フジテレビ系で放送中の木曜劇場『波うららかに、めおと日和』は、昭和11年の日本を舞台に、交際ゼロ日婚から始まる新婚夫婦の、歯がゆくもどこか愛おしい日々を描いたラブコメディ。本作で乃木坂46の小川彩が演じているのは、主演の芳根京子が扮するなつ美の妹で、関谷家の末っ子・ふゆ子。天真らんまんで素直な性格の持ち主で、姉たちに甘える一面もあるかわいらしいキャラクターだ。
地上波ドラマ初出演を果たした小川にとって、この作品は俳優としての大きな一歩。グループを離れて単独で飛び込んだ現場で得た気づきや、憧れの芝居への思いとは。「一番の目標は学園ドラマに出ること」と語る彼女に、本作での経験や今後の展望について聞いた。【インタビューの最後には、サイン入りチェキプレゼント企画あり】
乃木坂46の先輩から学んだ“表現力”
ーー本作が地上波ドラマ初出演になります。オファーを受けた際の率直な気持ちを教えてください。
小川彩(以下、小川):小さい頃から、家ではずっとテレビがついているような“テレビっ子”だったんです。だから、「私が地上波のドラマに出られるんだ」と思った瞬間は、信じられないくらい嬉しかったです。乃木坂46の先輩方や同期がドラマに出演している姿を見て、「いつか自分もあんなふうに演じてみたい」とずっと憧れていました。でも、日に日に現実味が増してくると、喜びだけじゃなくて、ちゃんとできるかなという不安も出てきて……。嬉しさと緊張が入り混じった、不思議な気持ちでした。
ーー今回は単独での出演ということで、これまでと違う環境だったと思います。現場で新鮮に感じたことはありましたか?
小川:これまでは、5期生全員で出演したドラマ『古書堂物語』(Lemino)や、『乃木坂46“5期生”版 ミュージカル「美少女戦士セーラームーン」2024』など、いつも近くにメンバーがいてくれたので、どこか安心感がありました。でも今回は自分ひとりだったので、心細さは正直ありました。そんな中で、芳根京子さんが現場にいらっしゃるだけで、ぱっと空気が明るくなるというか。すごく温かくて、学びの連続でした。
ーーメンバーからはどんな反応がありましたか?
小川:みんな「おめでとう!」と言ってくれて、すごく励みになりました。特に同期の一ノ瀬美空ちゃんが、自分のことのように喜んでくれたのをよく覚えています。まだ詳しい役柄を知らないうちから、「こんな役だったらいいね」「こういう役だったらちょっと心配かも」と、私以上にいろいろ想像してくれて(笑)。その優しさが本当に嬉しかったです。

ーー先輩に相談することはありましたか?
小川:直接相談はしていませんが、先輩方がドラマや舞台で演技している姿をずっと見てきたので、「こういう表現の仕方があるんだ」とか、「役に入り込むというのはこういうことなのかな」と先輩の背中から自然と学べていた気がします。見て、感じて、吸収してきたものが、今回少しでも活かせていたらいいなと思っています。
ーー演じたふゆ子というキャラクターの特に好きなところを教えてください。
小川:ふゆ子はすごく自然体で、気取らない女の子なんです。だから、できるだけ“作らない演技”を心がけました。私は普段、感情が顔にあまり出にくいタイプなんですが、ふゆ子は嬉しいことも悔しいこともすぐに表情に出る子なので、そこがすごく魅力的だなと思っています。
ーーそういったふゆ子に対しては、共感よりも憧れの気持ちのほうが強いのでしょうか?
小川:どちらもありますね。感情を素直に出せるふゆ子には憧れますが、乃木坂46では少し前まで最年少だったり、実際に兄がいるので妹っぽいポジションにはどこか親近感もあります(笑)。だからこそ自然に演じられた部分も多かったです。あとは、食べることが大好きなところとか、大人扱いされたいけど子どもっぽく見られがちなところとか……。自分にも重なる部分が多くて、すっと役に入り込めた気がします。

ーーご自身の「理想の夫婦像」はありますか?
小川:今回の作品に出てくる、なつ美さんと瀧昌さんの関係性が本当に素敵だなと思っています。お互いにちゃんと相手のことを思いやっていて、気持ちがちゃんと通じ合ってるのが伝わってきて……。理想の夫婦は、お互いに同じくらいの温度で相手を思える関係なのかなと感じました。価値観の違いがあっても、きちんと向き合って、歩み寄っていく姿勢も素敵でしたし、作中のふたりに、もうずっと胸がときめきっぱなしでした(笑)。
編集部の感想:
小川彩さんが地上波ドラマ初出演、演技に対する意欲が感じられます。彼女の憧れの学園ドラマへの挑戦を見られる日を楽しみにしていますね。周りのメンバーからのサポートも心温まるエピソードで、彼女の成長が期待されます。
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