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概要
「力の源ホールディングス」の2025年3月期決算についての分析記事。売上は前年比7.5%増で順調だが、原材料費や人件費の高騰により減益となっている。今後の舵取りに注目が集まっており、海外展開やコストコントロールの重要性が指摘されている。
要約の箇条書き
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銘柄情報
- 力の源ホールディングス(コード:3561)
- 業種:小売業(外食/ラーメン「一風堂」など)
- 決算発表日:2025年5月15日
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決算結果
- 売上高:前年比7.5%増(341.6億円)
- 営業利益:14.8%減(28.0億円)
- 経常利益:18.5%減(28.4億円)
- 当期純利益:19.6%減(17.6億円)
- EPS:58.35円(前年72.87円)
- ガイダンス:来年度は売上9.1%増、営業利益12.7%増、純利益24.4%増の見込み
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業界の動向
- コストアップ(原材料・人件費)が利益を圧迫
- 海外店舗数減少(142店舗から140店舗)
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分析者の感想
- 国内売上は天井に近い可能性
- コスト管理が今後のカギ
- 外食業界の競争が激化している
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将来の展望
- 来期は増益が予想されているが、実現可能性に疑問を感じる
- 日本食やラーメンのブランド力は強いが、価格上昇が客数に影響の懸念
- 結論
- 売上は好調だが、利益減少が継続しており、今後のコスト管理と戦略が重要。
お疲れ様です。ME-KEです。
今回は「一風堂」で有名な「力の源ホールディングス」を解説していきたいと思います。
今期の個人的な印象として、飲食店銘柄は軒並みコストと勝負をしている印象があります。
それでは詳しく見ていきましょう!
銘柄の基本情報
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銘柄名:力の源ホールディングス(コード:3561)
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決算期:2025年3月期(本決算)
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発表日:2025年5月15日
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業種:小売業(外食/ラーメン「一風堂」など)
■直近のチャート
■ 決算のポイント
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売上高:前年比7.5%増の341.6億円(国内外ともに出店増)
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営業利益:14.8%減の28.0億円(人件費や原材料費の高騰で減益)
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経常利益:18.5%減の28.4億円
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当期純利益:19.6%減の17.6億円
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EPS:58.35円(前年:72.87円)
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減価償却費:9.3億円(前年:9.0億円)※+3.3%程度増加
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ガイダンス(2026年3月期):売上9.1%増、営業利益12.7%増、純利益24.4%増と回復想定
■ 感想・インプレッション
やはり飲食店銘柄はコストとの勝負ですね。売り上げは出店数も増え増加している状態です。
売上は順調に増えていますが、原材料・人件費の高騰が響いていますね。
でも実際、出店数が増えることは客数増加が見込まれるとともに客足が遠のくと各店舗が減益につながり赤字になる可能性もあります。
また、国内での売り上げはそろそろ天井ではないかと思います。
では、海外事業はどうでしょうか?
海外の店舗数の変化は(前期142店舗 → 今期140店舗、▲2店舗)です。
減っていますね。また、同日に発表された決算Q&Aでは海外の客単価平均は
約2,350 円とのことです。
その土地に住んでいるわけではないので、高いか安いかといわれるとわからないですが、純日本人の私は「高すぎる!!」と感じてしまします。
決算発表後では大きく上昇しましたが私は疑問に思っています。
最近の決算は、①来期の予想が増益である、②増配がある、③自社株買いがる、の条件があれば上昇する可能性が高いです。
「そのとおりじゃん」と思う方も多いですが、私は直近の決算を見ずに上昇しているように感じます。(今期の減益は織り込んでいるのかもしれませんが…)
■まとめ
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売上は順調だが利益は減少。原材料・人件費の高騰が響いた。
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海外はコスト増や景気不安で利益が低下し、店舗数も2店舗減。
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来期は営業利益・純利益ともに増益予想。コストコントロールと海外戦略に注目。
■自分なりの評価
△:ほんとに来期増益?銘柄
日本食の人気や「ラーメン」のブランド力はとてつもなくインパクトのあるものですが、コスト管理が重要、このまま価格が上がり続けたら客数も減るのかと思います。
■補足資料
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IR資料リンク:https://www.chikaranomoto.com/
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決算説明資料:TDnetにて開示あり
■おまけ
日本食銘柄は市場規模も大きく海外人気も高いため、まだまだ拡大する業種だと思います。
ラーメン業界なんてほぼ戦国時代、日本統一目前の大国もあれば小国ながら有力武将のいる店舗など、どのラーメンが日本統一を果たすのかといった様子…
その中でもトップを走っている「一風堂」私が高校の時、初めて食べた時の感動、いまでも忘れられません。
店舗数が増えることで遠出をしなくても食べれるようになるメリットを消費者として感じつつ、「そんなところに出店して大丈夫か?」とハラハラしている株主の目線も持ちつつ来期の決算に期待していきたいです。
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