金曜日, 6月 6, 2025
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令和7年船乗り込み&映画 国宝レポかぶきDOU其の112アフタートークかぶきDOU

🧠 あらすじと概要:

この記事のあらすじ

この記事は、令和7年6月4日に初日を迎える「博多座大歌舞伎」についてのレポートと、映画『国宝』に関する情報が紹介されています。船乗り込みイベントが5月31日に行われ、歌舞伎役者たちが浴衣姿で登場し、盛況の中で挨拶を行いました。また、登壇者たちのエピソードや、客席とのやり取りが記録されています。

映画『国宝』は、歌舞伎の厳しい稽古を描いた作品で、主演の吉沢亮と横浜流星が魅力的に演じています。歌舞伎の名門や文化を背景に様々なエピソードが展開し、期待が高まっています。

記事の要約

博多座大歌舞伎の初日を前に開催された船乗り込みイベントのレポートでは、多くの観客が集まり役者たちが印象的な挨拶を行いました。特に中村勘九郎の言葉や、ファンサービスが話題となっています。一方、映画『国宝』では、歌舞伎の世界に挑む若き2人の物語が描かれ、監督やキャストのエピソードや魅力が紹介されています。記事は、歌舞伎と映画の両面から文化的な盛り上がりを伝えています。

令和7年船乗り込み&映画 国宝レポかぶきDOU其の112アフタートークかぶきDOU

かぶきDOU

いつもコミてんラジオかぶきDOUをご愛顧頂きありがとうございます✨六月博多座大歌舞伎がいよいよ6/4に初日を迎えます!

ご出演の歌舞伎役者さんが博多到着を船に乗ってお知らせする船乗りこみが5/31に開催されました。今回のかぶきDOU前半ではレポートをご紹介いたします🎤

キャナルシティ乗船式典

今回は土曜日開催でお天気にも恵まれキャナルシティサンプラザステージで行われた乗船式典では開始15分前にはすべての階のバルコニーが人で埋め尽くされていました!博多座劇場内での式典に必要な手ぬぐいの販売もステージ横で行われましたが式典前に手ぬぐいが売り切れる盛況ぶりでした。

浴衣姿で皆様がご登場されると大向うがや歓声が湧き起こりました!上階のバルコニーにもこまめに笑顔で手を振られていたのが印象的でした。

一座の頭取 石井清さんによる口上で博多座六月大歌舞伎の演目と配役がご披露された後、中村勘九郎さんが代表して挨拶をされましたのでご紹介いたします。

本日は晴れましたねえ!暑すぎず寒すぎず最高の船乗りこみ日和だと思います。本当にご尽力くださった皆さまありがとうございます。船乗り込み自体私16年ぶりでございまして今日はまっさらな気持ちで楽しんで乗りたいと思います。博多座に出演できるのも7年ぶりということで本当に嬉しく思っております。頭取の口上にあった通り、どの演目もみなさまをワクワクさせる演目ばかりを取り揃えて持って参りました。なので見逃す手はないと思います。そして7年たちまして私も七之助も40代となり、また七之助は結婚いたしました!(万来の拍手の中、七之助さんがお辞儀をされました)役者としても脂が乗っている頃だと思います。まさに食べごろです。まさに見頃!我々旬の、そしてフレッシュなメンバーを食べに博多座にぜひお越しくださいませ!

ご挨拶の後は全員で
「お手を拝借いよーお」と一本締め

口上川端ぜんざい広場前

清流公園からそれぞれ乗船されてゆっくりと博多川を下りやってきましたのが川端ぜんざい広場前です。お写真でご紹介します📷️

中村勘九郎さん中村屋
中村七之助さん中村屋
市川猿弥さん澤瀉屋対岸の学生さんたちと船から会話されたり、出発のときには大きく両手を振ってファンサービスされていました。中村梅花さん京扇屋猿弥さんのファンサをニコニコ顔でご覧になっていたのが微笑ましかったです🎶中村橋之助さん成駒屋さわやかなお手振りです✨中村福之助さん成駒屋ハニカミな笑顔が◎中村虎之介さん成駒家昨年に引き続きご乗船です。船が出発するときのお囃子に合わせて虎之介さんがうちわで音頭をとると手拍子が起こりました♪中村鶴松さん中村屋鶴松さんの船には博多券番さんも同乗爽やか&艶やかな雰囲気でした✨勘九郎さんが船上で一瞬バランスを
崩しかけましたが…↓すぐに体勢を立て直し定位置に。高島市長と川原船乗り込み実行委員長満面の笑みです

