土曜日, 7月 26, 2025
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初めてカンファレンスの実行委員長をやって得た学び ~AOAI Dev Day 2025 裏話~


はじめに

2025年7月18日、日本最大(※2025年時点)のAzure AIコミュニティカンファレンス「Azure OpenAI Service Dev Day 2025」が開催されました。
私は今回、初めてカンファレンスの実行委員長という大役を務めさせていただきました。このカンファレンスは、参加者の皆さんの盛り上がりのおかげでXのトレンドページもできました!

https://x.com/i/trending/1946257059436998889

普段色々なコミュニティの運営や主催をしている私にとっても、これだけ大規模なカンファレンスの責任者を務めるのは未知の体験でした。
動くお金の規模も、集まる人数も、そして参加者の期待値も、これまでとはまったく違う世界です。
ずっと、「本当に私が実行委員長でいいのだろうか」、「ちゃんと実行委員長らしいことができているのだろうか」という葛藤の中で活動していました。

打ち上げで「何が一番楽しかった?」と聞かれるまで気づかなかった「楽しさ」

イベント後の打ち上げでAOAI Dev Dayの発起人の一人である吉田さん(@yoshidashingo)から「実行委員長やってみて何が一番楽しかった?」と聞かれた時、あまりに大変だったこともあり「楽しいことなどあっただろうか」と記憶を掘り起こしていました。

いつものイベント運営と異なり、楽しいという感情だけでは動き続けられませんでした。この半年、複数コミュニティの運営や立ちあげ、登壇、引っ越しなどが重なり、色々なことに手が回り切らない日々でした。「やらねば」という気持ちベースで動いていました。

でも、すべて終わって思い返せば実行委員長になったから挑戦できたこと、経験できたこと、得られたつながりがたくさんあって、それがあの7月18日につながったのだと。その過程は本当に貴重なもので、すべての結果があの一日で、あの一日の終わりの拍手なのだと、じんわりとしていました。その時思い返したことをまとめたのがこの記事に書いた内容です。

この記事では、実行委員長として得た学びや気づき、そして「やってよかった」と心の底から思えた瞬間について振り返ってみたいと思います。そして、あまりにも多くの方に感謝の念を抱きすぎているので、あふれ出る全方位への感謝もまとめています。ここまで多くの方に感謝できるのも実行委員長をやったからこそです。
ほぼ自分の記録用の気持ちですが、カンファレンスの実行委員長の大変さだけではない楽しさややりがい、やり遂げた人だけが見える世界が伝わると幸いです。
これからカンファレンスを企画する人にも参考になるかもしれませんし、AOAI Dev Day 2025に参加した方は裏話として楽しんでいただけると思います。

集合写真
懇親会終了後の集合写真

補足:Azure OpenAI Service Dev Day(以下AOAI Dev Day)とは

AOAI Dev Dayは、2024年に初めて開催されたイベントです。日本では今年で2回目で、去年の盛況を受けて韓国でも1回開催されています。
サービス名称が古いですが、発表時期の問題などもあり去年のままのイベント名で開催しました。

去年の詳細は発起人のお一人である三宅さんのブログをご覧ください。
AOAI Dev Day を開催しました|k-miyake
また、Microsoft MVP Program Blogでも取り上げていただきました。
Azure OpenAI Service Dev Day Conference in Japan

私は去年700人規模で行われたこのイベントの懇親会担当として運営にジョインしていました。この規模のイベントに関わることができたことがとてもうれしく、懇親会担当として非常にエンジョイさせていただきました。

https://x.com/yuma_prog/status/1816476593843515657

2024年度のAOAI Dev Day後の投稿

超余談ですが私のX(@yuma_prog)のヘッダー画像やMicrosoft MVPのプロフィールページのアイコンはすべて去年のAOAI Dev Dayのものです。なかなかカメラマンの方に撮っていただく機会がないのでうれしくて重宝しています。

x-header

mvp-profile

先に結論:実行委員長をやって得た学び

  • 半年前の時点で埋まっている会場が多い

    • 2024年12月末から2025年1月上旬にかけて会場探しをしていました
    • 平日のイベントでしたが、目をつけていた会場はほとんど埋まっている状態でした
  • 普段のコミュニティイベント主催とカンファレンス主催では、やりがいの質が根本的に違う

