木曜日, 6月 5, 2025
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不甲斐ない自分に泣いた誕生日の翌日「ある精肉店のはなし」見ました✨【ネタバレ0️⃣】佐藤タイム

🧠 あらすじと概要:

あらすじ

「ある精肉店のはなし」は、厳しい現実と向き合いながらも生きることの意味を模索する物語です。主人公はシングルマザーで、限られた収入の中で子供たちを育てながら日々の生活に苦しんでいます。映画では、彼女が精肉店での出来事を通じて生き物や人間の命の価値を再認識し、自身の苦しみや焦燥感を乗り越えようとする姿が描かれています。

記事の要約

感想文では、著者が51歳の誕生日にどん底の気持ちで映画を観たことが語られています。シングルマザーとしての生活の厳しさや、子供たちに負担をかけたくない思いが綴られ、映画を通じて心の支えや生きることの価値を見出していく過程が描かれています。特に、部落差別という深刻な社会問題にも触れ、何をどう考えながら生きたいか、そして自分以外の力が必要であることを気づかされます。最終的には、自身の存在を認め、生きていることへの感謝を感じる心の変化が表現されています。

不甲斐ない自分に泣いた誕生日の翌日「ある精肉店のはなし」見ました✨【ネタバレ0️⃣】佐藤タイム

5月31日に51歳になった。普通、誕生日といえば家族や大事な人たちがお祝いしてくれて、テンションが上がるもんだが、私はどん底だった。

毎月末、支払いのやりくりに頭を悩ませる。なんとか、ギリギリの線でクリアすることができても、また来る月末。シングルマザーのパート勤めでは3人の子供を養うことは到底できなくて、唯一働く長女の稼ぎが頼り。

やりたいことがたくさんあるけれど、全部はできない。頑張っているけど、誰も認めてくれない。誕生日と言っても、プレゼントもケーキもない。ただ、この映画はどうしても見たかったので、タイミーでなんとか現金を揃えた。

もう、これが誕生日プレゼントだな。

そんな気持ちで見始めた「ある精肉店のはなし」心がグラグラする。何気ない日常の風景に泣きたくなる。

あー、私、かなりしんどかったんだな。

子供たちに切ない思いはさせないためにいろんなことを諦めた。離婚したのは良かったが、お金でこんなに困るとは思っていなかった。かと言って、我慢していたら私が間違いなく壊れた。そんなことを考えながら見ていると

「生き物に支えられて生きている人間の命って貴重」

そんな言葉にフッと肩の荷が降りた。思うようにいかないと焦燥感があったけれど、生きているという事実は平等で、淡々と朝が来て夜になって、また朝が来る。

美味しいって食べている食物のすべてが自分を支えてくれて生かされているのに、そのことがすっかり抜けていて、私は頑張っているのにどうしてこんなに苦しいのかということばかりに焦点が当たっていた。

助けを求めたら、救ってくれる人がいる。苦しい、悲しいと泣き叫んでも、しっかりご飯は食べてるし、自分の部屋もあってベッドでずーっと泣くことだってできる。それがどんなに幸せなことかこの映画を見て実感。

同じ日本の話だけど、もう別の国のよう。

建物がずいぶん近いとか、道路がめっちゃ狭いとか、気になる所はたくさんあったけれど、1番印象に残っているのは

部落差別。

北海道は移民の土地だから、そういうことがなくて、教科書で習った時もわかるようでわかんないなあと思っていた。住んでいる場所だけで差別されるような世界は異国の話とさほど違わず、そんなこともあるんだぐらいに思っていたことが日常の人もいる。それがショックだったし、51歳になるまで向き合う機会がなかったこの問題を急に突きつけられて、ビックリした。

何を見て、何を感じて、どう生きたいと願うのか。そして、人として生かされているこの命をどう受け取るのか。1人で生きているような気になっていたけれど、私だけの力ではどうにもならないこともあって、それをどう丁寧に腑に落としていくか、考えることを諦めたくない。

「自分の中にあるものしか出せない」

SKY-HIさんのこの言葉が大好きだ。「ある精肉店のはなし」にピッタリだと思う。出し惜しみしないで、どんどん出していかないと、新しいものは入ってこない。手放す勇気や覚悟も積んで今を生きる。

見終わる頃には少し気持ちが楽になった。私は生きているんだもの。自分の目に一生触れることがなかったかもしれない現実を見て、心が揺さぶられているんだもの。生きていて良かったねと全力で抱きしめたくなった。

【THE FIRST 合宿擬似プロ審査/ステージ映像 Move On】/ショウタ、リョウキ、ラン、テン、シュント、リュウヘイ

これを見ると葛藤や苦しさが込められている感じがして、心がギュッと切なくなる。

でも、明るくて前向きでいつも楽しいことばかり考えていられないのが人間だし。

マイナスの部分もプラスの部分と同じように、受け入れることができたら、もっと自分にも人にも優しくできるのかもしれない。



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