木曜日, 5月 22, 2025
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中国で上映中の「もののけ姫」がプロモーション効果で再評価―中国メディア


2025年5月20日、中国のポータルサイト・捜狐に、宮崎駿監督作品「もののけ姫」が映画チケットの販売サイト・淘票票の展開するプロモーションレーベルによって再評価されているとした記事が掲載された。

記事はまず、「今月1日、宮崎監督のアニメ映画『もののけ姫』が中国で4K修復版として劇場公開された。同作は、スタジオジブリ創立40周年を記念する特別な上映でもあり、観客に圧倒的な映像美と音響体験をもたらしている」と言及した。

そして、「同作はスタジオジブリが丹念に制作し、中国映画集団公司が導入、中国電影股份有限公司が配給と翻訳を担当した。また今回の上映は、アリババ・ピクチャーズ傘下の淘票票が展開するプロモーションレーベル『好片尽在淘票票(良作はすべて淘票票に)』も全面的にプロモーション協力をしている。同レーベルは以前にも『君たちはどう生きるか』の公開を支援しており、今回も再び宮崎監督の名作を観客に届けようとしている」と述べた。

続けて、「『もののけ姫』は1997年の日本公開当時に日本映画史における最高の興行収入を記録した作品であり、宮崎監督にとっては国際映画界への本格的なデビュー作となった。中国でも人気が高く、中国のドラマ・映画口コミサイトの豆瓣(douban)では、10点満点中8.9点という高得点を獲得。多くのファンから『宮崎監督の神作』と称されている」と紹介した。

記事は、「中国での公開日が発表されると、なぜ『もののけ姫』が宮崎駿の代表作なのかとの話題がSNSを席巻した。特に中国語吹替版の声優として、人気女優・チャオ・リーイン(趙麗穎)が起用されることが明らかになると、さらに関心が高まり、彼女が主人公・サンにふさわしいかどうかとの議論も巻き起こった」とした。

その上で、「97年の日本公開から28年の時を経てもなお、観客は『もののけ姫』はその芸術性、先進的な女性像、そして深いメッセージ性について熱く語り合っている。また同作は、宮崎監督作品が持つ芸術的魅力が多くの世代の心を打つことができることを証明した」と強調した。

また、「今回の中国での公開に先立ち、スタジオジブリのプロデューサー・鈴木敏夫氏は中国の観客に向けたビデオメッセージで挨拶を寄せた。鈴木氏は昨年にも『君たちはどう生きるか』の中国プレミア試写会に立ち会っている。こうした心のこもった交流は、スタジオジブリと中国の観客との間に温かく特別な絆が築かれていることを示している」と論じた。

さらに、「『好片尽在淘票票』がプロモーション協力をした『君たちはどう生きるか』は、2024年の清明節の興行収入で首位を獲得し、年間ランキングでもトップ10にも入る成功を収めた。これは日本市場を大きく上回る成績であり、中国市場において同作が大ヒット作品となったことを物語っている」と説明した。

そして、「現在中国は世界第2位の映画市場となっており、国際的な映画交流に対して非常に開かれた姿勢を保っている。淘票票は、輸入映画専用の特設チャンネルを設置し、海外作品の円滑な流通と上映機会の拡大に貢献している。国際的な映画交流が一層深まる中、映画業界はさまざまな関係者の力を結集し、コンテンツとテクノロジーをつなぐ新たな橋渡しとなる必要がある。このような取り組みにより、世界各地の良質な映画がより多様な形で中国市場に届き、観客が世界最高レベルの映画作品を楽しめるようになるのだ」と結んだ。(翻訳・編集/岩田)



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編集部の感想:
「もののけ姫」の再上映が中国で話題になっているのは、映画の芸術性やメッセージが時を超えて響いている証拠です。プロモーションの成功により、若い世代にも新たな視点で愛されているのが素晴らしいですね。国際的な映画交流が進む中で、ジブリ作品の魅力が広がるのは非常に喜ばしいことです。

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