🧠 あらすじと概要:
あらすじ
「マッド・マックス 怒りのデスロード」は、資源が枯渇した荒廃した世界を舞台に、元警官マックス・ロカタンスキー(トム・ハーディ)が、反乱者フュリオサ(シャーリーズ・セロン)と出会い、彼女の仲間たちと共に独裁者ジョーに立ち向かう壮絶なカーアクションを描く作品です。マックスは彼らと共に逃げながら、悪党たちとの戦いを繰り広げます。
記事の要約
記事は、映画好きにさせてくれたきっかけとして「マッド・マックス 怒りのデスロード」を紹介しています。映画を観るきっかけとなった背景や、序盤の混乱、アクションシーンの興奮、キャラクターの魅力などが語られています。特に、カーアクションや映像美、キャラクターの成長に感動し、これを契機に260本の映画を観るようになったと述べています。最終的には、「この映画体験が人生を彩ってくれる」という感想で締めくくられています。
①なんじゃこのタイトル
2024年4月末、妻がGWで実家に帰省し、一人ぼっちで家にいた。YouTubeでも見るか、はたまたラーメンでも食べに外出しに行こうか、それとも僕も実家に帰って祖父母に会おうか…
ベッドに横になりながら考えていた時に、
「そうだ、妻がAmazon Primeに加入していたな。
テレビにも繋いでくれていたし、せっかくだから何か見てみようか」
と、ふと思い立ち、Amazon Primeを開いた。今まで僕は映画をあまり多くは見ておらず、金曜ロードショーのド定番 “ホーム・アローン”、幼少期に大流行した “チャーリーとチョコレート工場” など、
誰もが知っている名作や、その時流行っていた映画をちょこちょこ見るだけ。
ただ、「映画鑑賞」という物に対する憧れは何故か人一倍強かった。理知的で、ワインを片手に、ホームシアターで名画を楽しむ…
ああカッコいい。そんな大人になりたい、と本気で思っていた。(今もちょっと思っている)
そこで、「せっかく見るなら評価が高い物を見ようかな」と思い、
「映画 最高傑作」と検索。
「バック・トゥ・ザ・フューチャー」「E.T.」「七人の侍」…僕でも聞いたことある名前ばかりだった。
絶対名作だろうなという、なんというか、映画の名前に”名作オーラ”があった。
そんな中、5chのまとめスレを見ると、こんなことが書いてあった。
マッドマックス怒りのデスロードだろ
あれ以上に楽しい作品無いわ
…
マッドマックス怒りのデスロード?
名前がバカすぎる。どうした急に?マッド(味濃い)+マックス(味濃い)+怒り(味濃い)+デスロード(味濃い)ラーメン二郎?
これが最高傑作なの?マジで?
こうなってしまったら止まらない。脳内が完全にマッド・マックス 怒りのデスロードでいっぱいになった。
即再生。
②さっそく心が折れかけた序盤
2015年公開。前作『マッドマックス/サンダードーム』以来、30年ぶりに製作された『マッドマックス』シリーズの第4作。監督 :ジョージ・ミラー主演 :トム・ハーディ(マックス・ロカタンスキー) シャーリーズ・セロン(フュリオサ・ジョ・バサ)上映時間:120分石油や水などの資源が尽きかけ、荒廃した世界。かつて愛する家族を守れなかったことを悔いる元警官マックスは、そのトラウマに苛まれる中、独裁者ジョーに反旗を翻した女戦士フュリオサの一団と出会う。
そして彼は、壮絶な逃走劇に巻き込まれていく。
wikipediaより引用
まず再生して思ったのが、
「あ、終わった」
あかん。4作目。1も2も3も知らん。誰。北斗の拳みたいになっとる。白い肌の奴ら何。なんか子供の幽霊とか出てきた。すげえ速さで人死ぬ。ドーン(タイトルロゴ)
ドーンじゃねえ。
と、開始数分で脳が混乱した。正直、既に見始めたのを後悔。ちゃんと順を追って見ればよかった。
いや、なんなら皆がおすすめしてた「E.T.」見とけばよかった。
ただ、見始めてしまったことでテンションだけは高く、
もうこのまま見ちゃえ!と吹っ切れた。
とりあえず序盤見て分かったことは、
-
マックスはめっちゃ怖い
-
白いやつらは体が弱いから輸血しないと生きられない
-
イモータン・ジョーってやつが悪者で水を支配してる
-
フュリオサが逃げたらしい
-
監禁してた妻たちも一緒に逃げた
ってこと。あまりにも事前知識が無さすぎるから、何が起きているか全く分からない。ただ、何だろうこの気持ち…?
