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台湾経済は１－３月（第１四半期）に１年ぶりの高成長となった。米国の関税引き上げを前に企業が輸出を急いだ。
行政院主計総処（統計局などに相当）が30日発表した１－３月の域内総生産（ＧＤＰ）は前年同期比5.4％増えた。ブルームバーグがまとめたエコノミスト予想は3.6％増だった。
経済成長は関税の影響で鈍化する可能性が高いものの、統計当局は今年の成長率予測を従来の3.1％から3.6％へと上方修正した。ただ、この見通しにはトランプ米大統領が発表した関税の要因は加味していない。
輸出主導の台湾経済はここ数年、人工知能（ＡＩ）開発を支えるハイテク製品への世界的な需要拡大の恩恵にあずかっている。３月の輸出は496億ドル（約７兆円）と過去最高を更新し、米国や東南アジア諸国連合（ＡＳＥＡＮ）向け出荷も記録を塗り替えた。
速報値によると、１－３月の財・サービス輸出は前年同期比で20.1％増加し、財・サービス輸入も23.7％伸びた。統計当局は米関税引き上げを見越した前倒し輸出や、高度なＩＴ製品のサプライチェーンにおける目詰まり解消が、経済成長に寄与したとしている。
原題：Taiwan’s Economy Grows the Most in a Year on Front-Loading, AI （抜粋）
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