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概要
三菱重工業の2024年度の業績は、全体として好調に推移し、受注高や売上収益が増加した。特にエネルギー部門が活躍し、来期2025年度も引き続き増収増益を見込んでいる。ただし、米中対立や為替の変動など、外部環境には不透明さが残る。
要約(箇条書き)
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2024年度業績概況
- 受注高: 7兆712億元 (+3,872億円)
- 売上収益: 5兆271億円 (+3,700億円)
- 事業利益: 3,831億円 (+1,006億円)
- 税引前利益: 3,745億円 (+593億円)
- 当期利益: 2,454億円 (+234億円)
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2025年度見通し
- 売上収益: 5兆4,000億円 (+7.5%程度)
- 事業利益: 4,200億円 (+約370億円)
- 税引前利益: 4,000億円 (+255億円)
- 当期利益: 2,600億円 (+146億円)
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外部環境に対する留意点
- 米国の政権交代や保護主義政策による貿易摩擦
- 中国経済の減速
- 欧州での政局不安定化
- 為替や景気、政策動向の不確定要因
- 総括
- 全セグメントでの受注拡大と主要事業の収益性改善により、大幅な増収・増益を達成
- 世界経済の不透明さに留意し、慎重な対応を求められる状況。
2024年度は、世界的にインフレが落ち着き、実質所得の回復により底堅い成長を示した。
日本国内でも個人消費や設備投資を中心に景気は緩やかに持ち直した。
一方で、
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米国の政権交代と保護主義的政策の影響による貿易摩擦の再燃、
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中国経済の減速、
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欧州主要国における政局不安定化など、世界経済の先行きには不透明感が残る。
■ 2024年度決算の概要(前連結会計年度比)
項目金額前期比主な要因受注高7兆712億円+3,872億円全セグメントで増加、特にエナジーが牽引売上収益5兆271億円+3,700億円航空・防衛・宇宙、エナジーなどで増加事業利益3,831億円+1,006億円エナジー、航空・防衛・宇宙での採算改善税引前利益3,745億円+593億円営業増益が主因親会社株主に帰属する当期利益2,454億円+234億円安定した利益成長を確保
■ 2025年度 業績見通し
項目見通し前期実績比備考売上収益5兆4,000億円+7.5%程度受注残高増加に伴う売上進捗事業利益4,200億円+約370億円セグメント全体の収益性向上を想定税引前利益4,000億円+255億円営業増益・為替前提145円/$の影響も含む親会社帰属当期利益2,600億円+146億円過去最高水準に接近
※為替前提:1ドル=145円、1ユーロ=155円
■ 留意事項
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この業績見通しは現時点での想定に基づくものであり、為替、景気、政策動向など不確定要因の影響を受ける可能性がある。
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特に、米中対立の再燃や為替の急変動、株式市場の混乱などは、実際の業績に大きく影響し得る。
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今後、重要な変更や影響が生じた場合は、適時適切に開示を行う方針。
■ 総括
2024年度は、全セグメントでの受注拡大と主要事業の収益性改善により、大幅な増収・増益を達成。2025年度は、受注残の進捗、為替前提、コスト構造の改善効果を見込んで、さらなる増益を計画。
ただし、世界経済の不透明さを背景に、外部環境の変化には慎重な注視と柔軟な対応が求められる局面にある。
ネットキャッシュ(258786百万円)、ネットキャッシュ比率(002)。
引用
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