元KAT-TUNの上田竜也さんが、初の小説『この声が届くまで』(KADOKAWA)を6月27日(金)に刊行する。
メンバーの脱退などで窮地に立たされたバンドが、武道館を目指す青春ストーリーを描く。
定価は1760円。現在書店、Amazon等で予約を受け付けている。刊行決定に併せて、上田竜也さんからのコメントも到着した。
構想約10年 上田竜也の書き下ろし小説『この声が届くまで』
『この声が届くまで』は、上田竜也さんが長年にわたり温めていた書き下ろし小説。世間から注目されないまま10年が経ち、メンバーの1人が脱退して窮地に立たされたバンドが、憧れの武道館を目指す物語だ。
構想に約10年をかけたという同作。本人によると、3月末に解散したアイドルグループ・KAT-TUNから田口淳之介さんが脱退した時期に執筆を開始したという。
「KAT-TUNのメンバーとして自分がもっと何かやれることはないか?と思い、「物語」を描くという形で、自分の想いを表現して、演じてみようと思ったんです」
なお、『この声が届くまで』の主人公であるバンドメンバーの龍は「ほぼ僕ですね(笑)」と明かしている。
■『この声が届くまで』あらすじ
世間から注目されないまま10年、そんな中でメンバーの一人・マサが脱退。学生時代からの仲間である龍、ヒロト、誠一郎、毅志で組んだバンド「zion(シオン)」は窮地に立たされていた。マネージャーの光、幼馴染の七海とともに最後の望みをかけてメンバーは一念発起、売れるために団結力を高めていく。しかし、彼らの前にさまざまな困難が立ちはだかる。「ここで諦めたくねぇんだ! まだ自分の夢を諦めたくねぇんだ。俺はお前らと……他の誰でもねぇ! お前らと! やっぱりテッペン目指したい」(本書より引用)
バンド活動に全力で立ち向かい、憧れの武道館を目指す物語。
完成間近にKAT-TUN解散が決定「この物語に支えられていた」
上田竜也さんは執筆について、「当時は、2/3ほど書いたところで、事務所に相談したものの、今は執筆より他の事を勉強した方がいいと言われ、中断することになりました」と振り返る。
しかし、その後タイミングを見計らって事務所へ直談判。
「ここ数年で仕事の体制が変わり、執筆を再開できるのではと思い、事務所に直接話に行きました。去年から再度書きはじめ、時間はかかりましたが、その期間に感じてきたものも小説に表現できたので、その年月は決して無駄ではなかったと思っています」
2024年に執筆を再開したものの、完成間近にKAT-TUNの解散が決定。
「戸惑い悩みましたが、自分にできることをしようと前を向くよう努めました。その時、僕自身もこの物語に支えられていたと思います」と、上田竜也さんにとっても、思い入れの強い小説になっているようだ。
東京、大阪、愛知で刊行記念イベント開催
『この声が届くまで』の刊行を記念して、上田竜也さんが執筆の過程や裏話を語るトークイベントが、7月1日(火)にHMV&BOOKS SHIBUYAで開催。
また、本人によるお渡し会が、7月2日(水)に東京のHMV&BOOKS SHIBUYA、7月2日(水)に大阪のTSUTAYA EBISUBASHI、7月6日(日)に愛知の星野書店・近鉄パッセ店で開催される。
宮田俊哉、二宮和也……STARTO社関連タレントの作家活動
STARTO ENTERTAINMENT関連の作家というと、著作が2作連続で直木賞にノミネートを果たしたNEWSの加藤シゲアキさんが知られている。
また、2024年に『境界のメロディ』(メディアワークス文庫/KADOKAWA)でライトノベル作家デビューを果たしたKis-My-Ft2の宮田俊哉さんも記憶に新しいところだ。
上田竜也さんによる『この声が届くまで』の刊行直前となる2025年6月17日(火)には、嵐の二宮和也さんが自身初の新書『独断と偏見』を刊行する。
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