大自然の脅威を味方にできぬ者は滅びよ!ターン制4Xストラテジー『ENDLESS Legend 2』【先行プレイレポ】 | Game*Spark

今回ご紹介する『ENDLESS Legend 2(エンドレス・レジェンド 2)』は、PC(Steam)向けに年内発売予定のターン制4Xストラテジーです。舞台は破滅に向かう海洋惑星。プレイヤーは個性豊かな勢力を率い、破滅の阻止を目指します。

本作は2014年にリリースされた『ENDLESS Legend』の続編で、他の『ENDLESS』シリーズと同じくSFファンタジーの世界観で描かれる“エンドレス・ユニバース”が舞台です。開発を手がけるのは『ENDLESS』シリーズや『HUMANKIND』で知られるAMPLITUDE Studios。パブリッシャーはHooded Horseです。

本作にはヒーローユニットも登場する。ヒーローはスキルやアイテムを持つ特別な存在だ。

探索、拡張、開発、殲滅の4つの要素を兼ね備えたストラテジーゲームはXを含む4つの英単語から4Xと呼ばれますが、本作は4Xストラテジーの中でも特にストーリー性を重視した作品です。プレイヤーは探索を通じて惑星で何が起きているのかを理解し、破滅を阻止しなければなりません。

  • 未知なる領域の探索……eXplore

  • 自勢力の領土の拡張……eXpand

  • 拡張した領土の開発……eXploit

  • 敵対する勢力の殲滅……eXterminate

また、特にユニークなのが“タイドフォール”と呼ばれるメカニズムです。ゲーム中にタイドフォールが発生するとマップの海水面が後退し、それまで海の底だった場所が新しい陸地となって現れます。ゲームに勝利するためには、絶え間なく変化する世界に上手く適応していかなければなりません。

今回使用したのはパブリッシャーから提供を受けた開発中の英語バージョンです。製品版とは仕様が異なる場合があるのでご了承ください。記事中の用語は筆者が独自に翻訳したもので、正式な用語ではありません。なお、製品版では日本語への対応が予定されています

技術研究は発見、社会、経済、防衛の4分野。時代が進むと研究の選択肢が増えていく。

序曲

それでは実際のプレイの流れを見ていきましょう。今回は“シェレディンの民”と呼ばれる勢力を選択しました。ゲームの舞台である海洋惑星の外からやってきた種族で、見た目は我々人類とあまり変わりません。

シェレディンの民は本来の指導者を失い、この惑星を新たな故郷にしようとしている。

ゲームを開始すると初期ユニットと周囲のマップが表示されました。ヘックスで構成されるマップには山や森といった地形に加えて高低差が存在します。マップは地域に分かれ、各勢力の領土はこの地域が単位になります。

マップの高低差は移動だけでなく戦闘時の有利・不利にも影響を及ぼす。

最初にしなければならないのは首都の建設です。首都を建設するとその地域がすべて自分の領土になりましたが、最初から同じ地域にいた小勢力はそのまま残りました。

水色の線が領土の境界を表す国境線。白い点線は各地域の境界を表している。

都市が産出する資源は“都市基盤”のあるヘックスで生産されます。最初は都市基盤が都市の中心部にしかありませんが、隣りのヘックスに都市基盤を建設することで、都市そのものが拡大していきます。都市基盤のあるヘックスには作業所や研究所といった区域を建設し、都市の生産力を向上させることも可能です。

都市基盤は影響力を消費して建設する。影響力は都市が産出する資源の一つ。

次に進めたのは首都周辺の探索です。未知の領域にユニットを派遣すると、マップのそこかしこに“キュリオシティ”が見つかりました。キュリオシティのある場所を探索するとアイテムや戦略資源などの貴重品が手に入ります。

アイテムはそれぞれ特別な能力を持ち、ヒーローに装備させることができる。

さらに探索を続けていると最初のイベントが発生しました。本作のイベントは複数の登場人物が対話する形式で進み、最後にクエストが示されます。時には選択肢が表示されて決断を迫られることもあります。

複数のクエストが同時進行することもあるが、いつでも一覧表で確認できる。

失踪した兵士を捜索するイベントを進めていったところ、今度は初めての戦闘に遭遇しました。敵は“ネクロファージ”と呼ばれる巨大な昆虫種族です。

巨大な白いイモムシの群れがネクロファージ。見た目で判断するのは禁物だが……。

本作の戦闘はその場ですぐに決着がつくわけではありません。戦闘が発生した場所の周辺地域がすべて戦場となり、数ラウンドの戦闘を経てようやく勝敗が決します。ただし、面倒な場合は即座に戦闘を解決することも可能です。

戦闘では各ユニットのスキルが重要な役割を果たす。敵味方のスキルを把握して有利に立ち回ろう。

さらに探索を続けたところ、どこに行っても海ばかりで進める場所がなくなってしまいました。どうやら首都があるのは孤立した島で、小勢力がいくつか点在しているものの自分以外の大勢力はいないようです。

マップをズームアウトすると戦略マップに変わる。右下に見えるのが首都のある地域。

潮目

小勢力の平定を目指して戦力の増強に努めていると、イベントが発生しました。マップ全体が突然大嵐に襲われたのです。

空は闇に覆われ、暴風雨が吹き付け、波は逆巻く。まるで惑星全体が怒っているかのようだ。

マップをよく観察すると、すでに探索済みだった場所にキュリオシティが出現していました。喜び勇んでユニットを向かわせると、それまで中立を貫いていた小勢力が一斉に襲いかかってくるではありませんか。どうやら、この大嵐によって惑星全体の状況が一変してしまったようです。

