原油相場は22日の取引で下落。石油輸出国機構(OPEC)と非加盟産油国で構成する「OPECプラス」が、大幅増産の可能性について再び協議し、供給が増えるとの観測が強まった。
北海ブレントは1バレル=64ドルを割り込んだ。過去2営業日で約1%値下がりしていた。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物は61ドル近辺で推移している。
OPECプラスは6月1日の会合で、日量41万1000バレルの増産で合意する可能性がある。参加国の代表らが明らかにした。これは当初計画の3倍に相当する。実現した場合、3カ月連続の供給拡大となるが、最終合意には至っていない。
原油価格は、米国が主導する貿易戦争が需要の重しとなっている。供給過剰とみられる市場でOPECプラスが追加増産に向けた動きを強めており、下押し圧力が一段と強まっている。
原題:Oil Drops as OPEC+ Raises Specter of Yet Another Big Output Hike(抜粋)
🧠 編集部の感想:
原油相場の下落は、供給過剰と需要の鈍化が影響していると感じます。OPECプラスの増産検討は一時的な価格回復が期待できる一方、実現すればさらなる下押し圧力となるかもしれません。市場の動向を注視する必要がありそうです。
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