22日の債券相場は下落が予想される。米国で20年国債入札の不振を受けて長期金利が大幅上昇した流れを引き継ぐ。超長期債の需給悪化を警戒した売りも続く見込みだ。
三菱UFJアセットマネジメントの小口正之エグゼクティブ・ファンドマネジャーは、米金利上昇で軟調な展開を見込むとした上で、超長期債は需給が悪化した状況が続いており、参院選挙に向けた財政拡張懸念も重しになるとの見方を示した。
同氏の新発10年物国債利回りの予想レンジは1.535-1.57%(21日は1.515%で終了)、先物中心限月6月物は138円53銭-138円86銭(同139円14銭)。
先物夜間取引で6月物は21日の日中取引終値比49銭安の138円65銭で終えた。21日の米10年国債利回りは前日比11ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)高い4.6%程度で引けた。
日本銀行の野口旭審議委員は22日、宮崎県金融経済懇談会で講演し、その後記者会見する。景気や物価情勢の判断に加え、最近の超長期債利回りの上昇に対する見解が注目される。
10年物価連動国債入札
- 発行予定額は2500億円程度
- 価格競争入札によるダッチ方式で、新発債(30回債)として発行される見込み
- 三菱UFJモルガン・スタンレー証券の藤原和也債券ストラテジスト
- 流動性懸念やブレーク・イーブン・インフレ率(BEI)の上値余地が乏しい一方、消費者物価指数の高い伸びが継続、新発債への需要や償還見合いの投資も見込まれ、無難からやや弱めの落札結果を見込む
- 関連記事:10年物価連動国債の過去の入札結果 (表)
🧠 編集部の感想:
米国の超長期国債の需給不安が続き、入札不調により長期金利が上昇するという懸念が広がっています。財政拡張の影響もあり、投資家の不安が募っているのが気になります。今後の市場動向がますます注目される状況です。
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