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概要
この記事は作詞におけるテーマ選びや発想の重要性について語っています。著者の祇是未在は、日常の中からインスピレーションを得る方法や、さまざまな表現技法を取り入れることで作詞の幅を広げることの大切さを強調しています。日常生活の中での感受性を高めるためのアドバイスも提供されています。
要約
- テーマ選びが重要: 作詞においては適切なテーマを選ぶことが大切。
- 日常の発見: 日常生活の中にこそ、多くのインスピレーションが転がっている。
- 想像力の鍛錬: 身の回りの事象から感情や考えを引き出すことが重要。
- メモの活用: 感じたことを短い言葉でメモする練習を勧める。
- 消費メディアの影響: 漫画やテレビなどから影響を受け、視点を変えることで感受性が高まる。
- 表現の幅: 歌詞は短歌よりも長く、小説よりは短い。そのため、コンパクトな表現が求められる。
- 自由なテーマ選び: 内容は自由で、どんな日常的なことからでもテーマを選び、深化させることが重要。
- 次回予告: 次の記事では作詞のマイルールについて触れる予定。
本当は日常にもゴロゴロ転がってるんですが
そこに思いを馳せるかどうかなんですよね。
例えば、空を見上げたときに「あゝ、良い天気だな」とだけ思うことも「あの雲は、あの人の場所まで流れてくんだろうか?」や、「目に見えない飛散物が、あの隣国からやって来ている」とか「まだ明るいのに、もう月が顔を覗かせている」などなど、アドリブででもこれくらいのことは、すぐに浮かんできます。もう少し考えれば、まだまだ出てきます。そこをテーマにするか、そこを起点(歌い出し)にして、また別のテーマにするか、
想像力が鍛えられます。
それを楽しいと感じる人は、
作詞に向いていると思います。
先に曲やアレンジが出来ていて(いわゆる曲先)それに歌詞を付けたい場合は、その曲がくれるイメージに身を委ねればラクなんですが、ハメていくのが結構、難しい。
↑長くなるので、これはまた別の記事にします。
で、今回は詞先での作詞の場合なんですがまず練習がてら、さっきのように見たものに対して浮かんだもの、感じたものを短い言葉で良いのでメモしてみてください。出来るだけ多い方が良いです。
最初からAメロだ、サビだとか考えずに。
さて、どのくらい出て来ましたか?10個以上の方は、すごいです。あとは、それを補完しながら、前述のAメロやサビにハメてみて、
その前後に肉付けをするだけで良いです。
2,3個が限界と言う方は、漫画や小説やアニメやドラマ、映画を観てみてください。恐らく、これまでの見方が変化して漫画・ドラマ・アニメ・映画では背景や表情から読み取れる心情、口調などにも目が行くと思います。そうすると、感受性が高まるので、より思い浮かぶことが増えるはずです。小説については、
これは有名な言葉の引用ですが、
行間を読め
です。どういうことか、察しの良い方はすでにお気付きと思いますが、僕の解釈では、書かれている文章では述べられていない作者の心情や情景、その物語の空気などを感じるための大事な空間だと捉えています。そう感じながら、小説を読むと、あら、不思議!自分がその物語の中に居る傍観者になれてしまいます。まあ、そういうふうに感じさせてもらえるかは作者の手腕にもよるのですが、
それは作者側の責任です。
作詞というものは
小説よりも格段に短く
短歌の3倍くらい長く
これは僕が作った言葉なんですが、
表現の幅を意味しています。
小説は、その人物の考え方、容姿、取り巻く環境、過去、展望、結末を知るには十分なボリュームですが、その文言すべてを歌詞に置き換えたら、えらい長さの曲になります。ジョン・ケージの『As Slow As Possible』には及びませんが、一般的にある歌謡曲の定番の長さ3〜5分では全然足りません。もうひとつの短歌は、俳句に補完節を設けたもので単純に音楽に乗せるなら1番のAメロとサビ(もしくはBメロ)のみで
終わってしまいます。
スロー〜ミドルテンポのポストロックなどの雰囲気や空気感を
聴かせる音楽には良い長さかも知れません。
短歌の良さは聞き手にその世界をどう広げてくれるか、という思惑を感じます。想像力に委ねられた手法で、平安時代の人には、言葉少なに思いを綴るのが
トレンドだったりしたのかもですね。
そんなワケで、如何だったでしょうか?え?途中からわかんなくなった?
それは申し訳ありません…。
端的に申し上げますと
テーマ選びについては何でも自由
膝の上でノン気に寝ている猫のことでもさっきあったムカついたことでも構いません。それに対して、どんな思いを巡らせるか、最終的にどのように終わらせるかが大事です。そのために様々にある表現方法の引き出しをどう増やすか、
本文が何かヒントになれば幸いです。
次回は作詞のマイルールについて綴ります。
ご清聴ありがとうございました。
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