戦闘の自動解決を選択すると、事前の予測通りの結果が即座に適用される。

大嵐が過ぎ去ると、今度はタイドフォールが発生しました。沖に向かって海が後退し、海底から新たな陸地が顔を出したのです。移動できる範囲が一気に広がり、新たな戦略資源やキュリオシティが現れました。一方、さっきまで攻撃的だった小勢力は再び中立状態に戻りました。

海が引き、至るところに新たな陸地が現れた。先ほどのマップと見比べてみて欲しい。

小勢力がおとなしくなったので、いよいよ平定に取り掛かることにしました。小勢力の平定には攻撃、買収、クエストの3種類の方法があり、平定したあとは自勢力に加えることもできます。

平定した小勢力を保護国化すると、異種族の人口やユニットが自勢力に加わる。

首都周辺の小勢力をあらかた平定し終えて一息ついていたその時、初めて他の大勢力に遭遇しました。最初に戦ったネクロファージの親分が登場したのです。タイドフォールで新たな陸地が出現した結果、それまで孤立していたこの島が外部とつながったのかもしれません。

大勢力同士は好きな時に外交交渉することができ、条件を満たせば様々な条約が結べます。この時、ネクロファージは自勢力より強大だったものの、態度は平和的でした。そこで、彼らと不可侵条約を結ぶことを目指し、まずは相手の態度を改善するため国境を開放することにしました。

威風堂々としたネクロファージの指導者。外交交渉にも影響力が必要になる。

ところが、ネクロファージは筆者が進出しようと計画していた地域へ次々とユニットを送り込んできました。どうやら、彼らの進出速度は筆者の予想をはるかに超えていたようです。相手の様子を探るために送り込んだ偵察部隊もあっさり撃退されてしまいました。

本作のルールでは、どちらの領土でもない中立地域では宣戦布告なしに相手を攻撃しても構いません。ですから、これはあくまでも小競り合いで正式な戦争ではありませんでした。しかし、危機感を感じた筆者は国境を閉鎖。両勢力の関係は悪化の一途をたどりました。

攻撃を受けた偵察部隊は尻尾を巻いて退却。退却を選択すると大きなダメージを受ける。

そうした状況の中、国境を監視していたユニットが怪しい動きを察知しました。国境のすぐ外側でネクロファージが大穴を建設しているというのです。

中央に見えるのが問題の大穴。一体なんのために穴を掘っているのだろうか。

急転

ネクロファージが宣戦布告してきたのはその直後でした。大穴からは大量の敵ユニットが出現。続々と国境を越え、首都へ向けて侵攻を開始しました。国境付近にいる味方ユニットとの戦力差は2倍以上。慌てた筆者はすぐさま国境の防衛を放棄して退却命令を出し、各地に散らばるユニットを首都に集結させました。

タイドフォールが引き起こした戦略状況の変化は筆者の想像を超えていました。海の後退は新たな土地だけでなく、新たな強敵をも招き寄せたのです。この変化に適応できなければ自勢力は滅亡してしまいます。

ネクロファージからの宣戦布告。大穴の完成を待っていたとしか思えないタイミングだった。

敵軍はすぐさま首都の目前に迫り、そのまま包囲戦に突入しました。守っているだけでは陥落は時間の問題です。筆者に残された道は、勢力の存亡をかけて野戦に撃って出ることしかありませんでした。

ネクロファージの大群に包囲された首都。包囲された都市の耐久力は徐々に減少していく。

しかし、敵軍は圧倒的にレベルの高いヒーローに率いられていました。ヒーローはレベルアップによってスキルを獲得したり、アイテムを装備したりすることができる特別なユニットです。敵のヒーローが持つスキルにより、すべての敵ユニットには強力なボーナスが付与されていました。

首都を包囲するネクロファージの大群。中央の巨大な羽虫がヒーローユニット。

このままでは敗北は必至です。自軍は防御力の高い都市内に立て籠もって敵を迎え撃ち、チャンスを見つけて反撃に転じることにしました。

防御力の高いユニットを前方に、遠距離射撃できるユニットを後方に配置した。

いよいよ戦闘の火蓋が切って落とされました。驚いたことに、敵のヒーローは単独で都市に突っ込んで来ます。よほど自信があるのか、それとも包囲の継続に必要な戦力を温存する作戦なのか、残りの敵は後方で遠巻きに眺めているだけです。

戦場の全体像。首都を含む広範囲の周辺地域が丸ごと戦場になっている。

自軍は突出してきた敵のヒーローに攻撃を集中。数ラウンドに及ぶ激戦の果てにようやくとどめを刺しました。敵のヒーローを撃破したあとは味方のユニットが一斉に都市から出撃して反撃に転じ、残った敵を各個撃破していきます。ヒーローによるボーナスを失った敵は予想以上に脆く、たちまち崩壊しました。

レベル7の敵ヒーローに対して、味方のヒーロはレベル3でしかなかった。

終わってみれば敵は全滅。味方はまったく損害を出さず、首都を巡る一大決戦は自軍の圧勝に終わりました。しかし、戦争そのものが終わったわけではありません。この時、国境には新たな敵が迫りつつあったのです……。

敵の失策により、首都を巡る攻防戦はまさかの大逆転劇に終わった。

ここから先は、ぜひ皆さん自身の手でこの惑星の歴史を紡いでください。


『ENDLESS Legend 2(エンドレス・レジェンド 2)』はPC(Steam)向けに年内発売予定です。



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