ToDoリストを見てみましょう。果てなく続いているように見えませんか?
タスクリストは、達成しなくてはならない様々なタスクで埋め尽くされているもの。
膨らみ続けるメールの受信箱も相まって、日々を忙しく過ごすためのレシピが完成しちゃいます。
どんなにタスクを完了させたとて、大局的な目標として見たときに大きな進展があったとは思えないでしょう。
タスクをこなすことを確実に結果に繋げるためには、日々の行動が大局的な目標とどのように関連しているのかについて振り返る時間取るべきです。
ただ忙しいだけの日々を過ごすのではなく、生産的に過ごすための余裕を心の中に確保するにはどうすればいいのでしょうか?
1. 非生産的なタスクを洗い出す
毎日の作業が、目に見える成果に確実につながるようにしたいという願いは、魔法を使っても叶いません。
魔法を使うのではなく、特定のタスクに割り当てられていない時間を意識的に確保してみましょう。この確保した時間でできることはいくつかあります。
確保した時間の使い方として有意義なものの一例として、もっとも長い時間をかけているタスクが、あなた自身や組織にとって本当にもっとも重要な目標に関連しているのか?と、じっくり考えてみるのはアリですね。
本来の役割にはあまり関係がないのに、毎日こなさなければならないことがたくさんあるかもしれません。生産的ではないのに時間ばかり取られている作業を洗い出しましょう。
【非生産性タスクをみつける質問】
・それは本当に必要な作業なのか?
・タスクリストの中で優先順位を大幅に下げても問題がないものはあるか?
・煩雑なカレンダーの予定、上司と相談すべきものはないか?
といった具合に、自分のタスクリストを見直してみるんです。
もちろん、大局的な目標に向けてまだ着手できていないタスクがあるなら、まだできていない作業のリストアップも有効です。
また、これらのタスクを1日単位ではなく、週間単位でどうやって予定に組み込んでいくかを探るのも忘れちゃいけませんね。
2. 時間に余裕をつくる
次から次へと現れるタスクのリマインダーは、大局的に考えようとするときの妨げになります。
机の上にもパソコンのデスクトップにも、未完了のドキュメントが散乱。メールの受信箱には、返信を催促する新着メッセージが次々と届きます。さらには、チームメンバーからのダイレクトメッセージも……。
戦略的課題をじっくり考えるために必要なマインドセットをつくるには、日々の雑事から十分に距離を離すべきなのに、これらのリマインダーに追い詰められてしまった経験がある人も多いのでは?
そんなときは、一度目の前のタスクから物理的に距離を置くことで、戦略的に考えられるようになるかもしれません。
席を立って気分を変えてみたり、ホワイトボードのある会議室に移動する……といった手段はアリですよね。
大切なのは、まず、目の前のタスクに関するリマインダーから解放されることです。物理的に距離を置くことで仕事についてより抽象的に考えやすくなる、という心理学の研究もあります。
より抽象的に考えれば、特定のタスクにとらわれることなく、達成したい最終的な成果や、成功を阻んでいる根本的な障壁に集中できるようになるはずですよ!
3. 大局的な目標を描く
戦略的な目標について話すとき「ビジョンを実現する」とか「未来を見通す」といった表現が使われます。
ほかにも「未来を描く」といった表現もありますが、文字どおり、目標を描いてみると意外にも役に立つことも多いんです。
というのも、私たちが職場で使用するツールの多くはテキストベースであるため、私たちは実現したいことを表現するために「正しい言葉」を探すことにこだわりがち。
そんなときは一度、大きな紙かホワイトボードを使って、プロセスやコンセプト、プロトタイプを絵にしてみましょう!
絵や図を描くことの利点は、空間を思考の一要素として活用して、視覚情報を処理する膨大な脳の領域をより深く働かせられる点にあります。
なので「自分は絵心がないから……」と不安を感じずに、まずは描いてみましょう。考え方のアプローチが変わる可能性がありますよ!
Source: APA Psyc Net
Originally published by Fast Company [原文]
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