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概要
この記事では、外資系企業への転職における企業選びの重要性が強調されており、適切な選択によって生涯賃金に数千万円の差が生じる可能性があることが示されています。具体例を通じて、企業による年収の差や、オファー金額の変動についても詳しく述べられています。
要約(箇条書き)
- 外資系企業選びにより、生涯賃金に数千万円の差が生じる可能性がある。
- A社(年収1,000万円、昇給率2%)とB社(年収1,200万円、昇給率4%)の比較例で、10年後に2,538万円の差が生まれる。
- 転職時の年収差は特に重要で、管理職向けではその差はさらに大きくなる。
- 各外資系企業は異なる年収レンジを設定しており、同じ職種でもオファーに数百万円の差が出る。
- 転職の選択によって、年収レンジの高い企業を見つけることが重要。
- 外資系では同じ職位でも個々の年収に大きな差が存在する。
検証 : 転職先の違いによる数千万円の賃金差
適切な企業選び、特にそれが外資系企業の場合、あなたの生涯賃金を数千万円単位で変える可能性があります。例えば以下の2 社へ転職で入社した例で見てみましょう(ここでは 100% 固定給、インセンティブや個人業績・評価の差は無視)。
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A社 : 入社時年収:1,000万円 毎年の昇給率:2%
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B社 : 入社時年収:1,200万円 毎年の昇給率:4%
報酬条件による年収・累積額面の比較例
10年後には 2,538万円の差がついています。またこのうちの約 8 割、 2000 万円は入社時の年収差 200万円 x 10 年分、つまり転職での好条件獲得の恩恵によるものです。 如何に転職での会社選びが大事かが窺い知れるかと思います。
さらに言えば、200 万円どころか 300、400 万円、シニアポジションや管理職ではそれを超えるレベルで年収条件の差が出ます。上記の例は全く大袈裟ではありません。
外資系企業のあなたへの年収提示(オファー)に数百万の差があるワケ
外資系企業が人材を採用するとき、どのランク(よく IC level xx と言う)の人が欲しいかはケース by ケースですが、各ランクに年収レンジが設定されており、採用側は原則その範囲で採用しようと試みます。例えば
IC3 の年収レンジは 930 – 1250 万円
といった形です。そして重要なのは、このランクごとの年収レンジは企業ごとに大きく異なり、また各ランクの中の年収レンジは上記のように数百万円の開きがあるということです。
私は採用責任者を複数の外資系企業で担ってきましたが、全てそのような体系でしたので、これはほぼ当てはまる仕組みと断言します。
上記はある企業の中での範囲になりますが、同業界・競合企業の中でこのレンジは変わるので企業の選び方でさらにレンジの差は大きくなります。従い、あなたが外資系企業に転職するとき、その選択によりオファーの数百万円程度の差は簡単に生じるのです。
(レンジが高い企業はどうやって見つけるの?レンジの中で高めのオファーを獲得するには?といった話はまた別のところでお話しできればと思います)
私が初めて外資系企業で管理職へ昇進したとき 10% 昇給しました。同じ部門にいた先輩方は部下となったわけですが、ある方は私の年収よりさらに(まあまあ大きい額で)上でした。
また私の以前の会社の同僚には年収に2倍以上の開きがありました。
さらに、私の直近の転職時は3社からオファーをいただきました(ありがたや。。。)が、その開きは相当なものでした(とりあえず今は具体額は伏せさせてください)。
ともかく、それほど外資系では同じ職種でも人による給料の差は大きいのです。
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