金曜日, 7月 4, 2025
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ホームマーケティング上半期の振り返り:いいね数が少なかった事例、いいね数が多かった事例とは?森本 進一Planner ・ PR Director

上半期の振り返り:いいね数が少なかった事例、いいね数が多かった事例とは?森本 進一Planner ・ PR Director

🧠 概要:

概要

記事では、プランナー・PRディレクターの森本進一氏が2025年上半期の自身の投稿を振り返り、「いいね」数の多かった事例と少なかった事例を紹介しています。特に、なぜ共感されたのか、またはスルーされたのかを分析し、成功する投稿の共通点や、失敗の原因について考察しています。

要約の箇条書き

  • 森本進一氏が2025年上半期の投稿を振り返り。
  • 「いいね」数の多かった投稿TOP3と少なかった投稿TOP3を紹介。
  • いいね数TOP3の投稿例:

    1. チートスが「世界最悪のフォント」をリリース。
    2. 中国のスナックブランドによる「寝花見イベント」。
    3. ユニリーバの広告が遊具になる。
  • いいね数ワースト3の投稿例:

    1. ジム内ホテルの設立。
    2. ドミノピザの「着れるクッキー」。
    3. 大気汚染を視覚化する「有毒な看板」。
  • 成功の共通項:

    1. 日常の“あるある”行動への共感がある。
    2. ブランドの納得感が強い。
    3. 「行動」で語る形式。
  • 失敗の共通項:

    1. やるべき理由が見えにくい。
    2. ブランドとの接点があいまい。
    3. 伝わるスピードが遅い。
  • 最後に、反応の良し悪しがすべてではなく、伝え方の工夫の重要性が強調されている。

上半期の振り返り:いいね数が少なかった事例、いいね数が多かった事例とは?森本 進一Planner ・ PR Director

2025年も、気づけばもうすぐ折り返し。
プランナー/PRディレクターを生業としている森本進一と申します。

これまでは「問題変換力」をテーマに、カンヌライオンズの現地で見てきた受賞ケースから「そのプロジェクトが挑んだ課題は何か?」を探る記事や、巷のニュースから見つけた新しい・興味深いコンセプトを取り上げる記事、「新しい大阪土産?」として話題になりつつある「おかんパン」の販売に至るまでの経緯などをご紹介してきました。

その一環として、自分の“企画の筋トレ”として日々続けているのが、国内外のニュースや事例のピックアップ投稿です。もう3年近くになります。
昨年末には、1年間で「いいね」を多くいただいた投稿TOP7をまとめましたが、今回はその上半期版

今回は、上半期で「いいね」をいただくのが多かった投稿TOP3と、ほとんど反応されなかったワースト3の投稿を紹介したいと思います。
(……私の書き方に課題があるかもしれない、というのはひとまず置いておいて・・・)
なぜ共感され、なぜスルーされたのか?
ちょっとした投稿の違いが、企画の“伝わり方”にどう影響しているのか、自分なりに分析してみました。


🏆いいね数 TOP3


1位チートスが“世界最悪のフォント”をリリース
いいね数:1,432

チートスを食べる人の99%は利き手で食べる。
そこで、食べていない“もう片方の手”で著名デザイナーが書いた文字をフォント化。「Other Hand Font」として、全国手書きデーに配布。




🥶いいね数 ワースト3





いいね数が少ないものに関しても、いずれも個人的にはとても良い企画だと思ってピックアップしたうえで投稿をしているのですが、どれも伸びていませんね。
以下、いいね数をいただくことが多かったものと、そうでなかったものにどんな共通項があるか少し考えてみました。


🏆いいね数 TOP3の共通項は・・・

①日常的な“あるある行動”への共感

スナックを食べると手が汚れる(チートス)、
忙しすぎて何もせずにだらだらしたい気持ち(洽洽)、
子どもが自由に遊べる場所が都市に少なくなっている(ユニリーバ)——

いずれも「それ、わかるかも」と思えるような日常の“あるある”が起点になっていました。
小さな共感が、「自分ごと」として受け取られ、いいねを押したくなる入口になっているのかもしれません。


②ブランドがやるべき納得感が強い

チートス=手が汚れる
スナック=くつろぎ時間
ユニリーバ=汚れてもいい/汚れと向き合うブランド

どれも、そのブランドの“らしさ”や、これまで築いてきた文脈にきちんと根差していました。
「なぜこのブランドがそれをやるのか?」という問いに自然と答えが浮かぶ企画は、共感だけでなく“信頼”にもつながります。
逆に、「おまえがそれ言う?」「それ、やる必要ある?」となると、炎上の火種にもなりかねません。


③「行動」で語る設計

これはXというフォーマットの特性もありますが、
フォントを出す、イベントを開く、広告を遊具にする——
いずれも言葉だけでなく、“行動”によって伝えるアイデアでした。
視覚的に伝わりやすく、体験としても想像しやすい設計が、拡散や記憶に残る理由の一つだったように感じます。


一方で、ワースト投稿に見られた共通点は…

① やるべき理由が見えにくい

ジムの中にホテル? 着れるクッキー?
「なぜそれが必要なのか」という前提や課題の提示が弱いと、アイデアの“突飛さ”ばかりが浮いてしまう。課題に根差していない奇抜さは、リアリティを欠き、共感に至らないということかと思います。


② ブランドとの接点があいまい

①の内容とも少し被りますが、ジムの中のホテルや、ドミノの着ぐるみなど、“そのブランドらしさ”が見えにくい設計も共通点かもしれません。誰が言うか、誰がやるかは、アイデアの価値と直結する。そこが曖昧だと、メッセージも弱くなるという例かもしれないですね。


③ 伝わるスピードが少し遅い

Netflixの「Toxic Town」は、有毒廃棄物流出事件を題材にした社会派ドラマ。それに連動したOOH広告も、空気汚染レベルに応じて看板の視認性が変化するというユニークな仕掛けでした。
とはいえ、今回の投稿では「パッと見て意図が伝わりにくい」「語りたくなる一言がない」といった点が影響したのか、反応は伸びず。
SNSにおいては、“ひと言”で共感をつかむ、または“ひと目”で驚きを与えるようなスピード設計がないと、どうしてもスルーされやすくなりますね。

最後に

とはいえ、反応が良かったから正解で、伸びなかったからダメ——という話ではないと思っています。
(もちろん、こちら側の伝え方にもっと工夫が必要だという反省もあります…!)

伝わりやすさには構造の設計が必要ですが、ほんの少しのチューニングで届き方が変わる事例は山ほどある。
だからこそ、日々のニュースや事例を拾いながら、
「自分が面白いと思ったものを、どうすればもう一歩届く形にできるか?」を考え続けたいと思います。

これからも、ちょっとズレてるかもしれないけど、ちょっと面白いかもしれないアイデアを拾いながら、企画の筋トレを続けていきます。
引き続き、お付き合いいただけたら嬉しいです。

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