    • 普段のコミュニティイベントは即効性、カンファレンスは遅行性だと感じました。詳細は後述します
    • 実行委員長として重要な役割は、参加者に娯楽的に「楽しんでもらう」ことよりも、参加者にとって「学び」となるセッションを提供できるよう軸を通し、参加者をどんな方向に導きたいか、どんな新しい視点を提供できるかを考え意思決定することでした。この部分がやりがいの違いとして出ていると感じます
  • 一番きつかったのは、セッション・トラックの軸を通してスピーカーを選定すること

    • 「ビジネス寄りの参加者」「ゴリゴリの開発者」など多様な参加者属性も考えつつそれぞれに楽しめる、なおかつ自分たちが何を見せたいのかという軸を固めつつセッションを考え、各トラックのテーマや登壇者、構成をどうするのか考えるのが一番大変でした
      • 普段の中小規模であれば参加者属性が絞られるので考えやすいですが、この規模でこの部分を考えるのは初めてで、手探りすぎて吉田さん・三宅さん・さけみさんにかなり助けてもらいながらやっていたので 「本当に自分が実行委員長でいいのか?名ばかりになってない?」という葛藤 がありました(正直この葛藤は常にありましたが)
    • しかもこのこだわりは参加者に気づかれない・誰かに感謝されるものでもないのでわかりやすくは報われません。しかしここがしっかりしていないとよくわからないイベントになってしまう、という本当に縁の下の力持ちポジションです
    • 特に一緒に悩んでくれたスピーカー担当のさけみさん(@_skmkzyk)に感謝!
  • 実行委員長に必要なのは「やる覚悟」ではなく「やり切る覚悟」

    • やるのに覚悟はいらないですが、やり切る覚悟は必要です
      • とはいえお声がけいただいたときは大役すぎて、本当に自分ができるのか・やってもいいのかと日和っていました。 ただ、私は想像がつかないことができるチャンスを前に挑戦しないと後悔だけが残る人間だと知っているので、チャンスがあるなら飛び込もうと決意しました
    • 私は元々やるならやり切る派なので特に気にしてなかったですが、「やり切る力」が問われるなと、吉田さんと話していて気付きました
    • 走り出したらやるしかない!助けを求められるメンバーを集められれば何とかなる!の気持ちでトライしてみましょう

    「覚悟」とは………………犠牲の心ではないッ!
    「覚悟」とは!!暗闇の荒野に!!進むべき道を切り開くことだッ!

    とジョルノさんが言っている通りです。カンファレンス実行委員長を終えてから見ると、実行委員長の心得のことを言っているのではないかと思えてきます。まずはジョジョの5部を読むところから始めるといいかもしれません。

普段のコミュニティイベントと大規模カンファレンスの違い

私は普段色々なコミュニティを主催・運営していますが、今回のような大規模なカンファレンスと体験の種類がかなり異なると感じました。

大きな挑戦ができる

「日本最大のAzure AIコミュニティカンファレンス」という規模だからこそ、普段では声をかけられないような大物スピーカーに声をかけるチャンスになりました。

2025年3月、MVP SummitというMicrosoft MVPだけが参加でき、シアトルのMicrosoftオフィスで開催される年次イベントに参加してきました。
人生初のMVP Summit、人生初のアメリカで、英語はほぼ聞き取れない・喋れない人間です。
その状況で、私は実行委員長としてこのイベントでなんとしてもAzure AIで熱い人・日本で喋ってほしい人を見つけ、交渉せねばならないという使命をもって参加していました。

きっとAOAI Dev Dayの実行委員長をしていなかったら、こんな英語力でSethに一人で話しかけに行くことはできなかったでしょう。 たどたどしい英語にもかかわらず、Sethは快く来日をOKしてくれて、その結果KeynoteでSethの熱いセッションを皆さんに届けることができました(呼ぶまでにもう少しごたごたがありましたが省略します。私一人の力では呼べなかった、とだけ)。
同じく米Microsoftから来日していただいたSarah Birdさんに関しては、英語ペラペラなスピーカー担当のさけみさん(@_skmkzyk)に華麗に交渉していただきました。私は隣で立っていただけです。

