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概要
スタンフォード大学の講義で与えられた課題は、手元の5ドルを使って2時間以内にできるだけお金を増やすこと。多くの学生がリスクを取る方法を提案する中、スタンフォードの学生たちは、より創造的で柔軟なアプローチを取り、最終的には驚くべき成果を上げました。このエピソードは、柔軟な考え方や新しい視点が問題解決の鍵であることを示しています。
要約
- スタンフォード大学での課題:5ドルを使い、2時間でできるだけお金を増やす。
- 多くの学生はリスクの高い方法(宝くじやラスベガス)を提案。
- スタンフォードの学生たちは問題を広い視点で捉え、大金を得るための異なる方法を考案。
- 一部の学生は、人気レストランの予約席を転売し、成功を収める。
- 別のチームは、自転車の空気圧を無料で調べ、寄付を募ることで収益を上げた。
- 最も成功したチームは、プレゼンテーションの時間を企業に売り、自分たちの資源(スタンフォードのブランド)を活用して650ドルを稼いだ。
- 全体を通じて、「視点を変えることで無限の可能性がある」とのメッセージが強調されている。
- 障害に直面したときに冷静になり、多様な解決策を見つける重要性を説いている。
スタンフォード大学では、こんな課題があります。
[課題内容]今手元に5ドルあります。2時間でできるだけ増やしてください。水曜日の午後から日曜日の夕方までの間、計画を練る時間はいくら使っても構いませんが5ドルの入った封筒を一度開けたら2時間以内にできるだけお金を増やしてください。各チームには実際にどんなことをしたのかを一枚のスライドにまとめて日曜日の夕方に提出してもらいます。そして、月曜日の午後、チーム毎に3分間で発表してもらいます。
さて、皆さんならどうしますか?
この課題を課した教授曰く、実際に返ってくる答えで一番多いのは「ラスベガスにいく」であったり「宝くじを買う」と言う人みたいです。こういった人達は、それなりのリスクをとって大金を稼ぐというごくごく低いチャンスに賭けるという選択をしています。そして次によくあるのは、5ドルで道具や材料を揃えて「洗車サービスをする」であったり「飲食店として販売する」といった答え。2時間の間に使ったお金よりも多少儲けようとする人は、こういったアクションをとります。
ただこれは一般論。
スタンフォード大学の学生は全く違う答えを出します。
今日君に伝えたいのは、どんなに無理だと思う状況下でも可能性を模索し最大のパフォーマンスができるように柔軟に考えて動くその胆力と思考力を持って欲しいということ。必ずどこかに解決の糸口は眠っている。
では、スタンフォード大学の学生が実際に出した答えをみていきましょう。
結論から言うと冒頭で挙げた一般論とは正反対で、大金を稼いだチームは手元の5ドルには全く手をつけていません。お金に注目すると、問題を狭く捉えすぎてしまうことに気づいたのです。5ドルは、あってないようなもの。そこで、問題をもっと大きな観点で捉え直すようにしました。その結果、5ドルの投資リターンはクラス平均で4000%にもなったのです。つまり、200ドルです。現在の日本円で換算すると、750円(1ドル150円)が2時間で30,000円になったということです。はっきりいってめちゃくちゃな成果です。
では、一体何をしたのか。それぞれのチームの動きを見ていきます。
あるチームは、人気レストランに並ぶ長蛇の列に目をつけました。並んで待つのがストレスのお客様に代わって自分達で予約した席を並んで待つお客様に売るのです。これが最高20ドルで売れたそうです。やっていくうちに男性よりも女性の学生の方が良く売れるという結果が見えたため、予約担当の男子と販売担当の女子に役割分担して行ったのが功を奏したのです。
他にももっと単純な方法をとったチームもあります。あるチームは、学生会館の真ん中で自転車のタイヤの空気圧を無料で調べることにしました。必要なら1ドルで空気を入れますよと。ただ実は、それほど遠くない場所にガソリンスタンドがあり、そこまで行けば自分で簡単に空気を入れられます。当初の作戦では、仲間の学生の気の良さにつけ込もうという作戦でした。ですが、思いの外利用者が喜んでくれたことをきっかけに、1ドル払ってもらうのではなく寄付に変えると一気に収入が増えました。決まった額を請求するよりも「無料でサービスするのでお気持ちください!」の方が実入りがはるかに大きかったのです。
この両チームに共通しているのは、途中で軌道修正したことです。お客様の反応を見て対応を微妙に変えたことで作戦が見事にはまったのです。
そして両チームとも数百ドル稼ぎだしましたが、一位のチームはまだ他にいます。そのチームは、自分達が使える資源はなんなのか?を全く違うレンズで見て、たった2時間で650ドル(97,500円)稼ぎ出しました。
そのチームが資源として考えたのは、5ドルでも2時間でもありません。月曜日の3分間のプレゼンです。どういうことかというと、スタンフォードの学生を採用したいと考えている企業にその時間を買ってもらうことにしたのです。プレゼンテーションは本来、自分達がしたことを発表する時間ですが、このチームは会社のコマーシャルを製作して上映しました。自分達が持っているのは、スタンフォード大学という世界最高学府のブランドであるということに気付いたのです。
いかがでしょうか。
変に私の解釈入れてしまえば冷静な状況が文章で伝わらないと思ったのでほとんど内容をそのまま書きました。
私が伝えたかったのは、一位をとったチームは誰もが持っているもので他の人が気付きもしなかった資産を使って最高の成果をあげたということです。
チャンスは、誰にでもあった。それに気付けるか気付けないか。そこが分かれ道。
固定概念や偏見は、あればあるほど視野を狭めて可能性を閉ざしてしまう。私にも経験があるが、例えば毎日上司と解決策を模索しているとする。そうして出たアイデアを実践していくのだが、そもそも上司以外にも沢山聞ける人はいるよねという話しだ。2人で話しているとその会話の中だけに正解があるように思えるが、実は社内にいる人間全員を「ノウハウを吸収する対象」として捉えれば無限に糸口は生まれるかもしれない。
行き止まりだと思っても、実はすぐそこにまだ道があって
気付けていないだけなのだ。
そう自覚した時に、やっと冷静になれる。冷静になれば別の選択肢が見えてくるはずだ。
壁にぶつかるたびにこう言い聞かせなさい。
まだ終わっていない。
解決する糸口は何か絶対にあるはず。だと。
大丈夫、必ず見つかるから。
安心して探しておいで。
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