すっごいワクワクしてます私。
③どんどん好きになる
妻たちと、その胎内の我が子を奪われたと知ったジョーは、
配下の戦闘集団ウォーボーイズを引き連れ、友好関係にある人食い男爵と武器将軍の勢力を援軍に追走を開始する。
マックスはウォーボーイのニュークスの常備用「血液袋」として追尾車両に鎖で繋がれワイブス追走の争いに巻き込まれることになった。
wikipediaより引用
このニュークスという男、見た目はグロテスクではあるがどこか可愛らしい。
イモータン・ジョーに心酔しており、目が合っただけで大はしゃぎ。私信オタクか?
マックスはニュークスの車に繋がれ、ジョーの為にフュリオサを追う。「俺を見ろ!キャア~ハハ!」
楽しそうですね。
ここから怒涛のカーアクションが続く。まあ目を引くポイントが多すぎる。
ギターギャンギャンやってる奴いるし、死ぬ前には口の周りにシルバー塗っちゃうし、爆発!砂嵐!大破!!!
見ているうちに、いつの間にか口がニヤけていた。これ、とてつもなく楽しいぞ。今まで見た映画で、「アクション」と呼べるものはほとんど無く、
特にカーアクションは全く見たことが無かった。
ただ、超スケールで車がぶつかり合い、爆発しまくる映像を見て、
これが映画か、これが名作か!と心が躍った。
砂嵐が去り、フュリオサ達と遭遇したマックス。水をがぶ飲みする姿がなんかカッコいい。ちなみに、ニュークスと繋がれていた手錠を外すために、ニュークスの手首にショットガンを押し当てるシーンでは「ギャッやめてやめてグロいのやだ」となった。不発でよかった。
あと、マックスとフュリオサが取っ組み合いになり、フュリオサを組み伏せた瞬間、マックスがフュリオサの頭付近に何発も銃弾をぶち込む。こわいからやめて。
④名シーン大連発
ここから、物語はさらに過激さを増していく。
渓谷でのバイク集団との銃撃戦、妻の一人であるスプレンディドの轢死、湿原での武器将軍の狙撃など、
どれを取っても「あのシーン凄かったな…」となる。
ただこの映画の凄い所は、
スリルを味わうだけでなく、クスっとした笑いが生まれるところ。
ニュークスが「俺さっきあの車乗ったんでフュリオサ殺せまっせ!」と宣言し、イモータン・ジョーから「お前の魂ええやん」と言われ恍惚。車に乗り込もうとした瞬間に鎖が引っかかって宙ぶらりん。
バカ?
なんだかんだあり、マックス一行とニュークスとの間には友情に似た連帯感が生まれていく。
我々視聴者も、ニュークスの愛らしさに虜になっただろう。
ただ、この辺りから少し話がきな臭くなってくる。フュリオサは自らの故郷である「緑の地」を目指して走っているのだが、通ってきた道は砂漠、湿原、サーカスにいそうな竹馬みたいな人がいる謎の暗い場所と、「緑」の「み」の字も見えない。
一瞬ちらっと映るフュリオサの顔からは、何か焦燥感のようなものが感じられる。
さっきまでアクション連発でニッコニコだった僕だが、
このあたりから固唾を飲んで見守るようになった。
⑤絶望、そしてまさかのUターン
目的地付近に辿り着くと、鉄塔の上で「誰か助けて~~~」と叫んでいる女性。「あれは罠よ」と気づき、自分が生き残りのフュリオサであることを告げると、口笛かヨーデルだか分からない音を出す女性。その瞬間、バイク集団がやってくる。おいおいさっきの渓谷の奴らかよ?と思いきや、まさかのオバア。
スタイリッシュオバアすぎる。
しかし、ここで衝撃の事実。
竹馬に乗った人が居た暗い土地こそが、核によって荒廃した緑の地だった。
ここのフュリオサの慟哭を見て、思わず涙が出た。
装備を外し、故郷を亡くした悲しみを叫ぶフュリオサが、なんとも悲しく、弱弱しく見えた。
フュリオサは更なる土地を求めて、先に進むという。バッドエンドとして、ここで終わってしまうのかな、と思った矢先、
マックスがとんでもない事を言う。
「帰ろや」
?
