火曜日, 6月 3, 2025
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変化の時代に、戦略を持つということマーケティングにおける“軸”の話稲葉 考紀

🧠 概要:

概要

この文章では、マーケティングにおける戦略の重要性と、それが現代の変化に対応するための「軸」となることについて説明されている。特に、変化が常態化した時代において、戦略を持つことが、どのように意思決定や選択に役立つのかを考察している。

要約の箇条書き

  • 戦略とは「変化に向き合うために、自分の軸を持ち続けること」である。
  • 現代の変化(技術、顧客の行動など)が速いため、明確な戦略が必要。
  • 戦略が「古い」という誤解があるが、変化に振り回されないための指針が求められる。
  • 戦略は「今これを選ぶ理由」を問うための道具である。
  • 問いを持つことで、選択に意味が生まれ、思考が整理される。
  • 企業ごとに異なる環境に応じた “自分たちの戦略” が重要。
  • 戦略は「未来を限定しすぎない構造」であり、長期的な選択肢を持つために機能する。
  • 変化に対し、焦らず「自分たちはどこへ向かっているのか?」と問い続けることが重要。
  • 揺らぎながらも進み続けることが、本当の戦略である。

変化の時代に、戦略を持つということマーケティングにおける“軸”の話稲葉 考紀

稲葉 考紀

戦略という言葉には、どこか堅苦しさがあるかもしれません。
でも私にとって戦略とは、「変化に向き合うために、自分の軸を持ち続けること」だと思っています。

このシリーズの最終回では、戦略という考え方がなぜ今必要なのか、
そしてそれが施策やKPIを超えた“視座の話”であるということを、改めて言葉にしてみたいと思います。

変化が常態化した時代

技術も顧客も、加速度的に変わっていく

  • Cookie廃止、生成AI、チャネルの多層化、データへの規制強化

  • 顧客の態度も“比較前提”“コモディティ前提”へシフト

  • 施策だけではついていけない。意思決定の土台=戦略が問われる

戦略が“古い”という誤解

  • 「変化が早いから戦略は意味がない」という声もある

  • だが実際は逆。変化に振り回されないための“物差し”が必要

  • 戦略とは「今これを選ぶ理由」を常に問うための道具である

戦略を持つということは、問いを持ち続けるということ

問いを持つ人が、考え続けられる

  • 「なぜこれをやるのか?」「誰のために?」「なぜ今なのか?」

  • 戦略とは、答えを固定することではない。問いの順序と深さを持つこと

  • 思考が問いから始まると、場当たりでなくなり、選択に意味が宿る

“自分たちの戦略”を持てる組織が強い

  • すべての企業に万能な戦略はない

  • 市場環境も、提供価値も、文化も異なるからこそ、“自分たちなり”が必要

  • 他社の成功事例より、自分たちの選択理由を持つことが競争力になる

戦略は未来の可能性を開くためにある

戦略は「未来を限定しすぎない構造」である

  • 施策は具体性。戦術は即効性。でも戦略は、長く選択肢を持ち続ける思考の器

  • 不確実性のなかで「思考停止せずに進む」ことができる

  • 戦略は、変わらないためでなく、変わり続けるためにある

今こそ、“戦略的である”という選択を

変化に直面したとき、焦って動き出す前に、「そもそも、自分たちはどこへ向かおうとしているのか?」を問えること。

その一瞬の思考こそが、マーケティングにおける最大の戦略だと思います。

戦略を持つということは、揺らがないことではありません。
揺らぎながらも、問いを持ち、進み続けることだと私は信じています。

このシリーズが、少しでもその“軸”をつくるきっかけになっていたなら、これ以上嬉しいことはありません。

稲葉 考紀

名前より「紀:すじみちを立てる」「考:かんがえる」ことが生まれもって決められているようだ。そう言われてみると様々な事象を解析してみたり、未来を妄想することは苦でないし、むしろ楽しい。そういうことをつれづれなるままに書いていきます。



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