その他も豪華すぎる登壇者だらけでしたが、あのような方々にお声がけできたのも、カンファレンス規模のイベントならではのチャレンジでした。

Microsoft MVPについてはこちらの記事に書いていますので、気になる方は見てみてください

責任の重さ:動くお金・人の数・期待値

普段主催・運営しているコミュニティイベントとは、動くお金の規模、関わる人の数、そして参加者からの期待値がまったく違います(※コミュニティイベントなので運営側に利益は発生しません)。そういったものを背負って、期待に応える・期待を超えるようなものを提供したい気持ちから、今回に関しては正直なところ楽しいという感情だけでは動けませんでした。 責任感だけで動いていた部分も多々ありました。
普段のコミュニティ活動は基本的に「楽しい」という気持ちだけで動いている人間からすると、かなり大きな違いです。

ただ、この重さがあったからこそ多くの人とのつながりが深まる機会にもなりましたし、自分に足りないものを見つめ直すような成長の機会にもなりました。そして「楽しく学びのある一日にしてやるぞ」「絶対満足して帰ってもらうぞ」という想いも強くなりました。

去年の懇親会担当との違い:やりがいの「遅行性」

懇親会担当は「即効性」のあるやりがい

去年のAOAI Dev Dayで私は懇親会担当をしていました。
懇親会担当の時は、どうすれば参加者が楽しめるのかを考えているので考えること自体が楽しかったです。もちろん会場設備や業者とのやり取り、当日の段取りなど大変な面もたくさんありますが、ベースが「楽しい場を作るために楽しいことを考える」なので準備段階で大変さ4割楽しさ6割くらいでした(過半数楽しいので楽しいしか残らない)。
当日も目の前で自分たちで考えた企画、用意した食事・大量のフレンチクルーラーを楽しむ参加者を見ることができて、すぐに「やってよかった」と思えましたし、やっている時点でとても楽しかったです。

ドーナツ
2024年のフレンチクルーラー

当日懇親会チームでバタバタを会場を動き回って準備をしているのも、チームで頑張っている感があって非常に楽しかったです。
これらは「即効性」のあるやりがいだったと、今回実行委員長の立場になって気づきました。

このあたりの感覚は普段主催しているコミュニティイベントと似ている気がします。

実行委員長は「遅行性」のやりがい

今回は参加者が楽しむことというより、いかに参加者にとって「学び」となるセッションを提供するか、参加した人をどんな方向に導きたいか、どんな新しい視点を提供できるかなどを考えていました。

学びを表に出す人は少ないものです。それらはイベントの後、仕事に生かしたり積極的に調べるきっかけとなったり、後日の行動として現れるものです。
Xの投稿で楽しんでもらえているのはわかりますが、その学びを与えているのはスピーカーの方々です。

私はあくまで仕込みや意思決定を行い、舞台を提供しただけです。正直参加者の盛り上がりを見てもそれまでの準備が報われるような気持ちにはなりませんでした。スピーカーの方々のおかげで皆さん満足してくれていそうだな、よかったな、という気持ちで、安堵に近かったかもしれません。

「やってよかった」と思った瞬間たち

そんな中で遅行性の、じわじわくるやりがいをいつ感じたのか、いつ「やってよかった」と心の底から思えたのかを振り返ってみました。振り返らなければ気づかなかったやりがいもたくさんありました。

「もっと知られてほしい」人に舞台を用意する権限

これがとても大きかったです。深い知識を持っている方、記事は書くけれど登壇はあまりしないような方、熱い活動をされている方に舞台を用意することができる力です。
Azure PoC部のまつもとさん(@chipsnack0711)をはじめ、もっと知られてほしい!と思っていた方々にこの舞台を用意できてよかったと心から思いました(Azure PoC部のメンバーはまつもとさん以外ももっと知られてほしい)。

私の活動を知っている方から見たら、「登壇や運営で関わっているコミュニティばかりじゃん」と思われたかもしれません。その通り、実行委員長権限です。好きなスピーカーをアサインできるのは醍醐味ともいえるでしょう。(※もちろん参加者の方に有益な情報を届けられるという確信の下でのオファーです)