水鏡天満宮参拝

博多リバレインで下船された皆様は水鏡天満宮を参拝されました。

こちらも大変多くの人が集まり、水鏡天満宮から博多座までのルートに沿ってずらりと列をなしていました。

笑顔で応える虎之介さん

博多座記念式典

およそ3万5千人の人手があったという今回の船乗り込み。博多座で行われた式典では劇場の2階、3階席のバルコニー席までお客さんがいらっしゃる大盛況でした!登壇された歌舞伎役者さんのご挨拶をピックアップしてご紹介いたします。

中村勘九郎さん近年稀にみる人出とのこと。皆、力をあわせていい舞台を勤めたいです。(お客さんに広くPRを求める中で)見知らぬ人へのご宣伝も…と勘九郎さんのお願いに客席から笑いが溢れました! 

中村七之助さんいい時に船乗り込みをしました!でもこんなにも大勢の人に結婚を祝ってもらえるとは思っていませんでした。舞台でお返ししたいです。 

中村橋之助さん

昼夜に大きい役をいただき若手で昼夜に渡って出ています。(橋之助さん福之助さんは、勘九郎さん七之助さんといとこ同士)感想が中村屋の兄いより多くなるように頑張りたいです!

 中村福之助さん
昨年10月以来の博多座です。船乗りこみを終えていよいよだなとワクワクしています!

 中村虎之介さん 
この座組は初めてです。ようやく博多に来れて嬉しいです!
若手が多く役を頂いているので皆様賑々しくご来場お願い致します。 

中村鶴松さん
5つ全ての演目に出させて頂いています。多くの方に名前を覚えてもらえるよう頑張ります! 

中村梅花さん
このフレッシュな顔ぶれの中で、1人平均年齢を上げています。
(掴みのスピーチに客席から笑いが溢れました♪勘九郎さん七之助さん 橋之助さん 福之助さんの祖父 七世中村芝翫さんに入門された梅花さんのご挨拶から、今回ご出演の皆さんの成長を見守ってこられた喜びが伝わりました✨)

市川猿弥さん
中村兄弟と久しぶりに共演です。

トータル10分しか出ていません作品はとても面白いのでとにかく見にきてください!(猿弥さんのご出演が本当に10分なのか?!ぜひ観劇して確認しましょう!)

ちなみに、船乗り込みで役者さんがお持ちになっていたミニうちわは乗船された方に配られたお品だそうです

両面デザインで片方が昼の部 福叶神恋噺

もう片方は夜の部怪談乳房榎

六月博多座大歌舞伎は6/4初日6/26千穐楽です。昼の部午前11時開演、

夜の部は午後4時開演です。

(6/10、6/18は休演日)※ 一幕見席も出ます チケットのお求めや詳しいお問い合わせは博多座電話予約センター092-263-5555(午前10:00―午後5:00)

24時間受付の博多座オンラインチケットサイトもご利用ください

映画かわら版 国宝 鑑賞レポ

歌舞伎にゆかりの映画作品をご紹介する映画かわら版のコーナーです。このたびご縁があって映画 国宝の試写会に参加させていただきました。
「悪人」「怒り」に続き原作 吉田修一さん 李相日監督が3度目のタッグを組んだ作品がこの「国宝」です。
任侠から歌舞伎の世界に飛び込んだ吉沢亮さん演じる主人公 喜久雄と、横浜流星さん演じる上方歌舞伎の名優 花井半二郎を父にもつサラブレッドの俊介。若い2人が厳しい稽古に耐えながら芸を磨いていきます。

吉沢亮さん演じる喜久雄の青春時代を演じたのは黒川想矢さん。

お二人の憂いを帯びた吸い込まれそうな瞳は…

◇花井半二郎(渡辺謙
◇人間国宝小野川万菊(田中泯
◇花井半弥=俊介(横浜流星)歌舞伎役者それぞれの生き様を見つめていきます。 

俊介の母 幸子(寺島しのぶ)が頭角を表す喜久雄を複雑な表情で見つめるシーンが印象的でした。

映画の完成報告会で寺島しのぶさんは…自分は今回に関しては役者というよりもスタッフの一部という感じがして、たとえばセットで自分が見てきたものとちょっと違うなあと思うと、李監督にこういう感じなんじゃないですか?とか指摘させてもらうと、監督も真摯に変えていただいた。…と話されました。歌舞伎の名門 尾上菊五郎家の寺島しのぶさんだからこそのエピソードですね! 

