🧠 あらすじと概要:
映画『冬、春、夏、秋 私たちのラブストーリー』あらすじ
この映画は、優等生のレミ(オルテガ)が自由人のバーンズ(パーシー・ハインズ・ホワイト)と出会い、彼の影響を受けながら心の葛藤を抱える青春物語です。レミはハーバード大学進学を目指していますが、バーンズはギャップイヤーを計画していて、二人は春のプロムで再会し、寿司デートを通じて親の期待からの解放を求めます。しかし、彼らの関係は次第に揺らぎ、秋にはそれぞれの道へ進んでいくことになります。
記事の要約
映画は四季を通じたレミとバーンズの恋愛を描いています。レミは優等生らしさを持ちながらも、バーンズの自由な生き方に心を揺り動かされます。特に、バーンズの背景や趣味がストーリーにユニークさを加えていますが、全体的には青春の葛藤が中心にありました。レトロな音楽とともに繰り広げられる二人の関係は、それぞれの成長を象徴しています。ただ、サイドストーリーがやや薄く感じられ、主役の魅力に依存している印象を受けました。映画全体の評価は、IMDbで6.0、Rotten Tomatoesでは36%と75%のスコアを残しています。
優等生が自由人に出会って、心乱れるという話なんだが、その自由人バーンズを演じるパーシー・ハインズ・ホワイトの冬ジャケットに日本国旗が腕章みたいに張り付いてたんで、それが会話にあがってくるか見たかった。
レミ(オルテガ)は両親の期待にこたえてハーバードに進学するつもりでいるが、バーンズはギャップイヤーするとか言っている。さっそくgap yearしらべたら休学していろいろ経験をつむってことらしいが、まあ申告して自主留年するってことだわな。小人閑居して不善をなすと言うでしょ。若もんがギャップイヤーして、有益な時間を過ごせるかどうかなんてかなり未知数でわないかと。
とは思ったがバーンズはぜんぜん迷いがなくて、妙なコンフィデントをもっている。
青春映画がレトロなサウンドプロダクションをもつのは、映画をつくっている人がつねにティーンから2、30個上の世代だからというのがある。ジョンカーニーしかり、チョボスキーが書いたThe Perks of Being a Wallflowerだってエマワトソンがデキシーズミッドナイトランナーズで踊るんだ。
これは2024年の映画で主役らはティーンなのにバーンズはデヴィッドバーンが好きなんだとさ。だからスポティファイでトーキングヘッズのプレイリストをつくって「シャッフルすんなよ、曲順に意味があんだからな」と言い添える。なかなか見どころのある奴っぽいな。レミは顎を縫ったけれど、気になるやつに会った冬だった。
春。プロムで再び出会って、お互い相手にハブられた者どうしのよしみで寿司デートへ行く。隠れ家的寿司バーに着いたらレミが「二郎は鮨の夢を見る」みたいだわって言う。鑑みるにインバウンドで儲かってるならガイジンを寿司洗脳したJiro Dreams of Sushiに感謝したほうがいいと思うね。店が選んだものを出して言い値を払わせるオマカセとはなんと甘美なシステムであることか。
寿司バーで日本国旗の理由もでてきた。バーンズは日本の米軍基地で生まれ育った子で11歳まで日本で過ごした。その影響もあって部屋でbonsaiを育てている。やりすぎな親日本設定だけどパーシー・ハインズ・ホワイトはギークっぽいところもあるからね。長髪でクールだけどちょい栗原類が入ってるみたいな。ジェナオルテガが付き合う男なんだから、すこし変な奴のほうがいいんだし。
恋仲になって、バーンズの奔放に感化されたレミはハーバード行く前に一年ギャップイヤーをとって海亀の孵化場支援ボランティアをやりたいと両親に告白する。しっかしなんなん海亀の孵化場支援ボランティアって。ひっくり返らないように見張んのかな。な~んかうさんくさいぞ。当然両親は激おこだったが、急ぎすぎた二人の関係は脆かった。すぐに別れて秋へ。秋。レミは当初の予定通りハーバードで学び、バーンズはバンドの付き人をやっている。それからすったもんだしつつ収拾へ。
セイエニシングみたいに窓の外から音楽がきこえたので見たらバーンズがラジカセを掲げて、はいなかったけれどバンドを連れてきてた。この赤面演出に案の定トマトメーターは悲鳴をあげたね。
悪くない映画だったけれど、レトロは見せかけでサイドストーリーも膨らみはなかった。四季でセグメンテーションしてあるのも時間経過に過ぎなくて、主役の魅力でもたせた感じ。
結果的にはパーシー・ハインズ・ホワイトの髪かきあげ動作と頭二つ分ちがうふたりの身長差が印象に残った映画だったよ。imdb6.0、RottenTomatoes36%と75%。
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