少子高齢化の影響で、全国各地で増加の一途をたどる廃校。その有効活用は、地域社会の未来を左右する重要な課題となっている。この課題に対し、東京都世田谷区は革新的なアプローチで挑む。

今月、旧池尻中学校跡地に、多世代が交流し創造性を育む複合施設HOME/WORK VILLAGE(ホームワークヴィレッジ)」が誕生した。

小さな“村”から生まれる大きな可能性

同施設は、「次世代からの宿題をみんなで解決する」という壮大なコンセプトを掲げている。目指すのは「人々の暮らしと緩やかに繋がり、新たな可能性を生み出す世田谷の基点」。「HOME(暮らす)」「WORK(働く)」そして「HOMEWORK(宿題)」という3つのキーワードが、この場所の持つ可能性を象徴している。

9440.97㎡の広大な敷地には、旧校舎、体育館、そして広場の3つのエリアが広がる。校舎棟は1階に17の商業店舗、2階にコワーキングスペースや子ども向けのクリエイティブラーニングスクール、3階に社会課題解決を目指す企業向けのオフィスが入居予定。屋上には都市型菜園も設置。体育館棟にはブックラウンジやランニングステーション、校庭にはイベント広場が整備され、まさに多世代が集う「村」のような空間になりそうだ。

©方方株式会社

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これからのワークライフバランス

「HOME/WORK VILLAGE」は、単なる商業施設でも教育施設でもない。コワーキングスペース、シェアキッチン、配信スタジオなど、人々の創造性と交流を刺激する機能が充実している。従来の「働く」と「暮らす」の境界線を曖昧にし、より柔軟で自由なワークスタイル、ライフスタイルを提案している。

また、環境問題への配慮も抜かりない。環境関連事業を行う企業の誘致や都市型菜園の設置など、サステナビリティへの意識の高さが伺える。地球環境の未来を考えるうえでも、重要な視点と言えるだろう。

未来への扉を開く
新たなコミュニティの創造へ

「HOME/WORK VILLAGE」は、地域活性化、サステナビリティ、そして新しい働き方へのニーズに応える、まさに時代の先駆けとなるプロジェクト。地域住民はもちろん、近隣で働く人やクリエイターにとっても、刺激的で魅力的な場所となるだろう。

2025年4月16日に校舎棟の一部が先行オープン、7月にはグランドオープン予定だ。旧池尻中学校の跡地から、未来への扉が開かれる。

HOME/WORK VILLAGE

【所在地】世田谷区池尻2-4-5
【開業日】2025年4月16日
【構造】(校舎棟)鉄筋コンクリート造、(体育館棟)鉄骨鉄筋コンクリート造
【敷地面積】9,440.97㎡ / 延床面積:6,318.39㎡
【運営事業者】方方株式会社
【参画事業者】世田谷区、株式会社散歩社、小田急電鉄株式会社、オールドファッション株式会社、MIRAI INSTITUTE株式会社、まちの研究所株式会社、フリー株式会社
【公式HP】https://homeworkvillage.com/
【公式Instagram】https://www.instagram.com/homeworkvillage

Top image: © 方方株式会社



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