🧠 あらすじと概要:
記事のあらすじ
この感想文は、映画を通じて映画鑑賞の習慣を変えようとする著者の試みを描いています。主に、偏った映画観を見直すために、多様な名作映画を観ることに挑戦した理由や過程が綴られています。著者は名作リストを参照し、特に洋画に焦点を当てました。映画を観ることで人生が豊かになるとの信念から、新たな映画体験を求める姿勢を示しています。
記事の要約
著者は、自身の映画観が偏っていることを認識し、名作映画を観ることで視野を広げようと決意しました。過去の映画上映リストを用いて、観たことのある作品を振り返り、新たに何本かの名作を観ることになりました。特に、社会的なテーマや心の成長を描いた映画に興味を持ち、視覚知識を深めることでストーリー理解を助ける意義を感じています。著者は毎晩少しずつ映画を視聴し、この挑戦を楽しんでいる姿勢が強調されています。また、今後の視聴についてはさらに続ける意欲を示しています。
【10本見ようと思った動機】
自分の映画の見方、ひどいなー、と常々思ってきた。映画館に足を運ぶのはもっぱらライブビューイング的なもの。シネマ歌舞伎、MET(メトロポリタン歌劇場)、旧ジャニーズ関連、隣のオタク沼である宝塚、2.5次元。これは割引が使えないのでポイント(SMTメンバーズとか)がたまるばかり。ポイントで無料鑑賞ができるようになったら、また旧ジャニーズ主演を推し活としてみる。たまーに、配信で見るのは古めの邦画。松本清張原作とか、岩下志麻がでてるのとか。情念ドロドロしたやつ。
偏ってる。バランス悪い。この世にはもっと面白い映画があるんじゃないか。映画を豊かに見るのは、人生にいい影響があるんじゃないか。ミドルエイジクライシス真っただ中なので、今までしていない何かをしたいのだよ。
小説を読むなら、「生きてる作家は読まない」が基本方針。死んだら評価が安定するので、面白い作品を見つけやすくなる(とはいえ、現代作家も読むけど)。学生時代も、「新潮文庫の100冊」を真面目につぶして読んだ。近代文学を読むがごとく、名作映画を見てみよう、特に洋画に絞って、「好き」「興味がある」じゃなくて、名作リストの中から興味を広げようじゃないか、と決意。
【名作リスト】
とても役にたった、午前十時の映画祭過去上映作リスト。
作品一覧をExcelに移し、どれくらいこれまで見たか計算してみた。「リマスター版」など作品名が重なってるのを削除して、318作品。
うちすでに見ていたのは 107作品(33.6%)。でも見ていた時期は実に10~20代に偏る。107作品中今でも「好き」と言えるのは36作品。(これはあ、小学生の時は「インディ・ジョーンズ」や「バック・トゥ・ザ・フューチャー」に心ときめかせたよけど、今はそうでもない、ってことで数が多くない)
【とはいえ】
見たくないジャンルもはっきりしている。ホラー、戦争悲劇、そして”説教臭い”。そのため、「ヒューマンドラマ」には食指が動かず。「聞いたことはある」「でも一作も見たことがない」…マリリン・モンロー、ジェームス・ディーン、ネットミームでおなじみのあの場面。そのあたりの「知ってるようで知らない」に挑んでみた。U-NEXT31日間無料お試しにまずは加入。さすがU-NEXT、揃ってます。
【空想譚は、”心の椅子”を増やす】
「実在しない生き物が子どもの心に椅子を作り、
それらが去った後に実在する大切な人を座らせることができる」
渡辺茂夫「心に緑の種をまく」(新潮文庫)
ちょうど「パルプフィクション」を見た翌日に、いつもの相談業務に臨んだんだが、個性的人物がたくさん現れる相談内容に「タランティーノの映画かよ…」と思った。そのように、たくさんの空想譚に触れると、この世を理解するための枠組み・補助線が増える。「まるで〇〇」は、あって助かる。
「ネガティブなことこそパターン化しないと、すべてが”前代未聞”になる」とは精神科医の春日武彦先生の言葉。コロナ禍ではずっと「シン・ゴジラでいったら、いまどの場面なんだろう」と想像していた。
空想のお友達は、私を傷つけない。非社交的ながらも世界を広げるには、「興味の低い映画を見る」はまあまあよいのかも。
「ひとり燈火のもとに文をひろげて、見ぬ世の人を友とするぞ、
こよなう慰むわざなる」
徒然草 第十三段
【旅と、美術鑑賞が好きだ】
外国の美しい景色を見て旅行気分、建築美術に服飾芸術。見てるだけで楽しいし、さらに知りたい知識欲も沸く。美術展に行ったら、音声ガイドも映像説明も、しっかり活用する。NHKのドキュメンタリーやものしりバラエティ、こまめに見る。知識インプット道楽なので。
活字だけで文化に触れると、どうしても想像の限界が来てしまう。いつか本を読むときに、この視覚知識が役に立つ。みんな、古代ローマって言ったら、テルマエ・ロマエ思い出すんだろ?まあ、フランスのお姫様とイギリスのお姫様の区別もつかないけど。
視覚知識があると、ストーリーが空想しやすい例。
【毎晩見られたことにびっくり】集中して映像を見るのが得意ではないので、毎晩にわたってちゃんと見続けられたことに自分でびっくりだよ。”ちゃんと見る”っていう意識を下げてみた。ご飯食べながら見る。合間に皿洗いして、お風呂入って、休み休み見る。それでも2時間の視聴時間は取れる。字幕よりは吹替優先。映像に意識が向けられるから。つまんなかったら、嫌々見る。ストレッチしたり、ハンドマッサージしたり。後でブログに書こう、という発見をノートにメモしながら見る。少なくとも、ツイッターを3時間だらだら見る夜より、100倍よいこと。
映像をまとめて見られる時期には活字が読めず、ガンガン本を読み進められる時期には映像を見る根気が生まれない。これはいったい、どんな脳の仕組み。
【もうしばらく続けるか?】10本見る、という試み、とても面白く、調子よく続いたけど、これは続けられるだろうか。U-NEXT無料期間があるので、あと5本くらいいってみようか。でもそろそろご褒美に、邦画も入れたい。
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