フランスのゲーム開発スタジオ・Sandfall Interactiveのデビュー作『Clair Obscur: Expedition 33(クレール オブスキュール:エクスペディション33)』が、多方面から注目を集めています。
同作は、日本のRPG作品から影響を受けながら、それを独自に発展させたシステムが高い評価を獲得。
その評判は、ゲーム業界を超えて政界へも伝わっている様子。海外メディア・PC Gamerによって、フランスのエマニュエル・マクロン大統領が、公式Instagramで同作を称賛したことが報じられています(外部リンク)。
ターン制とパリィ要素の融合、フランス産ゲーム『Clair Obscur: Expedition 33』
『Clair Obscur: Expedition 33』は、ベル・エポック時代(19世紀末から20世紀初頭)のフランスとファンタジーを融合させた独特の世界観を持つ作品。
ターン制バトルと、敵の攻撃をリアルタイムで防御する「パリィ」の要素を融合させた独自の戦闘システムを構築しています。
本作は、4月24日に発売されるとわずか3日で100万本以上を販売。
各ゲームメディアが軒並み満点かそれに近い点数をつけていたことによる注目の高さや、実際に遊んだユーザーによる口コミなどで瞬く間に話題が広がっていきました。
レビューを集約してスコアを表示するWebサイト・Metacriticでは、5月3日(土)時点で92点を獲得。
各年で最も優れたゲームに贈られる賞「Game of the Year」の受賞候補としても注目を集めています。
マクロン大統領「フランスの大胆さと創造性の輝かしい例です」
PC Gamerによると、マクロン大統領は公式Instagramのストーリーで、同作の売上や評価の高さに言及。「フランスの大胆さと創造性の輝かしい見本です」と開発チームを称えています。
マクロン大統領は過去、ゲームに対して批判的な発言をしたこともありました。
2023年6月、フランスで17歳の少年が警官に射殺された事件をきっかけに大規模な暴動が発生。その記者会見でマクロン大統領は、暴動の一因としてビデオゲームを挙げていました。
当時は、その後の反発を受けて自身の発言を修正。ゲームではなくゲームの模倣による暴力を非難したと強調しました。
また、最近では4月28日に、フランスのプロゲーミングチーム・Team VitalityがFPS『Counter-Strike 2』の大会で優勝したことにも賞賛を送っています。
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