池添:子どもが見通しを持って行動できるようになったら、次の成長は「2つの行動を同時にする」ということ。何々しながら何々する。(略)
私たちのこの生活の中にこの「ながらの力」はものすごい必要なんです。俗に言うマルチタスクですよね。よく言ってるんですけど、家事なんかはそうなんです。洗濯しながら掃除をするとか、お湯沸かしながら野菜洗うとか、この段取りが悪いとね、ものすごい時間かかりますよね。
この「ながらの力」の次が、「折り合いをつける力」。嫌だけれども頑張るとかね。たぶんその折り合いをつける力を獲得している人が学校に行けるのかなっていう気がします。先生は嫌やけど友達と遊びたいしとか、勉強は嫌やけど給食カレーやしとか。
(略)だから自分で折り合いをつけることができると、ちょっと嫌なことでも頑張ろうとなるけれども、これはなかなかそう簡単じゃない。親や学校の先生から折り合いをつけることを求められても、その前の成長ができていなかったら難しい。
コメント抜粋:
それが大前提
ほとんどが人間関係だよ
🧠 編集部の感想:
不登校の子どもたちの背後には、さまざまな複雑な要因が絡んでいることが実感できます。「ながらの力」や「折り合いをつける力」という視点は、子どもたちがどのように学校生活を乗り越えているのかを考える手助けになると思いました。また、学校に行くことが前提とされがちな社会の中、子どもたち一人ひとりの状況を理解し、受け入れることの重要性を再認識しました。
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