何?この人
マックスはイモータン・ジョーの砦を占拠し、水を取り返そうとしている。いやいやいや、あなた達十数人でしょ…
相手何人いると思ってんのよ…
いやでもな…こいつならやれるんじゃないか…
と、再び心が舞い始めた。
⑥ワクワクが止まらねえ
そりゃあイモータン・ジョーもビックリですわ。先に行かれたはずのフュリオサが戻ってきたんですもん。
しかも降伏する気一切なし。ブチギレながら突っ込んでくる。
こうなったらイモータン・ジョーも本気。高跳びみたいな奴が飛び込んでくるわ、矢を放ってくるわ、車に乗ってきた奴がフュリオサの腹を刺すわ。妻も奪うし、スタオバ(スタイリッシュオバア)も徹底抗戦。行きのカーチェイスよりもさらに激しい爆発・銃撃。
「2回目なんだからもっと盛り上げないとね!」という制作陣の笑いが聞こえてくる。愛を感じる。
とにかく楽しい、映画を見るだけでここまで鼓動が速くなるのか!
今まで見た映画では味わったことのない興奮だった。
そしてフュリオサはイモータン・ジョーに「私を覚えてる?」と告げ、マスクを引き剝がして殺害する。
キャア~~~~ッかっこいい!!!!!!!!!!!!
ただこれで終わらないのがマッドマックス。
リクタスというPower is 力みたいなバケモンが最後まで立ちふさがる。
ここで、ニュークスは覚悟を決める。
「俺を見ろ」
やだ、やだやだ死なないでマジでニュークス大好きなんだけど。
自身とリクタスを載せたウォー・タンクを横転させ、後続を断った。
⑦これこそエンターテインメント
ニュークスの死で完全に涙腺が大崩壊し、
ヒグヒグ言いながら続きを見ていた。
瀕死のフュリオサに輸血をし、
「俺の名前はマックスだ」と伝える。
砦に辿り着いた一行は、イモータン・ジョーの死体を晒す。民衆は大喜びし、ウォー・ボーイズは戦意を喪失。
砦からは水が放出され、喜ぶ民衆の中、マックスは背中を向け去る。
大拍手!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!最高!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
おもしろすぎ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
この映画は、序盤 :カオス中盤①:興奮中盤②:不穏、絶望終盤①:大興奮終盤②:しっとりと、見ている人の心を揺さぶってくる。
この映画を見て、ずっと平常心で居られる人はいないんじゃないか。
「マッド・マックス 怒りのデスロード」を見て、映画とはここまで人を楽しませることが出来るのかと感動した。これこそがエンターテインメントであり、最高の娯楽だ。こんな名作がこの世には大量に溢れているのなら、
それを楽しまないのは勿体ない。
この映画体験をきっかけに、私は映画を見漁るようになった。結果、5月からの半年ちょっとの間で260本の映画を見た。
ちょっと目覚めすぎてない?
映画を見始めてから、毎日の通勤・退勤が楽しい。
間違いなく映画が僕の人生を彩ってくれている。
さて、最後まで読んでくださった方、本当にありがとうございます。完全に自己満足ですし、内容もぐっちゃぐちゃかと思いますが、
私の脳内を少しでも共有したく始めました。
これからも適度に更新していきますので、ごゆるりとご覧いただけますと幸いです。
次のでは、僕のオールタイム・ベスト映画
「ノッキン・オン・ヘブンズ・ドア」を紹介します。
ありがとうございました。
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