デベロッパーのSeed Labは5月15日、島暮らしシミュレーションゲーム『Starsand Island(スターサンドアイランド)』の最新情報を公開。動物にライドできる「マウントシステム」のPVが披露されたほか、本作プロデューサーの日本向けコメントも公開されている。
本作は、のどかな田舎の島で暮らしながら、農業や冒険をおこなうライフシミュレーションゲームだ。プレイヤーは、都会から自然豊かな「星砂島」に移住した主人公となり、新たな生活を始めることになる。自分の家を作ったり、農作物を育てたりしながら、NPCの住民との交流も深めていくことができるという。

作物の栽培においては、気候変化との連動や交配などの複雑なシステムが実装予定。また、ニワトリやヒツジといった動物を飼育することができる畜産をおこなうこともでき、親密度が高まった動物が農場のお手伝いをしてくれる仕組みも用意されるそうだ。さらに釣りシステムでは、出現時間帯の異なる淡水・海水のさまざまな種類の魚を狙える。博物館に寄贈して図鑑コレクションを作る収集要素などもあるようだ。
また星砂島のほかに「オーシャンパーク」というエリアも実装予定で、ウォータースライダーや観覧車など100種類以上の建築物を自由にカスタマイズ可能。NPCのほか、オンラインでほかのプレイヤーを招待して一緒に楽しめるという。
今回、そんな本作の新要素として「マウントシステム」が披露された。豚や牛、羊にライドしたキャラ同士でレースを繰り広げるシネマティック映像も公開。ゲーム内要素としても、レースが実装されるのかもしれない。
あわせてプレスリリースでは、本作のプロデューサーからの日本向けのコメントも公開されている。まず、マウントシステムで動物に乗るためには深い絆を築いている必要があるそうで、誰でも乗せてくれるわけではないという。ただ信頼を勝ち取れば、動物に乗って島中を冒険できるとのこと。無理やり使役して乗るのではなく、大切に世話をして築き上げた友情を象徴するシステムとして用意されているそうだ。
ちなみに本作の動物たちはすべて、隠れた性格や個性を備えているという。撫でられるのが好きだったり、単独で過ごすのが好きだったりといった好みのほか、こっそりとお手伝いをしたり、天気によって特別な行動を見せたりする動物もいるそうだ。これらはステータスとして表示されず、時間をかけて接することで発見できるとのこと。本作の開発チームの多くは田舎出身で子どもの頃から牛や羊、鶏や犬に囲まれて育ってきたそうで、動物にもそれぞれ個性があるといった体験に基づく仕様だという。
そんな本作では当初、たとえば牛をいかに早く育て、ミルクの生産量を最大化するかといった効率性を重視する作風になっていたそうだ。しかしチームは子ども時代の記憶に立ち返り、何気ない予想外の姿を見せる動物らしさこそが、動物を飼う魅力だと気付いたという。共に過ごすことの楽しさを得られるようなシステムとして、隠れた性格・個性というシステムが実装されるに至ったようだ。
先述した動物との絆が必要なマウントシステムなど、動物との暮らしの表現にはこだわりが反映されている様子。ほかのスローライフ系ゲームとはひと味違う作り込みも、本作の持ち味となりそうだ。

なお本作では現在Kickstarterにてクラウドファンディングキャンペーンが実施中。目標額10万ドル(約1450万円)のところ、本稿執筆時点で約2800人から約16万ドル(2300万円以上)を集める大成功を収めている。マイルストーンは残すところふたつで、17万ドル達成で新たな移動手段「ローラーブレード」が実装予定。そして20万ドル達成で指定キャラの新衣装を実装する投票イベントがおこなわれる見込みだ。クラウドファンディングキャンペーンは5月31日まで実施されており、今後の支援額の伸びも注目される。
ちなみにリワードとしては20ドル(約2900円)で本作の製品版リリース時にSteamキーが提供される数量限定の「帰郷者(早鳥)」などが用意されている。興味のある人は本作のKickstarterページをチェックしておくといいだろう。
『Starsand Island(スターサンドアイランド)』はPC(Steam)向けに2025年冬にリリース予定だ。日本語表示にも対応予定。
🧠 編集部の感想:
『スターサンドアイランド』の動物たちが持つ「見えない個性」は、プレイヤーとの絆を深める楽しさを引き出し、ただのゲーム以上の体験を提供しそうです。マウントシステムにより動物との関係がより密になることで、ゲーム内の冒険が一層魅力的になります。クラウドファンディングの成功も、作品への期待が高い証拠で、リリースが楽しみです。
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