コミュニティセッションで私からお声がけした方は、ほとんどの人にその気持ちでアサインしました。
なのでコミュニティトラックが人であふれているのを見るたびに本当にうれしかったです。人が溢れすぎてちゃんと聞けなかった方には申し訳ないですが…。

https://x.com/chomado/status/1946082335679713500

一番人が溢れたしばやんさん(@shibayan)&なほこさん(@nahoko_ushiro)のセッション

また、Microsoft MVP & GitHub Star Loungeを用意できたことで、このAwardの認知度向上や受賞者同士の横のつながりにも貢献できたのではないかと思っています。Microsoft MVPの方々にはとてもお世話になっているので、こういった機会で活躍の場を提供することで少しでも恩返しになればいいなと思いました。Lounge統括してくださったさけみさんに感謝です。
これのおかげでAzure界隈だけではない人たちが集まってくれたのもうれしかったです。

https://x.com/_skmkzyk/status/1945873691738529908

新規メンバーの活躍

開催までに時間がなくコミュニティ慣れしているメンバーで回していた前回と違い、コアメンバーを公募した結果、今回はコミュニティ運営が初めてのメンバーも加わっていました。こうした方々が活躍していたのも本当に良かった点でした。

私の観測範囲では特に、懇親会リーダーの岩城さん(@yukl_dev)が目立っていました。コミュニティ運営経験がないにもかかわらず、他の懇親会担当の方と協力しながら去年を超えるドーナツを調達して去年と比にならない映えスポットを作り出し、Xポスト表彰などの素晴らしい企画まで…。

https://x.com/ete_neko/status/1946139051054202958

懇親会という、準備段階からかなり仕事があって、作業も多く、当日まで忙しいチームのリーダーを見事務めあげていて、新しい熱いメンバーの登場にうれしくなるような活躍ぶりでした。

他にもたくさんの新規メンバーがそれぞれ活躍してくれていて、中には学生さんまでいました。
初めてカンファレンス運営をした方々には特に、これを機にコミュニティで人生が楽しい方向に変わっていくといいなと、そんな場を作れていたらいいなと思っています。

私自身も、まさかコミュニティに参加し始めて2年ちょっとでこの規模のカンファレンスの実行委員長をやることになるなど想像もつかなかったです。あの時コミュニティに現地参加したから、登壇したから、運営を始めたから、それぞれの場で勇気を出して未知の世界に飛び込んでみたからこそ味わえた感情、学び、出会いがたくさんあります。
この楽しさに触れられた人が少しでもいるなら、私にとってのAOAI Dev Dayの大成功と言えます。

全国各地から人が集まってくれた

普段東京のコミュニティでは会えない知り合いが、仕事を調整して福岡や名古屋から来てくれました。
また、そういった方々が他にもたくさん参加者の中にいらっしゃったみたいなので、この規模のイベントだからこそ作り出せた交流の機会だったと、そういった機会を提供できてよかったと思いました。

Vibe Codingの前で熱いギターセッション!

米Microsoftから来日してくださった牛尾さん(@sandayuu)とAI駆動開発勉強会運営でもある章太郎さん(@shosuz)によるギターセッションが行われました。Live Vibe Codingをしている前で。
何を言っているかわからないかもしれませんが私にもさっぱりわかりません。Vibesにあふれた最高の空間であったことは確かです。 ギターもカッコよく、牛尾さんの「ディープブルース」というディープなジャンルのギターも初めて聞けました。その後ろでちらちらAzure Portalが映ったり、VS Codeが映ったりしていたのも最高でした。

ただ、音の問題があり演者にとって最高のステージが用意できなかったのが心残りです(1か月ほど前に急遽決まった企画のためどうにもできなかった)。どこかでリベンジできるといいのですが…。

https://x.com/supino0017/status/1946083238151077932

実は章太郎さんはデブサミ登壇後、ギターセッションのためにAsk The Speakerを抜けてこちらに来ていただいていました。ギター含めた機材レンタルなども章太郎さんに頑張っていただいたので感謝です。

思い入れのある垂れ幕が設置された

自分が最終的に意思決定したキービジュアルと、自分で考えたキャッチコピーの垂れ幕が設置された時、そして、その前で自分で呼んだスピーカーをはじめ豪華なスピーカーたちが話している光景を見た時は、感慨深すぎました。

https://x.com/yuma_prog/status/1946233897093673037

去年に引き続き制作物を担当してくださった世路庵さん、ありがとうございました!

