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概要
この記事は、作詞に関する著者の個人的なルールや哲学を紹介しています。具体的には、言葉の選び方や韻の踏み方、表現を短くすることの重要性について考察し、作詞の技術を深めるための具体例を挙げています。最終的には、次回からのテーマに関しても簡単に触れています。
要約の箇条書き
- この記事は作詞に関する最終回。
- 前回はテクニックが多過ぎたため、今回は筆者のマイルールを紹介。
- ルール1: 同じ言葉を曲の中で繰り返さない(例外あり)。
- 「思う」を「感じる」、「捉える」などに置き換え。
- ルール2: 同じ音で異なる意味を持つ言葉を使って韻を踏む。
- 例: 「傷付く/傷付ける」と「気づけば」など。
- ルール3: 表現をクドくならないように短くまとめること。
- 長い言葉は歌いづらく、聴き取りにくい。
- 最後に、記事は作詞に関する全6編が終了したことを述べ、次回からは「SUNO」について触れると予告。
マイルール
について。
これは、コダワリであり、
それがテンプレにもなっていることなのですが、
①1曲の中で、
同じ言い方(言葉)を使わない
サビやリフレインに関しては例外としていますが、例えば一番使ってしまいがちのワードが
『思う』 です。
〜だと思う、これを次々に、思うを連発ばかりしてると、なんか稚拙で、
イッキに安っぽく感じてしまうのです。
なので、そこを「感じる」、「捉える」、「気になる」などに
置き換えるようにしています。
そう、置き換えるってことで
また表現の幅が広がるのです。
ただし、相手に対してや相手からと自分に対してや自分からと交錯する場合は別です。愛されるよりも 愛したい マジでKinKi Kids / 愛されるより愛したい / 作詞:森 浩美
これを頑張って愛をひとつ意訳で変えても
言い寄られるよりも 愛したい マジで
うん、悪くはないけど、
歌いにくいしヒットはしなかったかもですね。
こんな感じで、
近いところにあるものはヨシとしています。
そうそう、あとは『愛』という単語ですね。これも単純に一括りにしてしまうと陳腐に聞こえるので、それがどんな愛なのか、
形容していくことが大事です。
②同じ音で違う意味になる言葉を使って韻を踏む
好きな曲から拝借しますが
傷付くこと疲れて 傷付けるのは怖くて気付けばまた一人切り 物思い 夜は更ける
WANDS / Same Side /作詞:上杉昇
大好きな曲です。
「きずつ・く/ける」と「きづけば」ですね。
上杉昇さんの詞世界、素晴らし過ぎますね。
WANDS脱退後は、al.ni.co、ソロ、猫騙を経て、
今またソロで作品をリリースされています。
あまり上手くないかも知れませんが
以下、僕が書いた歌詞のサビの一文ですが、
振り解かれた振り返りもせずに誤解だったと言い訳をさせてナイフのような捨て台詞嘘だと言ってくれ
嘘だと言ってくれ / 祇是 未在
↑こんな感じですね。
③クドく(長く)ならないように
短くまとめる
これは結構、今でも苦戦しているので
永遠なる課題かも知れません。
そう、色んなことを書き出していくと長くまとまりがないものになることもあります。そこを頑張って短くまとめてみるものの、読む人からすると更に短い方が良いと
ダメ出しを食らったりもします。
確かに、文言が多いと、歌メロにハメる際に早口になってしまったり、
歌いにくかったりします。
シマりがないとまたみんなにコソコソ笑われるぞオマエ
チョップじゃなくてキックでも固めでも良かったらしいです。
プロレス好きですもんね、稲葉さん。
B’z / ギリギリChop / 作詞:稲葉浩志
でも、これすごいですよね、また〜笑われるぞ、
までがちょうど16文字。
はい、ピンと来られた方、大正解です。16ビートで1小節に言葉をハメ切ってるんです。しかもテンポの速い曲で。
僕だったら、
シマリがないとまたみんなにコソコソあぶぶぶべらぶぶ
って噛んじゃいます、たぶん。
とは言え、ずっと早口で最初から最後までだと、
歌う方も聴く方も頭おかしなります。
なので、歌いやすい文字数にすること。これ、かなり大事です。
テストに出ますよ!
ヘッダーの画像に、僕が18歳の頃に書いたものと最近、書き直したものを並べています。
良かったら見に戻ってみてください。
如何だったでしょうか、
全6編からなる『作詞について』は。
本当はまだ書きたいこと沢山あるんですがあまり長いとダレちゃうし、
このくらいならまだ赦されるかな、と。
さて、作詞については書き切りましたので、
次回からは今話題の
SUNO
について綴ります。
そうです、自分の歌詞にメロディとアレンジをくれて
しかも上手に歌ってくれるアレです。
それが書きたくて、を始めたと言っても過言ではないです。
ご清聴ありがとうございました。
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