🧠 あらすじと概要:
映画『岸辺露伴は動かない 懺悔室』あらすじ
『岸辺露伴は動かない 懺悔室』は、漫画『ジョジョの奇妙な冒険』のスピンオフで、主人公岸辺露伴が「幸せになる呪い」という不思議なテーマに挑む物語です。露伴は、自身の過去と向き合いながら、幸せとは何か、そしてその背後に潜む絶望について深く考えさせられる出来事に巻き込まれます。彼の冒険は、呪いの影響を受けた人々との出会いを通じて展開されます。
記事の要約
この映画を観た著者は、岸辺露伴のキャラクターに対する強い愛情を持ち、その視点から感想を書いています。映画は素晴らしい出来であり、特に「幸せになる呪い」というテーマに惹かれています。呪いは幸せを恐れさせ、結果的に人生の選択に影響を及ぼすという複雑な概念が描かれており、幸せと絶望が表裏一体であることについて深く考えさせられます。最後には、考えさせられるセリフがあり、著者はさらなる考察を後押しされる体験を重視しています。
全体を通じて、著者は映画の魅力を称賛し、幸せについての理解を深めるきっかけを得たとしています。視覚、音楽、物語が作り出す世界観への没入感が高く、観る価値があると結論付けています。

映画『岸辺露伴は動かない 懺悔室』を観てきました。
それも、私がで初めての記事「『幸せになりたい』という人が幸せになれない理由と、その打開方法」を投稿した、まさに次の日に。
まず、前提として
※私は、大のJOJOファンです。マンガはずっと読んでいます。第1部を小学生のときに『週刊少年ジャンプ』で読んで以来、第9部になった今も追いかけています。岸辺露伴シリーズも、マンガだけでなく、実写版もずっと追っています。
もちろん、去年の『ルーヴル』も観ました。
なので、かなり贔屓目な感想になります。「岸辺露伴ってなに?人名?」という初見の方がどう思うかはわかりません。知ったこっちゃありません。
公平な映画評ではないこと、あらかじめご了承ください。
率直な感想
すんばらしい映画でした。
でも、映画の完成度や演出の良さについて語りたいわけではありません。そういうのは、他の方もたくさん書いているでしょうし、競合するつもりもありません。
私は私の視点で。
あらためて、「幸せ」について考えるきっかけをもらいました。ありがとうございます。
以下、ネタバレなど気にせず、思ったことをそのまま書いていきます。
※今後の記事づくりの参考にもなるので、読んでくださった方は、ご意見・ご感想いただけたらうれしいです。
「幸せになる呪い」という発想
「幸せになる呪い」まず、この発想が素晴らしい。
究極にマイナスな言葉「呪い」と、究極にプラスな言葉「幸せ」。
この相反する2つの言葉を組み合わせた「幸せになる呪い」。
いや、すごくないですか?
呪いをかけられた人物は、こう言われるんです。
「お前が幸せ絶頂のときに、最高の絶望を味わせる」と。
だからその人物は、「幸せ」を恐れるようになる。
「幸せ」にならないように生きようとする。「幸せの絶頂」が怖いから。
一方で、呪いをかけた側は、相手に「最高の絶望」を与えるために、逆に「最高の幸せ」へと導こうとする。
呪いをかけられた側は、その「絶望」を回避するために、「一番」を避け、「二番目」を選ぶようになる。
(たとえば、1番好きな人ではなく、2番目に好きな人と結婚するとか)
そして、自分の娘にもこう教えるようになるのです。
「幸せになってはいけない」と。
この設定が活きるのが「岸辺露伴」
もしこれが普通の世界観の映画だったら、「それって思い込みでは?」「強迫観念では?」と、ついツッコミを入れたくなります。
でもこれは、「岸辺露伴」なんです。荒木飛呂彦ワールドなんです。
「呪い」が実在する世界線。
「幸せになる呪い」もまた、リアルに存在する世界。
だからこそ、「それは思い込みだ」と片付けられないのです。
幸せと絶望は、表裏一体か
「幸せとはなにか?」
「絶望とはなにか?」
そんなことを、つい深く考えてしまう映画でした。
「呪い」はたしかに存在していた。でも同時に、「呪いに囚われていた人間」もいた。
どちらもいた。
呪いが原因だったのか、呪いに囚われたことが原因だったのか。
それを「どちらが悪い」とは描かず、ただ「そういう出来事」として見せてくる感じが、なんとも岸辺露伴シリーズらしいと思いました。
「幸せの絶頂」って、そもそもなに?
「最高の幸せ」とか「幸せの絶頂」って、相対的なものじゃないですか?
たとえば、小学生の頃なら、5,000円のファミコンソフトを買ってもらったときが「幸せの絶頂」。高校生の頃なら、好きな子と両思いになれたときが「幸せの絶頂」。大人になったら…???
つまり、「幸せの絶頂」なんて、人によっても、タイミングによっても変わるんです。
・・・そんな冷めた目で観ていた部分も、正直ありました。でも、その考えも、最後に、泉京香のたったひと言が、私の中のその疑問をすべて回収してくれました。
(※そのセリフは、ぜひ映画でご確認ください)
まとめ:やっぱり良い映画でした
『岸辺露伴は動かない 懺悔室』
とても、良い映画でした。
そしてまた、「幸せ」について、考えるきっかけをもらいました。
この記事を書いていて、また、観たくなりました。
もうすでに観た人は、私の感想、どう思いましたか?
まだ観てない人は、観たくなりましたか?
とりあえず、少しでも興味が湧いた方は映画館でみることをおすすめします。映像、音楽、キャラクター、ストーリーによって作り出されるあの世界観に没頭するだけでも、料金以上の価値があります。
ぜひ!
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