https://x.com/448jp/status/1946056947267940792

懇親会まで無事に終了し、最後の挨拶をしたときの拍手

懇親会の終わりに、挨拶をさせていただきました。
挨拶の初め、「楽しんでいただけましたか」と聞いた時の拍手で、「やってよかったなあ」と心から思い、すべてが報われた気がしました。

last

「この一日を作り上げてくれた運営メンバーへ拍手をお願いします」と言った後の、あの一段と大きな拍手はまだ頭に焼き付いています。
あまりにも、運営メンバー全員にステージ上から見せたい景色で、「この拍手を壇上で受けているのが自分だけでいいのだろうか」という気持ちで拍手を聞いていました。
「ステージ下にいるあなたたち全員が作りあげた光景なんだよ。こちらから見てほしいよ」と思いながら拍手を聞いていました。

全方位に感謝したい

2階だけを貸し切っていた去年と異なり、今年は1階も借りたことでセッション数が増え、それに伴い関係者も増えました。
運営メンバーはもちろん、スポンサー、ブース担当の方々、セッションを引き受けてくださったスピーカーやコミュニティの方々、そして参加者の方々のおかげで最高の一日になったので、関わってくださったすべての方々に感謝です。本当にありがとうございました!

ガチDJ卓やスピーカーを福岡から持ってきてくださったオルターブースのDJチームの皆さんにも感謝です。

https://x.com/techno_officer/status/1946128113382858823

写真にいるのはAOAI Dev Dayのホスト兼Microsoft MVP兼Microsoft Regional Director兼DJの三宅さん(@kazuyukimiyake)

懇親会に参加されていた方、気づきましたか?あのガチスピーカーのおかげで、LT会場側にはほんのりBGM程度にしかDJの音が聞こえない状態になっており、LTなど発表者の声が聞き取りやすくなっていたのです。去年の反省を生かしてここまでのガチ装備を福岡から運搬されるとは思ってもいませんでした。

私の観測範囲外でも多くの方々が活躍していました。
特に会場進行チームと受付誘導チームは去年と同じリーダーの元動いていたのでそれぞれのリーダーのくどうさん(@jkudo)とやまださん(@ymd65536)が何も言わずともそれぞれの担当領域をいい感じに完遂してくれました。
特にこの2チームについては、リーダー・チームが優秀すぎて私はノータッチで済んだので見えていない部分が多いです。受付誘導で今回初参加のえてさん(@ete_neko)が活躍されていたなど、ちらりと耳にしましたが、それぞれのチーム内で「この人のこの動きがすごかった!」というのがあると思うので、運営メンバー限定打ち上げの時に語り合ってほしいです。

AI駆動開発勉強会でも運営でご一緒していて、Vibe Codingブース統括やパネルディスカッション登壇までしてくださった安次嶺さん(@eltociear)にも非常に助けられました。AI駆動開発勉強会メンバーとのコラボブースでもあったLive Vibe Codingブースの統括をほぼ丸投げしたにもかかわらず、メンバー集めからシフト作成や段取り・当日のブース統括まですべてやり遂げてくださいました。

今回新規に運営として参加してくださり、吉田さんと連携して動いてくださった和田さん(@cognac_n)も、スポンサーチームは人員の少なさに対して関係者が多く非常に大変なポジションだったと思いますが、全くそんな素振りは見せずスマートに動かれていて完全にプロでした。

こうしてここにあげきれていないたくさんの運営メンバーの活躍、コラボレーションがあって無事に終えられたので、活躍エピソードを聞くたびに「みんなすごい!」「もっと称えられてくれ!」とうれしくなります。もし関係者に遭遇したら褒め称えチャンスです。皆さん思う存分褒め称えてください、よろしくお願いします!

そして、実行委員長をやってみないかと声をかけてくださった吉田さん(@yoshidashingo)、裏で色々と暗躍してくださった三宅さん(@kazuyukimiyake)、素敵なチャンスをくださり本当にありがとうございました!

