中国網によると、この展示会には50以上の国および地域の2700社以上が出展。うち約850社は中国企業で、その多くが展示の中心エリアに集中し、大きな見どころとなった。
記者が複数の大型展示ブースを取材したところ、高効率太陽光発電モジュール、蓄電設備、充電インフラ、エネルギーソリューションといった中国発の展示品が全面的に中国新エネ産業チェーンの総合力を示していた。
一部の海外出展企業は中国企業との協業ロゴを自主的に表示した。これは双方の技術研究開発およびサプライチェーンにおける深い協力を示すものだ。
欧州のエネルギー価格高騰を背景として一部の中国企業は太陽光発電技術の家電化を積極的に模索し、消費者のグリーンな生活の需要に密着している。中国企業が展示した住宅全体にグリーンエネルギーシステムを備えたモデルハウスは、多くの来場者から注目を集めた。
同システムは屋根とベランダに設置したソーラーパネルで電力を提供。室内のインバーターや蓄電設備と連携させ、ヒートポンプや電気自動車(EV)充電ポールなどの端末間で電力をスマートに分配する。
SolarPower Europeの上級市場アナリストであるクリストフ・リッチー氏は中国国営新華通信社の取材に対し、「欧州太陽光発電市場への中国の投入と貢献が非常に際立っている。中国は世界最大の太陽光発電応用市場であり、さらに欧州に大量の高品質製品を提供し、現地で生産ラインを設置し、技術協力に参加するといった手段により市場の成長を後押ししている。中国と欧州の産業の深い融合を促し、ウィンウィンを実現している」と述べた。
SolarPower Europeは展示会の開催期間中に発表した「世界太陽光市場見通し2025~29」の中で「世界の脱炭素の見地に立つと中国の太陽光産業における成長は重要な成果であり、世界の関連技術の急速な発展を力強く促した」と指摘した。
共産党機関紙・人民日報の電子版によると、中国国家エネルギー局は4月末、今年第1四半期(1~3月)の風力・太陽光発電新規設備容量は7433万キロワット(kW)に上って累計14億8200万kWに達したと発表した。うち風力は5億3600万kW、太陽光は9億4600万kWで、合計で初めて火力を上回った。風力・太陽光発電新規設備容量の持続的な急増により、将来的には火力を上回ることが常態化する可能性があるという。(編集/日向)
編集部の感想:
中国企業が太陽光発電展示会で強い存在感を示したことは、グリーンエネルギー市場における彼らの成長を象徴しています。特に、イノベーション製品の展示や国際的な協力により、中国の技術が世界市場に与える影響が増していることに注目したいです。これからのエネルギー革命は、中国の企業文化と技術革新によって加速されるでしょう。
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