🧠 あらすじと概要:
あらすじ
「劇場版カードキャプターさくら」は、さくらという少女が不思議なカードを集める冒険を繰り広げる物語です。彼女は友達や仲間と共に、様々な試練を乗り越えながら成長していきます。映画は、愛情や友情、そして様々な愛の形をテーマにしたストーリーが展開されます。
要約
この記事は、劇場版「カードキャプターさくら」のリバイバル上映を娘と共に観た感想について書かれています。筆者は、アニメーションの美しさや演技の細やかさに感動し、技術の高さを称賛しています。また、物語が愛の多様性を描いている点を評価し、具体的な場面やセリフも私的な感想と共に紹介されています。不安になるシーンや子供向けの注意点についても触れつつ、娘が映画を楽しんだ様子を伝えています。全体として、作品への愛情と感情の動きを強調する内容になっています。
小学生向け映画
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不安にさせるシーン 多
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大きな音 比較的少な目
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勧善懲悪表現 なし
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流血、死亡表現 アリ(※同時上映CROVERのみ)
いや~~~~~~~~~~~~~~~~~良かった~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~!!!!!!!!!!!!!!!!!!とすべての語彙を失って叫びたかった。
1999年8月20日封切り映画だそうだ。当時はコナン君くらいしか親が付き合ってくれなかったので、初めて観たのであるが、90-00年代のセル画アニメがアニメの最も美しい時代であると思っている過激懐古ニワカオタクであるが、正直ここまでかの気持ちである。色褪せないどころではない。やっぱりセル画だからこそ出せる柔らかさなのだろうか?そういう問題もいくらか入っているかもしれないが、おそらくそうではないのだろう。
演技がうまい。
声優演技も非常に自然体ながら素晴らしいものであることはもう言うまでもないかなと思うのだが、これは動きの演技の話である。趣味で3Dモーションなんかをつけたことがあるド素人の身がらいうと、「動きを再現する」ことももちろん難しいのであるが、そもそもその前。「どういう動きをつけるのか」という、つまるところ「演技力」の部分がこの時代のアニメーション映画にはある。と思う。力を入れた手。これなんかはどちらかというと再現である。いやこれも本当に素晴らしかったのであるが、例えばバッグがひっくり返ってケロちゃんが苦しみもがいて出る。瞳の感情。一番感動したのは、おびえながらあたりを見渡すシーンで、前に出した首から動いたところである。ピンポイントすぎてどう伝えたものか。縮こまると肩が上がる。つまり自然と首が前に出る。そしてその状態でそっと左右を確認しようとすると、肩より先に首が動いて、そのあとに肩がついてくる。これが、この動きが出来るアニメーション作品は今いくつあるんだろうか。アニメあんまり見てないからあんまり語るもんじゃないかもしれないが、こう…ディズニーのアメリカンさでしかついぞ見なくなったような表現を日本人の演技で行ってくれている感じ…最高だった。アクションシーンも本当に美しく、1フレームごとへの熱量が素晴らしかった。服のひらめき一つ、髪の毛のゆらめき一つ、本当に素晴らしかった。
オタクをやっていると、作り手の「技術」とはまた別に「熱量」というものを感じる時があるのだが(これは受け手が勝手に思っているだけなので事実と異なる可能性があることは承知している)まさにこれは圧倒的な熱量に圧倒的な技術が付随した職人技映画だった。
色褪せないどころかの話でいうと、ファッションも最高。やはりクラシカルなお洋服のシルエットというのは一切風化しないものだ。
背景美術もあまりに良い。ファンシーショップに並ぶぬいぐるみのディティールまで、きちんと落とし込まれているのもすごい。
さて、物語の内容としてはやっぱり愛の物語である。私のペラペラの記憶をひっくり返すだけで語るのは恐縮なのだが、CCさくらは愛の物語であると思う。同性、歳の差(これに関する意見は今回は主題ではないため割愛する)、友愛、前世から運命か今世の絆か、ともかくありとあらゆる愛のカタチを肯定する物語であると思っている。
この物語もその中の一つである。
愛憎交々の主題の愛だけでなく、小狼への母の愛も決して語りすぎない範囲で描かれているのが最高だった。
個人的に映画を通して最も好きな台詞が「成績表を出しなさい」だった。美しく、感情をあまり表に出さない小狼母が「母」であるという表現が非常に丁寧で優しくて非常に満足したのである。
同時上映CROVERは当時CM的な役目だったのだろうか?ちょっと子細が私にはわからなかったが、急に流血表現と死亡表現が出てきたので、5歳児と観るにあたっては「怖かった」ポイントになってしまった。配信などでご覧になられるのであれば、映画部分で終了ボタンを押してしまってもいいかと思う。5歳児の総評としては最近観た映画の中で一番面白かったそうだ。(どこまでが彼女にとっての”最近”なのかはわからないが…)しかしながら、娘にとって一つどうしても納得がいかなかったシーンがあるようである。「剣をもってるおとこのこ(小狼)、自分のことも守らなきゃなのにね。いっしょににげればいいのに、どうしてじぶんのことをすてちゃうんだろう。なんであきらめちゃうんだろうね?」
自分を大事にして、周りも大事にする。令和の女児の本当にその通りのお言葉である。
またCCさくらの別映画がリバイバル上映されるとのことでチャンスがあれば観に行きたい。わくわく。
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