中国の首都、北京郊外にある大葆台遺跡博物館新館が20日、2年の改築期間を経て一般公開され、同時に二つの展示会が開催されています。
新館の建築デザインは「遺跡全体の包括的保護」と「最小限の介入」の原則に従い、元の場所を基に改築されており、建築面積は7600平方メートル、展示面積は2800平方メートルです。大葆台遺跡は1974年6月に発見された、今から約2000年以上前の前漢時代の広陽頃王劉建とその王妃の墓で、新中国で初めて天子の棺である「梓宮(しきゅう)」、休息室である「便房(べんぼう)」、遺体を外気から封印するよう木を積み重ねた壁で囲む「黄腸題湊(こうちょうだいそ)」の葬制を完全な形で示している考古学的発見でもあります。
館内の多くの木材が重なった木製の壁は「黄腸題湊」で、前漢の最高等級の葬制です。「黄腸」とは柏の芯、「題湊」とは木材の端を内側に重ねた構造を指します。「黄腸題湊」は頑丈で湿気に強いという特徴があります。
今回の新館開館に合わせて、二大展示も同時に開催されています。最初の臨時展「馬王堆生活芸術特別展」は貴重な文化財や復元された場面を厳選し、富、飲食、服飾、典籍の四つの部分から、前漢貴族の優雅さを余すところなく見せています。常設展「前漢広陽国歴史文化展」は多くの文化財を重点的に展示し、漢代幽州および燕の領域(現在の北京市とその周辺地域)の社会の様相を多角的に展示しています。(提供/CRI)
編集部の感想:
大葆台遺跡博物館の新館オープンは、歴史的遺産の保護と展示の重要性を再認識させる機会です。2000年前の西漢の葬制を現代に伝える貴重な場として、多くの人に訪れてほしいです。展示会を通じて、古代の文化や生活様式に触れることができるのが楽しみです。
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