高畑充希さん、森七菜さん、見上愛さんが演じる喜久雄の人生に関わる女性たちもそれぞれの強い信念を貫きます。

 

主演の吉沢亮さんが6/1放送のTBS日曜日の初耳学で話されたエピソードで印象的だったものをご紹介します。

1年半もの間、ライバル役の横浜流星さんとともに歌舞伎の稽古をして撮影に挑まれたそうです。吉沢亮さんは横浜流星さんについて…

「彼は本当に気迫がとんでもない。役への執念、役への気迫をずっと身体から出し続けていた。僕が生半可な気持ちでこの作品にかかわっていると確実に喰われるという、ずっと隣に恐怖感 刺激を覚えながらやっていた。」と話されました。

お稽古の時点でお二人の間には良い意味でライバル関係が出来上がっていたのだなあと感じました。この作品はいろんな劇場や芝居小屋が舞台となります。歌舞伎好きの方なら「ここは!」とお気づきになられると思います。セットとして作られた舞台もあるそうですが全然わからないほど精巧に作られていました。気になられた方はぜひ映画でご確認ください♪

原作の吉田修一さんが「国宝」の小説の取材で3年間、中村鴈治郎さんのもとで黒衣をされたそうです。そのご縁から今作品の歌舞伎指導を鴈治郎さんが務められているとのこと。

さらに鴈治郎さんは上方の歌舞伎役者 吾妻千五郎役でご出演され存在感を示されています。
スタッフクレジットの中の振付のお一人に 吾妻徳陽(あづまとくよう)とあります。
これは中村鴈治郎さんのご子息、中村壱太郎さんの日本舞踊吾妻流七代目家元としてのお名前です。

様々な歌舞伎演目がこの作品の中でかかります。吉沢亮さん 横浜流星さんが演じられる中で、特に歌舞伎舞踊は匂い立つようなうっとりするほどの美しさが溢れるシーンが満載です✨驚いたのが「ここは難しいでしょう?!」という場面ばかりが演目で出てきたこと。さらに客席側からのアングルだけでなく、舞台で勤められる役者さんから見える景色や、喜久雄や俊介のアップなど色々なカットが織り交ぜられていました。同じ演目を何テイクも撮影されたのではないでしょうか?歌舞伎演目の通しでの上演はないにせよ、相当な体力と内面を含めた高度な技が必要な場面が多く採用されているところにタイトルが国宝というだけの説得力がありました☆喜久雄と俊介、ふたりの人生のバイオリズムはまったくの反比例です。そんなが重なり合う瞬間があります。それは2人が同じ舞台にたっているときです。同じ演目を再び演じられるシーンもあります。特に横浜流星さん演じる俊介の人間としての成長ぶりが歌舞伎の演技のなかにも「違い」として表れていて目を見張るものがありました。見えない壁を越えようとひたすらに芸の道を進む主人公 喜久雄の瞳の先は一体どこに向かっていくのか…上映時間175分があっという間に感じました🕐️

公式HPに演目の解説や歌舞伎用語なども載っていますので事前に予習をされたい方にはおすすめです

いよいよ6/6公開です!

6/3アーカイブはこちらからどうぞ

権利の関係でYouTubeには音楽BGMが入っておりませんのでご了承ください。
スタジオには麻布十番 麻の葉さんのご協力により「弁天小僧菊之助」と「中村格子」の歌舞伎手ぬぐいを飾らせて頂いております☆6/11㈬~6/18㈬にジュンク堂書店福岡店2FのMARUZENギャラリーで麻の葉さんの展示会「江戸の粋 手ぬぐい展」が開催されます。博多座六月大歌舞伎開催期間中ですので是非足をお運びください!
次回かぶきDOUは6/10午前10:00より生放送です お楽しみに♪

かぶきDOU

歌舞伎の豆知識をパーソナリティ久保田裕美(観劇歴20年)がお届けしているコミてんラジオ「かぶきDOU」シナリオ本です。生放送がゆえにお伝えしきれなかったエピソードや、とっておきの画像が掲載されることもあり〼



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