🧠 あらすじと概要:
映画『マイ・インターン』のあらすじ
『マイ・インターン』は、若いキャリアウーマン・ジュールズと、年上のインターン・ベンとの心温まる関係を描いた作品です。ジュールズは忙しい仕事に追われる中、インターンとしてやってきたベンから思わぬサポートを受けます。彼は特に何かを押し付けるわけではなく、静かに寄り添い、ジュールズが本来の自分を見つける助けとなります。二人の関係性を通じて、愛や支え合うことの本質が描かれています。
記事の要約
この記事では、映画『マイ・インターン』から学んだ父性の大切さと、境界線の重要性について考察されています。著者は、ベンのように「見守り」「支える」姿勢が、どのように愛を示すかを深く掘り下げ、過保護や過干渉になりがちな親の態度を反省しています。特に、自身の育児において感じたイライラを通じて、相手と自分の境界線を引くことの重要性に気づきます。映画を通して、優しさや成熟した人間関係の大切さ、そして自分を大切にしながら他者を尊重する態度について学びがあったことが語られています。最終的に、この視点が他者にも伝わることを願っています。
「© Warner Bros. Pictures / 映画『マイ・インターン』より引用」など)
昔観たときは、「アン・ハサウェイが綺麗だな」くらいの浅い感想しか持てなかったんです。でも今改めて観ると、若くしてバリバリ働くキャリアウーマンのジュールズと、落ち着いた年上のインターン・ベンとの関係に、ただの“優しいおじさん”以上のものが描かれていることに気づきました。
それは、「見守る」「支える」「揺るがない存在」としての父性。
ベンはジュールズを変えようとせず、
ただ静かに寄り添っている。
余計なことを言わず、焦らず、判断も押し付けず。
ただその在り方だけで、ジュールズは少しずつ、本来の強さや優しさを取り戻していきます。誰かが困っていると、つい助けたくなる。
でもベンは、“助けすぎない”。
本当に必要なときだけ、さりげなく手を差し伸べます。
「自分がやった感」も出さず、ただ淡々と、自分にできることをやる。
その謙虚さが、胸にじんわり沁みました。そして彼は、言葉や行動を通して、
「信じて見守ることこそが、愛なんだ」と伝えてくれるんです。
⸻この映画の関係性を、親子に置き換えて考えてみるのもいいなと思いました。ジュールズが子どもで、ベンが親だとしたら。もしベンのような父性で子どもを見守ることができたら、子どもは自分らしく挑戦できるし、失敗しても大丈夫だと感じられる、そんな温かさがある気がしました。⸻私は自分に置き換えて考えてみたとき、「自分、めっちゃ過保護で過干渉だったな……」って痛感しました。。。うちの子は難病があって、できれば苦痛を感じずに過ごしてほしいと思うあまり、ついつい先回りして手を出してしまう。でもそれは、子どもが自分で選択する機会を、私が奪っているのかもしれないと思いました。言葉ではうまく話せなくても、瞬きや手の動き、しぐさ、頷き…。そんなサインを、これからは私がもっと丁寧に受け取っていきたいと思えました。⸻ある日、子どもがなかなか寝なくて、私は「早く寝てよ!」とイライラしてしまったんです。そのとき、旦那に「なんでそんなにイライラするの?子どもに当たらないで。」って言われたんです。もちろん私自身も睡眠不足で疲れていたし、余裕がなかったんです。
でも、今振り返ると、父性を発揮できる人って、たとえイライラしても、それを相手にぶつけないんだと思いました。
それは、自分と相手の間にちゃんと境界線を引いて、自分の態度に責任を持つことでもある。
ある意味、それが“成熟した人”なんだと思いました。
境界線が曖昧になるときって、自分が疲れているときや、助けてほしいとき。
本当は、自分を優しく整えるべきサイン
だったと気づきました。
父性を持つというのは、自分を蔑ろにせず、相手も尊重する態度なんだと学ばされたんです。
⸻あのとき、「早く寝てよ!」じゃなくて、「寝れないの?どうしたら寝られるかな?お母さんも疲れてるから、一緒に布団でゴロゴロしたいな」そんなふうに言えていたら、よかったな。⸻ちょっと話が脱線してしまいましたが(笑)映画『マイ・インターン』、ぜひ“父性”や“境界線”という視点で観てみてほしいです。きっと心がじんわり温まると思います。最後まで読んでくださって、ありがとうございました!映画を観ながら、自分の中の未熟さにも、優しさにも気づけた時間でした。
もしこの視点が、誰かの心に少しでも届いたらうれしいです。
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