意図のある設計図を描くために、ぜひ使ってみてください。

なぜ思考のフォーマットが必要なのか?

戦略は“設計の構造”である

  • 戦略は“考えたつもり”では成立しない

  • 問いに答えるプロセスそのものが「設計」になる

  • フォーマットを使うことで「議論の質」「言語化の精度」が上がる

複雑な時代だからこそ、軸が要る

  • 多チャネル、多KPI、多データ…すべてが複雑なマーケティング現場

  • 思考を整理する“ガイドレール”がないと、チームもステークホルダーも迷子になる

  • 戦略は「誰と、どこに向かうか」を共有する“地図”である

稲葉式6問フォーマット

6つの問いで構造的に考える

  • Why目的は何か?
     経営や事業の目標に対して、マーケティングで何を実現すべきか?

  • Where市場環境はどうなっているか?
     市場の構造や競合、マクロトレンドをどう捉えるか?

  • Who / What needs顧客は誰で、何を求めているか?
     ターゲットは誰か?どのような欲求・課題を持っているか?

  • What自社はどんな価値を提供できるか?
     顧客が選ぶ理由となる差別化要素・強み・ブランドは何か?

  • Howどのように届けるか?
     チャネル/施策/体験設計。広告~CRMまでの一貫性は?

  • Afterどのように関係を築き、継続させるか?
     リテンション、ファン化、推奨行動へどうつなぐか?

使い方のヒント

  • プロジェクトの最初の壁打ち、チームミーティング、上申資料の下書きにも使える

  • 「埋めること」ではなく、「問いを起点に会話すること」が大切

  • 書き換え前提で使える、“柔らかいフレーム”として設計

現場で使って感じている効果

論点のズレが減る

  • マーケと営業、経営と現場で「話している前提」が違う問題に、気づきやすくなる

  • 思考の順番を揃えるだけで、議論が前に進むようになる

チームの納得感が上がる

  • 誰かのアイデアではなく、共通言語としての構造で考えるから、議論が建設的になる

  • 「とりあえずやる」「とりあえず配信する」が減る

戦略は“問い”の積み重ねである

戦略は、決まっているものではありません。
問いを投げかけ、考え、揺らぎながらも進んでいくものです。

この6つの問いが、みなさんのチームや事業にとって
自分たちなりの“考えきる力”を育てるための土台になれば嬉しく思います。

次回予告

次回は、戦略から導かれるマーケティング施策の設計──
「広告(集客)」と「CRM(接客)」をどうつなげて設計するかをテーマにお話しします。

稲葉 考紀

名前より「紀:すじみちを立てる」「考:かんがえる」ことが生まれもって決められているようだ。そう言われてみると様々な事象を解析してみたり、未来を妄想することは苦でないし、むしろ楽しい。そういうことをつれづれなるままに書いていきます。



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