土曜日, 6月 14, 2025
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地球の最も過酷な時代にタイムトラベルしたら一体どんな世界が待ち構えているのか? – GIGAZINE



動画


人為的な気候変動により極端な高温や異常気象が相次ぎ、地球がどんどん住むのに適さない星へと変貌しつつあることがよく叫ばれていますが、地球の長い歴史の中では火山の噴火による大規模な環境の変化などでたびたび大量絶滅が起きています。教育系YouTubeチャンネルのKurzgesagtが、地球が最も過酷だったいくつかの時代をアニメーションで体験できる動画を公開しました。

Your Time Machine Broke – At The Worst Time In History – YouTube


ムービーは未来人のタイムマシンが故障し、今から約2億5千万年前、最も巨大な大量絶滅の数百万年後にあたる三畳紀の初期の地球に取り残されてしまうシーンから始まります。


当時の地球は火山活動と地球温暖化により灼熱地獄と化しており、二酸化炭素濃度は人類の時代の3〜5倍もあります。


今回未来人が不時着したのは、超大陸パンゲアによって生まれた地球史上最大の砂漠です。


現代の砂漠には生命があふれていますが、桁違いに高温で乾燥したこの砂漠に生き物の姿はありません。


50度に達する熱い空気は息をするごとに肺を焼き尽くし、肌や唇はたちまち乾燥してひび割れます。


追い打ちをかけるように、真っ赤な砂嵐が到来しました。まだタイムマシンは直りませんが、なんとか空を飛ぶことはできたので、未来人は間一髪難を逃れます。


逃げ延びた先は、テチス海の沿岸です。沼のような海辺では、数頭のリストロサウルスが餌を食べていました。


海の水はにごっており、細菌の層が油膜のように水面を覆っています。


乾燥地獄だった先ほどとは打って変わって、サウナのように蒸し暑い海辺は息苦しく、汗が蒸発しないので体を冷やすことはできません。


高温で酸素が乏しい海で繁殖できるのは、二枚貝とバクテリアのみ。ドロドロとした虹色のスープのような海からは、波が打ち寄せるたびに腐った卵のような臭いがする硫化水素の霧が立ちのぼってきます。


暑さと悪臭、濃い二酸化炭素で意識がもうろうとする中、水平線の向こうから見たことがないほど巨大な嵐が迫ってきました。巨大で高温の海から膨大なエネルギーが供給されるので、この時代の嵐は人類の時代のハリケーンとは比べものにならないほど強力です。


未来人は壊れたタイムマシンを起動して、なんとか別の時代に逃げます。


続いてやってきたのは、後期石炭紀にあたる約3億2千万年前の赤道付近。


夏以外の季節が存在しない超大陸には、地球史上最大の湿地帯が広がり、死んだ植物が腐敗して分解されるのを上回る速度でジャングルが成長しています。


植物と生命の楽園かもしれませんが、人間にとってはそうではありません。巨大な植物群の繁殖によって大気の酸素濃度は人類の時代の1.6倍に達し、吸い込むと視覚が鋭敏になって焦燥感に駆られます。


この時代の覇者は節足動物で、昆虫は濃厚な酸素のおかげで空前絶後の巨大化を遂げました。


頭上では、翼開長が1メートル近くあるオオトンボがヘリコプターのような音を立ててムカシアミバネムシを追い回しています。


一方地上には、自動車ほどの大きさのヤスデであるアースロプレウラが無数の足を動かしながら這っています。


肉食性の巨大サソリであるプルモノスコルピウスは、虫だけでなく動物も獲物にしていたと考えられています。


また、この時代の高湿な空気は極端な雷雨を引き起こし、豊富な酸素によりちょっとした落雷が大火災になります。


行く先々で嵐に見舞われるのを呪いつつ、次の時代へ。


さらに時代をさかのぼってたどりついたのは、約4億年前の初期デボン紀です。


酸素は約15%と現代の21%より薄く、空は不気味なほど青白く見えますが、比較的温暖で強力な嵐も来ないようです。


高さ8メートルに達する巨大な菌類であるプロトタキサイトが林立し、漂う胞子が太陽光を受けてキラキラと光っていて、エイリアンの星のような光景が広がっています。


糸状菌の塔の間には、葉も花もない原始的な植物や小さな菌類が生えています。


動物の気配はなく、動いているのは巨大キノコに穴を開けている昆虫ぐらいです。


日が沈むと、薄い大気を通して星や天の川が異様なほどくっきりと見え、不気味なキノコの塔が白く浮かび上がります。


休んでいるうちに急に調子を取り戻したタイムマシンで、未来人が次の時代に行くところでムービーの本編は終了です。

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