フランスの銀行ソシエテ・ジェネラルが30日発表した1-3月(第1四半期)決算では、利益と収入がアナリスト予想を上回った。株式トレーディング収入急増と資産売却益が寄与した。
発表文によると、1-3月期純利益は16億1000万ユーロ(約2600億円)と、前年同期の倍以上に達した。株式と関連証券のトレーディング収入が過去最高に達したことが貢献した。資産売却益は純利益を2億200万ユーロ押し上げた。
今回の業績は、2年前に就任したスラヴォミール・クルパ最高経営責任者(CEO)の再建計画が軌道に乗っていることを示す新たな証左だ。クルパ氏は当初、資本増強と非中核事業からの撤退に重点的に取り組んだ。2月には通期の収益性目標を上方修正するとともに、配当も引き上げた。
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クルパ氏は発表文で「第1四半期業績は、当行の年次目標を全て上回っており、これら達成に向け有利な状況にあることを示している」と表明した。
主要数値(単位は百万ユーロ) | 1Q25 | 1Q24 | 前年同期比 | 市場予想 |
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収入 | 7,083 | 6,645 | 6.6% | 6,917 |
引当金 | 344 | 400 | -14% | 366 |
純利益 | 1,608 | 680 | 136% | 1,220 |
株式トレーディング収入 | 1,061 | 871 | 22% | 920 |
債券トレーディング収入 | 698 | 715 | -2.4% | 735 |
原題:SocGen Stock Traders Post Record to Lift Profit Past Estimates(抜粋)
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