改善点

無事にカンファレンスを終えられた一方で、改善できる点も多々ありました。私視点での改善点の一部を共有します。
他の改善ポイントや気を付けるべきことを知りたい方は、ぜひ私に遭遇したタイミングで聞いてください。

宣伝用のカンファレンスXアカウントを用意する

作成するタイミングを逃し、これがなかったためにカンファレンス前のスピーカー紹介投稿を一人で担当することになりました。
一人でやるのはとっても大変すぎますし(あの人数、いくらスピーカー陣が素敵でも常人では心が折れる)、投稿できる内容がスピーカーとの関係性にもよってしまうので、不平等性があってよくありませんでした。特定の個人がやっているとリポストしにくい、という問題もあると思います。

カンファレンスが決まったらとりあえずXアカウントを作成しておくことをお勧めします。

スピーカー担当の人員を増やす

スピーカーとのやり取りはかなり大変でした。イベントページに掲載するための情報の取得や進捗確認など、スポンサー枠とMS来日ゲスト以外はほぼさけみさんと私で担当していました。
あと一人は人員が欲しかったですが、スピーカーとのやりとりが始まるとバトンタッチしにくい役割でもあるので、最初から多めにしておくのがいいと思います。

実行委員長は登壇内容の方針やスピーカー決めまでにとどめ、その後のやり取りはスピーカー担当チームに任せた方がいいと感じました。特に今回は3トラック+ブースがあったため、関係者が非常に多かったため、この規模の場合は役割を分担しておいた方がいいです。
今回のさけみさんの負担も計り知れないです。※さけみさん(@_skmkzyk)はオレンジのパーカーを着て懇親会を盛り上げていた方です。『Azureの知識地図』の筆者でもあります。今度見かけたら褒め称えておいてください。

カンファレンス以外のコミュニティ活動は抑めにして健康・余裕を維持

少し書きましたが、4~6月あたりは複数コミュニティでの登壇と運営と立ち上げが重なっていた上に会社を辞めて個人事業主になるための手続きや引っ越しなどプライベートの方でも重めなイベントが重なっていました。振り返って気づいたのですが、正直この頃の記憶が薄いですし、どうやって生きていたのか覚えていません。 ちなみに引っ越しの段ボールはまだ開封しきれていません。
今にして思えば何やってるんだって感じです。登壇とか諸々楽しかったなと思っていた記憶はあります。

実行委員長だけであればここまでてんてこ舞いになることもなかったと思いますので、もしカンファレンス規模で重めの役割になったときには他のコミュニティ活動を控えめにしましょう!心身の健康のためにも!
私はこの状況でも幸い、心身共に大変健康に終えられましたが、エネルギー量が人より多くて精神耐性も強めなだけだと思っています。他の人にとって再現性のある行動ではないですし、数年後にはこんな動きはできなくなっていそうです。
実行委員長が潰れたら、運営メンバーの士気に関わりますし、カンファレンスを終えられたとしても運営メンバーが手放しに喜べなくなってしまいます。いのちだいじに、無理しすぎず健康に終えねば真のハッピーエンドは訪れません。

実行委員長でなくても負担が偏って無理しているかも、と思ったらアラートをあげて分担しましょう。 このあたりは仕事と同じですね。みんなで何の衒いもなく「無事終わってよかったね!」と言い合える真のハッピーエンドのためにも!

個人的にはもっと余裕をもってドカッと構えている状態を目指したかったです。実行委員長はそれくらいの感じがいい気がします。いかに余裕を見せられるか、いかに他の人が相談しやすい状態にするか、この辺がまだまだでした。実行委員長たるもの、常に余裕をもって優雅たれ。

おわりに

初めてのカンファレンス実行委員長という大役は、想像以上に大変でしたが、同時に想像以上に得るものが大きい経験でした。

普段の小規模・100名規模のイベント運営では味わえない、視座の上がる経験でした。

技術コミュニティに関わる皆さんの中で、もしカンファレンス運営に挑戦する機会があれば、ぜひ挑戦してみることをお勧めします。
大変ですが、きっと得難い経験と学びと楽しさが待っています。
来年もAOAI Dev Day(おそらく名前は変わります)をやると思うので、運営メンバーになりたい方はぜひXなどでお声がけください。
AOAI Dev Dayの運営コミュニティであるAzure AI Developers Community(JP)(略称 AzureAIDevJP)としても活動を続け、地方開催をするといううわさもあります。
カンファレンス運営はハードルが高い、という方はまずは気になったコミュニティに現地参加してみるところから始めてみてください。

最後に、AOAI Dev Day 2025を一緒に作り上げてくれた運営メンバーの皆さん、素晴らしいセッションを提供してくださったスピーカーの皆さん、そして参加してくださった皆さんに心から感謝いたします。
本当にありがとうございました!



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