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概要
この記事では、他人と自分を比較してしまう心理とその背景について考察し、比較を減らして自己肯定感を高める方法を提案しています。著者は、比較の必然性の根底には心理的安全の追求があるとし、この動機がメンタルの弱さに繋がると論じています。さらに、他人との比較を止め、自分自身との戦いにフォーカスすることが重要であると強調しています。
要約
- 他人と比較したくないが、つい比較してしまうことが多い人々がいる。
- 他人との比較は、心理的安全を求めるために行われる。
- 比較の結果、自分の優位性を確認したいという欲求が働く。
- しかし、他人との比較で自己肯定感を得ることは、メンタルの弱さにつながる。
- 自己肯定感を築くために、他人ではなく自分自身と戦うことが重要。
- 他人の評価に依存せず、昨日の自分と比べる視点に変えるべき。
- その結果、自己成長や仕事の成果が加速し、自分にフォーカスできるようになる。
どうすれば人と比較しなくなりますか?
と最近聞かれたことがありました。
君ならその子になんと声をかけてあげるだろうか。
この質問をしてくる人にはある共通点があって、それは「比較したくないんです。」と全員が心底思っているところ。思っているんだけどどうしても比較してしまうのはなぜか。どうすれば比較する自分を振り払えるのかについて今日は伝えたいと思う。
まず、これだけははっきり言えるが、
他人と比較してしまう人に共通しているのは、
全員、メンタルが弱い。
そしてこのメンタルの弱さそのものが比較してしまう原因と大きく関係している。
そもそもなぜ他人と比較してしまうのだろうか。
まずは、その原理を理解していこう。当たり前だが、どうしても辞められないのは比較することによってポジティブな効果があるからだ。
でなければ麻薬になんてハマらないでしょう。
では、どんな効果があるのか。
自分事として振り返って考えてみて欲しい。
・君自身が他人と自分を比較している時、君は何を得ているのか
・なんのために君は他人と自分を比較している?
ここでは発表してくださいと名前を呼ばれて当てられることもないし誰にも知られることもないから安心して一度、本当に素直な理由を考えてみて欲しい。そして、おそらく素直になった時に浮かぶ感情はほとんど全員同じ内容なんじゃないかなと思う。
安心したかったから。
そう、つまり他人と比較する理由は、自分の心理的安全のために行なっているということ。そしてこの動機は、順位によって変化したりしない。4位も、23位も、98位も、誰であっても変わらない不変の動機が心理的安全。でも、実際のところ比較することに悩んでいるのは中間から下位の人しかいない。
つまり、結果がでていない人が自分の行動や現状を肯定するために他人と比較するという手段をとっているということ。
そんな人達が順位を確認した時の心の声は、
だいたいこんなものだろう。
「あ、まだ大丈夫そうだな。」「他の人もこれくらいだから別に問題ないか。」
「俺(私)って結構頑張ってるじゃん。」
大した努力をしていない中途半端な自分に気付きながら、それでもなお今の状況を肯定しようとする防衛本能。
私は大丈夫なんだ。私はすごいんだ。
私は頑張ってるんだ。
そう思いたい衝動。
つまり、「自己肯定」。
それが比較をしてしまう理由。
だから辞めたくても辞められない。
断言するが、他人と比較してでしか自己肯定できない人は死ぬまで三流です。なぜなら、結果が出ていない状態を肯定し続けているのだからそんなやつが大したやつになれるわけがない。中途半端な人と付き合い、中途半端な仕事を続けていると、気付かないうちにどんどん落ちぶれていく。それを最も象徴するのが大企業のリストララッシュ。こんなこと言いたくないが、大企業のリストラで真っ先にクビになる人がそれだ。最初に自分をエリートだと思い込み、勘違いしたまま20年もの時間を立場に甘えて仕事し続けてきた人に果たして市場価値はつくのだろうか。
比較することが自己肯定に繋がっているということは、つまり下をみて安心しているということ。
それは、裏を返せば下を見ることでしか自己肯定感を高められないということ。
こうやって最弱のメンタルが出来上がるのだ。
他人を下に感じてでしか自分の優位を確かめられないなんて、なんて不憫な人だろうかと思うが、冗談抜きで一刻も早くそこから抜け出なさい限り、自分を本当の意味で愛することはできないし一生結果のでない貧乏人のまま死ぬことになる。
自己肯定を他人との比較によってでしか実感できないということはつまり、自分の機嫌が他人に依存しているということ。そういう人はモチベーションに波が生まれ、良い時は良いが悪い時はとことん悪い。要するに生活も成果も不安定。
では比較しなくなるためにはどうすればいいのか。
自分とだけ戦うことだ。
とにかく自分に没頭して自分の弱さとだけ戦う。
そうすれば必然的にメンタルも成果も安定する。だいたいその日の中で「あー、手抜いたな。」という瞬間は自分でわかるはずだ。その瞬間の自分と戦い続ければいい。敵は常に自分しかいない。
隣にいる誰かと比べてではなく、
昨日の自分と比べてどうだったか。
に考え方を変えていくこと。そうすれば順位なんて気にもしなくなるし他人なんてどうでもよくなる。何を言われても他人の主張に左右されることなんて一切ない。むしろ、下のやつを見つけて攻撃してくる人はそうやってでしか自分を愛せないのだと、冷静に状況を整理しノーダメージでやり過ごせるようになる。
私の願いは、これを読む君には強く生きて欲しい。
生きていれば嫌なやつもしょうもないやつも沢山いる。関わりたくないと思ってもどうしても関わらないといけない状況も確かにある。でもそんな奴らから傷つけられるようなメンタルの持ち主にはなって欲しくない。平然と受け流し、自分のことに集中して結果を出していける本物の強さを身に付けて欲しい。
だから、まずは比較対象を他人から自分へと変えてごらん。それをするだけで、君の人間力と仕事の成果は、間違いなく何倍ものスピードで加速していく。仕事は、そっからが一番楽しいぞ。
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