12日の債券相場は下落が予想される。米国と中国との貿易協議を受けて投資家のリスク選好姿勢が強まり、債券売りが継続する。
三菱UFJモルガン・スタンレー証券の鶴田啓介シニア債券ストラテジストは、米中両国が貿易協議は著しい進展があったとしたことと、13日の「30年国債入札に対する警戒感から債券に売り圧力がかかりそうだ」と言う。
ただ、米中協議に対する期待はもともとかなり高かった上、協議の詳細はこれから明らかになるとみられ、それまでは「大きく売り込まれることはない」とみる。
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同氏の新発10年物国債利回りの予想レンジは1.35~1.38%(9日は1.35%で終了)、先物中心限月6月物は140円00銭~140円30銭(同140円35銭)。
先物夜間取引で6月物は9日の日中取引終値比13銭安の140円22銭で終えた。9日の米10年国債利回りは前日比横ばいの4.38%程度だった。
