インターネットには、広告が溢れています。

ページ上部にはバナーがあり、自動再生する動画の広告もあります。

広告ブロッカーでそのような広告をなくすことができますが、専門家曰く、広告ブロッカーをインストールするとWebサイトがスッキリと見えるだけではないようです。

広告ブロッカーによって、オンラインでの安全性も保たれます。

広告ブロッカーで詐欺から身が守れる

あからさまな詐欺師やサイバー犯罪者は、Googleなどの検索エンジンで広告を出すことができません。

しかし、この世は完璧ではありません。

米Lifehackerの姉妹サイト「PCMag」のシニアセキュリティアナリストで、広範囲に調査したベストな広告ブロッカーのリストを執筆したKim Keyはこのように言っています。

犯罪者が広告枠を買い始めました。

つまり、反応するとデバイスがマルウェアに感染したり、悪意あるWebサイトへのリンクが含まれている可能性のある広告があるということです。

このような広告のひとつが、検索結果に表示される正規の企業を模倣した広告で、2022年にはFBIが広告ブロッカーの使用を推奨する声明を出したほど、よくある問題になっています。

その声明では、「サイバー犯罪者は、実存する企業やサービスに酷似したドメインを使用し、インターネットの検索結果に表示される広告を購入しています。ユーザーが企業やサービス名を検索すると、このような広告が検索結果の上位に表示され、広告と実際の検索結果の区別がほとんどできません」と言っています。

また、すべての広告が詐欺というわけではないが(ありがたいことに?)、そもそもこのような詐欺に騙されないように身を守る方法のひとつが、広告ブロッカーをインストールすることだと言及しています。

プライバシーを守れる広告ブロッカーもある

インターネット上でオンライン広告は付いて回るものだと誰もが知っているので、私が言うまでもないと思います。

Amazonで靴を探した後は、どこに行っても靴の広告が出てきて、気味が悪くなります。

広告ブロッカーは、このようなことからも身を守ることができますが、注意して欲しいことがあります。

中には、トラッキングを防がずに、広告だけが見えなくなる広告ブロッカーもあるのです。

電子フロンティア財団(EFF)公益チームのシニアスタッフテクノロジストのWilliam Budingtonは、「広告ブロッカーがトラッキングをブロックせず、広告だけをブロックしている場合、あなたのプライバシーは守られていません」と言っています。

プリンストン大学の社会学准教授で、人間とコンピューターの相互作用に関する広範囲な研究を発表しているJanet Vertesiは、自身が広告ブロッカーを使わないのはこれが理由だと教えてくれました。

「広告が表示されないからプライバシーが守られているかと思ってしまう広告ブロッカーもありますが、そのWebサイトがあなたのデータを入手しているかどうかはわかりません」とVertesiは言っています。

トラッキングをブロックするならこれがおすすめ!

とはいえ、トラッキングを防ぐためにつくられた特別なオプションもあります。前述のEFFが制作した「Privacy Badger」は、広告をブロックするのではなく、トラッキングだけをブロックするものです。

しかし、結局ほとんどの広告をブロックするとBudingtonは言います。

広告ブロッカーとトラックブロッカーがこのように一体化している理由は、オンライン広告の大半がトラッキングもしているからです。

Vertesiは、最近GoogleがChromeの広告ブロッカーを変更した背景には、このトラッキングのブロックと広告のブロックの違いがあるのではないかと言っていました。

“uBlock Origin”が優れた広告ブロッカーだったのは、出ていくものと入ってくるもの両方をブロックしていたからです。ChromeはGoogleの製品です。Googleはデータ収集ビジネスをしています。当然、Googleは“uBlock Origin”を使ってほしくありません。

つまり、広告ブロッカーはプライバシーを守ることができるけれど、それは適切な広告ブロッカーを使っている場合のみというわけです。

広告ブロッカーを使う場合の欠点

そうは言っても、他にも広告ブロッカーを使いたくない理由があるかもしれません。たとえば、読んでいるメディアなどを応援したい場合です。

コンテンツクリエイターの中には、広告収入に頼っている人もいるので、サポーターとして必ずしもすべての広告をブロックしたくないかもしれません。

このような場合、私は“Adblock Plus”などの拡張機能を使うのをおすすめします。他の広告はブロックしても、ある広告は表示するようにできるからです。

また、広告ブロッカー自体がプライバシーの問題を引き起こしていることもあります。

広告をブロックする拡張機能をインストールする前に、その拡張機能のプライバシーポリシーを読むことを勧めています。広告ブロッカーがあなたのブラウザからどのようなデータを収集し、どのようにその個人情報の保管や使用をしようとしているのかを確認してください。

また、広告ブロッカーを使っていると、トラッキングされていることに気づきにくくなるという議論もあります。

Vertesiはこう言っています。

私が広告ブロッカーを使わないのは、彼らが私について知っていることを監視しているからです。

広告ブロッカーは炭鉱のカナリアみたいなものです。インターネット上で広告が私について回っているかを確認したい、私の警戒が緩んでいないかを知りたいのです。

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Source: Privacy Badger, EFF, PCmag

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