MCAは携帯電話基地局市場の調査を実施し、その結果を調査資料「携帯電話基地局および周辺部材市場の現状と将来予測 2024年版」として取りまとめた。

 同資料をもとに、国内の基地局市場動向についてお伝えしていく。最後となる第4回は、基地局(無線機)ベンダーシェアや動向について取り上げたい。

全国系大手エンジ会社3社のシェアは60%強

 2023年度の基地局向けエンジニアリング市場は、全国系大手エンジニアリング会社3社が62.1%のシェアを獲得した。最大手はコムシスグループで、エクシオグループ、ミライト・ワングループと続く。2023年度は5G開設計画の最終年度であり、ハイレベルな計画を申請したKDDI(au)と楽天モバイルが計画を上回る実績を記録している。

グループ内再編や組織整備が進む大手エンジニアリング会社

 引き続き、全国系大手エンジニアリング会社でグループ内再編が進んでいる。

 日本コムシスが2024年7月にサンコムの事業を承継し、2024年7月には三和電子とジンワを子会社化した。

 エクシオグループは、2024年4月に首都圏エリアのグループ会社3社を合併し、2024年12月には共栄電業とコアテクノを子会社化、2025年1月に北海道と九州エリアの子会社統合を実施している。

 ミライト・ワンも2024年7月に光陽ホールディングスを子会社化し、2025年1月にはミライト・ワン・ネクストを誕生させた。

KDDI(au)と楽天モバイルの5G展開で市場は微増

 基地局向けエンジニアリング市場は、2023年度に前年度比2.4%増となる1,740億円となった。2023年度は5G開設計画の最終年度となり、ハイレベルな計画を申請したKDDI(au)の積極展開とともに、楽天モバイルも旺盛な5G展開が行われた。

 一方、NTTドコモとソフトバンクは5G展開に消極的であったが、KDDI(au)が4万7940局という5G屋外基地局を設置した以上、両社にも同規模の基地局展開が期待される。



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