パブリッシャーのMicroidsは5月19日、『Syberia – Remastered』を発表し、2025年第4四半期に発売すると告知した。対応プラットフォームはPC(Steam)/PS5/Xbox Series X|S。
『Syberia – Remastered』は、2002年にMicroidsが手がけたポイント&クリックアドベンチャー『Syberia』のリマスター版だ。ベルギーの漫画家・Benoît Sokal氏が同社のデザイナーとして携わっている。オートマタ工場の買収契約をするべくヴァラディレーン村を訪れた弁護士のケイト・ウォーカーは、行方をくらましてしまった工場の所有者であるハンス・ボラルバーグを探し、オートマタのオスカーが運転する列車でヨーロッパ横断の旅を始める。ちなみに「Syberia」は本作の世界でロシア北部に存在すると伝わる架空の島の名前。ロシアの地域シベリア(Siberia)をもじった名称だ。

リマスター版では3Dグラフィックが強化されて刷新。Sokal氏のアートスタイルを忠実に再現した美しいグラフィックとなることがアピールされている。また、作中に登場するパズルも再構築されており、UIなども現代風に作り直されているそうだ。


『Syberia』シリーズとしてはこれまで4作品がリリースされており、最新作は2022年にリリースされた『Syberia: The World Before』。同作では、引き続き主人公を務めるケイトに加え、別の時代を生きる女性ダナとしてもプレイすることになる(関連記事)。『Syberia – Remastered』は、同シリーズに興味があったユーザーにとっては初めて触れる良い機会となりそうだ。なお、『Syberia III』以降は3Dのアドベンチャーゲームとなっているものの、第2作まではポイント&クリック形式。『Syberia II』の3Dリマスター版についても今後制作が期待されるところだ。
ところで、Sokal氏が1999年に手がけた『Amerzone: The Explorer’s Legacy』(以下、アメルゾン)も、同名のリマスター版として4月24日にリリースされたばかり。同作も『Syberia』シリーズの一部として扱われることも多い作品だ。『Syberia』が「シベリア」を彷彿とさせるのに対し、こちらはアマゾン(Amazon)を想起させる中南米の架空の地域「Amerzone」を舞台としている。Sokal氏の名作アドベンチャーが立て続けにリマスター版として蘇っており、あわせてチェックしておくのもいいだろう。
『Syberia – Remastered』はPC(Steam)/PS5/Xbox Series X|S向けに、2025年第4四半期発売予定。
🧠 編集部の感想:
『Syberia』のリマスター版発表は、懐かしい名作が現代の技術で蘇る絶好の機会です。グラフィックやUIの刷新に期待が高まります。若い世代にも楽しんでほしい作品ですね。
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