2025年大阪・関西万博が開幕してから1か月以上が経過した。大阪市ではこれに合わせて、今年1月27日から市内全域に路上喫煙の禁止を拡大する改正条例が施行されたが、各所から喫煙所の不足が叫ばれている。そんな中で繁華街にオープンした、“異色”のスペースが愛煙家の憩いの場所となっていた。格闘家の朝倉未来が設置した喫煙所「SMOKING DOWN」
2025年大阪・関西万博が開幕してから1か月以上が経過した。大阪市ではこれに合わせて、今年1月27日から市内全域に路上喫煙の禁止を拡大する改正条例が施行されたが、各所から喫煙所の不足が叫ばれている。そんな中で繁華街にオープンした、“異色”のスペースが愛煙家の憩いの場所となっていた。
大阪随一の繁華街・梅田。夜になれば煌々としたネオンの輝く、曽根崎お初天神通り商店街に新たな喫煙所「SMOKING DOWN」がオープンしていた。
商業ビルの2階。黒を基調としたシックな内装。約17平方メートルのスペースには灰皿が4台設置されていた。原則、年中無休で午前10時から深夜1時まで利用できる。
この喫煙所。設置に動いたのはRIZINで活躍する総合格闘家の朝倉未来だった。コンセプトは「格闘家朝倉未来が携わる喫煙所として、リングを想起するデザインとし、嗜好品である煙草をマナーを守って楽しんで頂き、格闘技とたばこの魅力を再確認して頂く」というもの。喫煙所内には大型モニターが置かれ、朝倉が社長を務める格闘技エンターテインメント「BreakingDown」の映像が流されていた。
きっかけは朝倉のYouTubeチャンネルで昨年夏に公開された「大阪で路上喫煙注意してみた」という1本の動画だった。その中で「喫煙所が少ない」という声を聞き、対談の予定があった大阪府の吉村洋文知事に直接伝えたのだ。
朝倉は「昨年、撮影した動画(大阪で路上喫煙注意してみた)を通じて、たばこのポイ捨てを始めとしたゴミの多さを実感すると共に、万博で世界中から人がきた時、『日本って綺麗だな』と感じて貰いたいと想い、そうした街づくりには一人一人のマナー向上に加えて、『SMOKING DOWN』のような喫煙所が必要であることを実感しました。こうした想いを吉村大阪府知事とも直接お話しする機会も頂戴した際、吉村府知事から大阪府・大阪市としても同じ想いであることを知りました」とコメントを寄せた。
屈指の人気格闘技コンテンツとなった「BreakingDown」。次回大会は7月に大阪で初開催を予定している。朝倉は「大阪では、1月には路上、4月には飲食店での喫煙が条例で厳しく制限されるも、繁華街等ではまだまだ喫煙所が不足しているとのニュースも見かけました。たばこを吸われる方には『SMOKING DOWN』をご利用いただきマナーを守った喫煙をお願いしつつ、少しでも格闘技にも興味を持って貰えたら幸いです」と呼びかけていた。
実際に繁華街がにぎわう夕方以降、利用者が続々と訪れた。近隣の飲食店利用者だという30代男性は「路上で吸えなくなって困っていた。ここに喫煙所があるのはすごくありがたい」とコメント。喫煙しながらBreakingDownが流れる大型モニターを見つめていた40代の男性も「たまたま看板を見つけたので入ったのですが、オシャレですよね。喫煙所探すのも一苦労なんで、便利な場所にあって助かります」と喜んでいた。
また朝倉が設置したというニュースを見て、わざわざ足を運んだという20代の格闘技ファンの男性もいた。
朝倉サイドはこの「SMOKING DOWN」を大阪だけでなく、今後は東京都などにも展開したい意向も持っている。吸える場所が少なくなり、肩身の狭い思いをする愛煙家にとっては朗報になりそうだ。
【写真】異色の喫煙スペース、内部の大型モニターでは「BreakingDown」の映像も
編集部の感想:
このオシャレ喫煙所が繁華街に登場したのは、喫煙者にとって嬉しいニュースです。朝倉未来の発想が、喫煙マナーの向上にも寄与することを期待します。今後、他の地域にも広がることを願っています。
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