刺しゅうがテーマのパズルゲーム「stitch.」。簡単なようでけっこうムズい，500以上のフープにチャレンジ（今日から始めろApple Arcade #40）

　「Apple Arcade」は，Appleが月額900円（税込）／年額6000円（税込）でiPhone / iPad / Mac / Apple TV / Apple Vision向けに提供している，ゲームのサブスクリプションサービスだ。
　この連載では，広告やゲーム内課金なしでプレイできるタイトルが現在200種類以上配信されているこのサービスの中から，4Gamerがチョイスしたタイトルを紹介していく。
　第40回では，Lykke Studiosが配信する「stitch.」を紹介しよう。

「stitch.」

リリース日：2022年10月28日
配信元：Lykke Studios
開発元：Lykkegaard Europe
対応端末：iPhone / iPad / iPod touch / Mac / Apple TV / Apple Vision
ゲームパッド対応：○

オススメポイント
1.タップとスライドだけでプレイできる簡単操作
2.簡単なものからハードなものまで，収録された問題は500以上！
3.独自のエンジンを採用した温かみのあるグラフィックス

「stitch.」公式サイト

「stitch.」ダウンロードページ

　身近なようで意外になじみのない「刺しゅう」をテーマにしたタイトルが，この「stitch.（ステッチ）」だ。画面に表示されるグリッドと数字を頼りに，タップとスライドで刺しゅうを施していく，シンプルかつ奥の深いパズルゲームである。

　刺しゅうというと，アパレルのマークやワッペンなどに見られる専用のミシンで施される工業的なものと，趣味などにおけるハンドメイドのものがあるが，本作はどちらかというと後者のイメージだ。
　フープと呼ばれる枠に張られた布に，カラフルな糸で刺しゅうを施す行程をパズルゲーム化している。

フープの中に図柄の枠が表示され，区切られたレベルごとにパズルを進めていく

　画面には常にグリッドが表示されていて，その中にいくつかの数字が表示されている。パズルゲームとしては珍しく，グリッドが規則正しく並んでいないのが見た目的にも面白いところ。
　グリッドをタップしてスライドするとその範囲が刺しゅうで埋まっていくわけだが，刺しゅうできる場所にはいくつかの法則がある。

これはチュートリアルの画面。複数に分けられたレベルのパズルをすべてクリアすると，大きな図柄が完成する

　一つはグリッド上の数字だ。グリッドはこの数字の数だけ刺しゅうで埋められることを表している。埋まったグリッドは別の数字とは共有できないので，数字をすべて足した数がグリッドの総数となるわけである。

数字の色は刺しゅうされる糸の色を表している。一つの数字を頼りに埋めたグリッドは，ほかの数字にかかる場所を埋めることはできない

　もう一つの法則として，刺しゅうは必ず縦か横の直線，あるいは縦横複数列の四角形にしか埋められないということ。L字やS字のような曲がった形や，あるいは凸のような飛び出た形で埋めることはできない。

数字を頼りに埋める場所は凸凹にならず，必ず縦か横の直線，または四角形の形になる。この法則を頼りに大きめの数字から埋めていくのがコツ

　以上の法則にのっとってすべてのグリッドを埋めると，レベルクリアとなって次のレベルに進み，全レベルをクリアするとフープの中に刺しゅうによる絵が完成する。
　この説明だと複雑に思われるかもしれないが，タップ＆スライドだけでできる操作は簡単で，何度でもやり直しができ，何度でも使えるヒントボタンもあるため，カジュアルで誰でも遊びやすいゲームだ。

図柄が完成するとスコアが入り，報酬がもらえる。報酬の量によって新しい図柄やモードがアンロックされていく

　なお，ゲームを進めて得られた報酬でアンロックされる「デイリーシカク」のパズルは，ノーヒントで図柄も関係なく，純粋に数字だけを頼りにグリッドを埋めていくという，同じゲームとは思えないほどの硬派な内容で，やり応えも抜群だ。

完成しても特定の絵にはならない，ストイックなデイリーモードだ

　図柄は現在500種類以上用意されている。大型のものはレベルごとに区切られているので，レベルは実質その数十倍あると考えていい。
　難度やサイズ，図柄のカテゴリなども多数存在していて，さらにデイリーやウィークリーでもフープが選ばれるので，飽きずに楽しめるはず。
　独自の“刺しゅうエンジン”を採用し，実物のような立体感を味わえるのも本作ならではだ。

サイズはXS〜XXXLまで7段階，難度はベリーイージーからベリーハードまで5段階あるのが確認できている。「シュレック」などのコラボの図柄もある

図柄の大きさと難度は関係しない。小さい図柄でもレベルごとの難度が高いものもある

ゲームはいつでも中断 / 再開が可能だ。アンビエントなBGMも心地いい

完成した図柄を好きな色の糸で刺しゅうしていく「フリーステッチ」モード。完成させた絵柄で楽しめる

　子供から大人まで，簡単かつしっかり頭を使って楽しめる「stitch.」。ちなみにゲームに直接関係はないが，7月30日は「世界刺しゅうデー」だそう。そんな刺しゅうをテーマにした本作を“今日から始めて”，月末に迎える記念すべき日をなんとなく祝ってみてはいかがだろうか。

「stitch.」公式サイト

「stitch.」ダウンロードページ

Apple Arcade：月額900円（税込） / 年額6000円（税込）
Apple One：月額1200円（税込）
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