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現在、自社ブランド「SOMALI(ソマリ)」が人気を博している木村石鹸工業。その4代目社長の木村祥一郎氏は、起業した後、家業であった木村石鹸工業に戻ってきた。事業継承に失敗していた会社で、木村氏が「SOMALI」を開発するまでの一部始終を紹介する。本稿は、山野千枝著『劇的再建 「非合理」な決断が会社を救う』(新潮社)を一部抜粋・編集したものです。
会社は2度の事業継承に失敗
後継ぎ息子を歓迎してくれた従業員
2013年、木村さんは家業に入った。
2度の事業承継に失敗していた当時の木村石鹸の従業員たちは、「都会」から戻ってきたアトツギを「会社のことをいろいろとわかっている身内の後継者がやってきた」と、温かく迎えてくれたという。それほどに、事業承継に失敗していた数年間は「暗黒時代」だったのだ。
当時の社員は20数名、7億円前後の売上は、主にOEMによるものだった。年によって増減は多少あるものの、売上は、ほぼ横ばい。にもかかわらず納品先の企業からは、毎年値下げを要求される。原料費の高騰という事情もあり、利益を出すのが年々難しくなっていた。帰ってきた木村さんが最初に直面したのは、悪化する一方の厳しい経営状況とともに、「自分は会社のことをまったく知らない」という現実だった。
子どもの頃から手伝いをさせられていたので、会社(工場)は身近な存在ではあった。だが、石鹸の製造には興味がなかったし、詳しく知りたいと思うこともなかった。木村石鹸の製法の大きな特徴でもある「釜焚き」についても、言葉だけは知っていても意味を知ろうとはしなかった。アトツギであることがとにかくイヤだったので、意識から遠ざけていたということもあったかもしれない。
戻ってきたからには、そんなことは言っていられない。会社の数字を見る限り、すぐにでも何らかの手を打たなければならない状態なのだ。会社のことを知らないままでは、どんな手を打つべきかなど決められるわけがない。父と、はじめてゆっくりと会社について話をする時間を持った。
木村石鹸を興した初代の曾祖父は、最初は石鹸ではなく歯ブラシの製造を行っていたが、ある時銭湯で「石鹸は油からできている」ことを教えられて、汚れ(油)を石鹸(油)で落とせることに感動し、石鹸づくりの修業を始めたという。
創業のきっかけを得たのが銭湯だったからというわけでもないだろうが、初代から数えて3代目となる父親は石鹸の製法による業務用浴場洗浄剤の開発に取り組んだ。その頃、銭湯の床を洗う洗剤は強い酸性のものが主流で、作業する人への負担が大きかった。それを石鹸で代用できないかと考えたわけだ。