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¥5,998 (2025年4月27日 13:05 GMT +09:00 時点 - 詳細はこちら価格および発送可能時期は表示された日付/時刻の時点のものであり、変更される場合があります。本商品の購入においては、購入の時点で当該の Amazon サイトに表示されている価格および発送可能時期の情報が適用されます。)
ソフトウェアエンジニアにとって仕事のテーマの面白さは重要です。
もちろん、テーマは業界じゃなくても技術課題や会社そのもの、あるいは自己成長など何でも良いと思います。
さて、婚礼業界はソフトウェアエンジニアにとって面白そうなテーマに見えるでしょうか?
……多くのソフトウェアエンジニアにとってソフトウェアエンジニアリングと婚礼業界を結びつけるのは難しいと思います。
そこで本記事では婚礼業界の面白さを様々な観点から言語化します。正確には面白さの理由には「婚礼業界だから」のみならず「Vertical(業務ではなく業界で絞る)SaaS だから」「当社(株式会社TAIAN)だから」を含みますがご了承ください。
婚礼業界 SaaS とは
株式会社TAIAN は婚礼事業者向けのバーティカルSaaS×プラットフォームのプロダクト開発をしています。結婚式場を始め、そこで挙式を上げるカップルの方々、参列するゲストの方々、また結婚式場と取引をしている提携事業者などにサービスを提供しています。
弊社の紹介はほどほどに、婚礼業界の面白さを以下で見ていきましょう。
婚礼業界の事情が面白い
たとえば「外字(がいじ)」。
外字とは「Unicode や JIS などの標準的な符号化文字集合に含まれない文字」です。なお、婚礼業界ではもう少し広義の「標準的なフォントに含まれない文字」、平たく言えば「変換しても出てこない漢字」という意味で使われています。本記事も広義の定義に従います。
外字は人名に含まれることが多いです。例えば「渡辺」さんの異体字は多くあることが知られています。
そのうち「辺」「邊」「邉」はみなさんの環境でも表示されますが、それ以外の「ナベ」は表示されない可能性が高いです。
つまり、このままだと難しい漢字の「渡ナベ」さんは、正しい名前を結婚式の招待状や結婚式の業務で使う印刷物に、正しいお名前が掲載されないことになってしまいます。
しかし、おもてなしの婚礼業界ではそのような対応は好ましくありません。
そこで我々のサービスでは正確に「渡ナベ」さんのお名前を表示できるように外字の登録ができるようになっています。
ここまでは普通の Web サービスとさほど変わりません。しかしこれを「表示」しようと思うと色々大変です。まず通常の Web フォントは外字の表示に対応していません。そこで有料の外字専用のフォントを使用することになります。
ただし外字専用フォントはライセンスの都合上、そのまま配信することは許されず、PDF などに適切に埋め込む必要があります。
とはいえ多くの PDF 生成ライブラリは上手く外字フォントに対応できないことが多いです。その場合は生成ライブラリにパッチを送ったり、あるいは許容されるならテキストのような画像をはめ込んだり、そもそもフォントのフォールバックの仕組みを考えたりする必要があります。そのためには PDF の CMapTables や TTF について調べ理解を深めるなど、通常の Web サービスでは気にしない技術と向き合うことも度々あります。
「外字」はその一例です。その他にも招待状の無数のパターンや、地域ごとに異なる結婚式費用の処理、特殊な業界構造など、婚礼業界にはたくさんの事情があり、どれもソフトウェアエンジニアとしては興味深いものばかりです。
異なる業務のプロダクトを横断できるのが面白い
これは婚礼業界ならず、他の Vertical SaaS にも通用することかもしれません。
Vertical SaaS とは「特定の業界に特化して提供する SaaS」です。対義語として Horizontal SaaS という言葉があり、これは業界を問わず提供する SaaS です。その代わり Horizontal SaaS は「特定の業務」に特化する傾向があります。Vertical SaaS の具体例には当社サービス以外にも、建築建設業界に特化した「ANDPAD」や医療業界に特化した「ユビー」などがあります。Horizontal SaaS の具体例にはコミュニケーション業務(領域)を提供する「Slack」や会計業務(領域)を提供する「freee」があります。
そして Vertical SaaS の「特定の業界に特化して幅広く」というのが面白いところです。
我々は婚礼業界の業務が円滑に進められるように、本来ならそれ単体で一つのサービスとなりえそうなものをたくさん開発しています。具体的には見積機能、受発注管理機能、請求書発行機能、メールシナリオ機能、チャット機能……etc.
これはソフトウェアエンジニアとして非常に面白いことです。たいてい一つの会社は一つの業務領域に特化しているため、技術的な課題も似通ってきます。一方でこれだけ多様な機能を提供すると、機能ごとに難しい課題が全く異なり、そのたびに新しい発見と成長感が得られます。
例えば
- 見積機能、請求書機能では会計的な知識やコンピュータの計算誤差の知識が要求される。
- メール配信機能ではマーケティングのための効果測定に関する技術や、メールに関する RFC やキャリアメールに対する実践的な知識が要求される。
- チャット機能ではリアルタイム通信や会話画面のインクリメンタルなスクロールの実装などの知識が要求される。
などのようにです。
無論、闇雲に作成しているわけではないです。たとえばチャットもありふれた機能ですが、他のチャットサービスと比較して、婚礼業界に特化した要素や既存のサービスとの連携が必要不可欠と判断した場合に開発をしています。
どちらも面白いですが、様々な課題を幅広く解決したい場合には Vertical SaaS も楽しめると思います。
改善の実感がある
婚礼業界は思いやり、伝統・文化など様々な事情でシステム化が他業界に比べて進まなかった背景がありました。そのため「やればなる」ような課題が多く残っている領域でもあります。また比較的、お客様一社一社に向き合える状態でもあるため、サービス導入後のお客様の改善具合も実感しやすいです。
逆に、なんらかの齟齬がありサービスが上手く活用できない状況であっても、カスタマーサクセス部門を経由してお客様から直接「なぜ活用が難しいか?」「本当はどういうことを実現されたいのか?」をソフトウェアエンジニアが聞くことができる状況です。
さらにそこで問題が発覚しても、サービスを修正するのみならず、導入会社様のオペレーションの改善案を出させてもらったり、あるいは新しい提案をしたり、説明会を実施したりと、業界をより良くする手段を無数に取り得ます。必要に応じてプログラムを書く以外の解決手段がとれるのも、ソフトウェアエンジニアにとっては面白いのではないでしょうか。
日本の生産性向上の足がかり
最後は私個人の意見です。みなさんには当てはまらないかもしれません。
昔から生産性に興味がありました。単純に、みんなが頑張った分だけより多く報われたいと考えています。より多く報われるためには生産性が重要です。
日本生産性本部によると、日本の一人当たり労働生産性はOECD加盟38カ国中32位とあります。詳しくは触れませんが、この国がソフトウェアを上手く活用できていないというのは大きいと思います。
そのために私はこの国にあった新しい業務ソフトウェアが必要だと思います。海外のイケている SaaS は、やはりこの国の良さには適合しないとぼんやりと感じています。
だからこそ、思いやりや伝統・文化が入り交じる婚礼業界が満足でき、真に業界の生産性を改善できる SaaS が作ることができれば、それはこの国の生産性向上の足がかりになり得ると信じています(もちろん婚礼業界ではなくても良いと思います)。
これはソフトウェアエンジニアとして飽きないテーマです。
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